- 2010年5月 3日 11:02
洗車とグラスガード塗布を行った。
まずは洗車、これは普通に、特に念入りにと言うわけでもない。
下地作りで綺麗にするから、泥や砂汚れが落ちてくれればいい。
洗車が終わったら鉄粉除去を行う。
安売りしていた鉄粉除去剤(洗浄成分、WAX成分入りと書かれている)は粘度が高く使いやすい。
これを塗ってその上から粘土でこする。
鉄粉除去剤の粘性が粘土をスムーズに動かしてくれる。
が、鉄粉が殆ど付いていないのだ。
昨年処理した時にはかなりの鉄粉があったのに、グラスガードは鉄粉からもボディーを守るのか。
ブレーキディスクの削られたカスなどが付着しやすいフェンダー後部にも殆ど鉄粉が付いていない。
除去剤は鉄分と反応して紫に色が変わるのだが、それも殆ど無い。
こんなに違うものなのか、信じられないのだが鉄粉が付いていないのは事実だ。
なお鉄粉検出には以前にも書いたとおりセロハンなどを使った方法が良い。
セロハンがなければ少し厚手のスーパーのビニール袋(コンビニのものは薄いのでダメ)でも良いが、それを指とボディーの間に挟んで、つまりビニールを通してボディーをこすれば良く分かる。
鉄粉除去剤を落とすのに洗車するのがたぶん一般的だと思うが、今回はぞうきんで拭き取った。
グラスガードは水分に反応するのでなるべく乾いた状態にしておきたいからだ。
それに水をかけた後どうせ拭き取るのだから、バケツにくんだ水でぞうきんを洗いながら行っても大きな違いはない。
洗車するなら、その後少し時間をおいて水滴などがない状態にしないと都合が悪い。
なので、絞ったぞうきんでボディーを拭くようにした。
鉄粉は殆ど付着していなかったが、タールやピッチや、今はディーゼル規制で少なくなったが、ディーゼル煤煙による水垢などでタオルが黒くなる。
この鉄粉除去剤と粘土でもある程度の汚れは取れるようだ。
濃色車では粘土でこすった跡が気になる場合があると言うほどなので、そこそこの研磨力はあるのだろう。
次に古い皮膜の除去と洗車傷などを削り落とす。
今回は電動ポリッシャを使うので、それで磨けない部分を先に処理しておく。
最近の車はパネルのつなぎ目など殆ど目立たないわけで、精々バンパーとボディーの間が少し開いている程度だ。
だがそんな場所もポリッシャでは磨けないので、あらかじめ歯ブラシで磨いておく。
歯ブラシは固いものだとボディーに傷が付くので注意、間違っても練り歯磨きなど付けないように。
これはコンパウンド以上の粒状である。
他にもエンブレムだとかウォッシャ液の出口部分なども磨いておこう。
ドアミラーの取り付け部とか、スポンジが入らなそうな部分も先に掃除しておいた方が良い。
ダブルアクションのポリッシャは振動が大きいが使い勝手は良い。
シングルアクション(電気ドリルね)の場合は単純回転なのでコンパウンドが遠心力で飛んでしまうとか、速度が大きいので摩擦で発熱してコンパウンドがすぐに乾いてしまうなどがあったが、コイツは大丈夫だ。
ウイルソンの2種類のコンパウンドは中身は同じかな?みたいな感じで、かなり目が細かいと思うがスポンジが目詰まりすることもなく処理できた。
鏡面コンパウンドの方が若干粘度が高い感じはするが、粒状は同程度なのではないだろうか。
http://www.fnf.jp/blog/2010/03/fnfblog2974.html
前回の拭き残しで曇っていた場所なども、コイツで処理すれば簡単に綺麗になる。
一応プレスラインなどの出っ張っている部分には強く押し当てないように、ルーフやボンネットはポリッシャを乗せて手でバランスを取っているだけで良い。
床を磨く電動のブラシの操縦?みたいなものだ。
とにかく便利で簡単、濃色車を処理してみたいと思うほど綺麗になる。
多少傷のある濃色車なら2〜3種類のコンパウンドを使い分けて、相当綺麗に仕上がると思う。
そしてうれしい事はもう一つ、拭き取りが楽なのだ。
コンパウンドを手がけするとムラが出来るので拭き取りが大変なのだが、ポリッシャだと均一に薄くのばされた状態になるので拭き取りがとても楽。
私は行わなかったが、この拭き取り後にアルコール等をスプレーしながら脱脂を行う人も居る。
さほど手間はかからないので念を入れるなら良い方法かも知れない。
コンパウンドにも潤滑性その他の関係でシリコンや油脂類が含まれているものは多く、通常の石油溶剤系ワックスでは問題にはならないがコート剤ではそれが気になるという話もある。
ただグラスガードは石油溶剤系の臭いがするので大丈夫かも知れない。
思った以上に早く作業が終わった&水滴も殆ど残っていなかったのでグラスガード塗布まで進めることにする。
これはもう塗るのも拭くのも簡単だ。
今回の(気温22℃/湿度50%前後の日陰)乾燥時間は15分程度、余り厳密に考える必要が無いことは昨年の処理で習得した。
付属の黄色いタオルでおおざっぱに拭き取れば、あとは魔法の布(緑の眼鏡拭きみたいなヤツ)で仕上げればぴかぴかだ。
とにかく拭き残しさえなければいい。
拭き取りタイミングだが、黄色いタオルで軽く拭いた時に筋状に跡が残る程度が良いと思う。
力を少し加えれば跡というか曇りは取れるが、軽くなぜた程度では全部は拭き取れないような硬化状態だ。
溶剤が液体っぽい状態でタオルについて伸びるようなら、明らかに乾燥時間が短すぎる。
ネット上では失敗して拭き取れなくなったとか、何度も続けて失敗したなどという記事があるらしいが疑問だ。
出所は某掲示板への書き込みか。
炎天下で作業したら拭き取れなくなったとか、炎天下で作業するか?普通。
(昨年もここが疑問だと書いている)
下手すれば固形ワックスでも変質してシミが出来たりするし、石油系溶剤を含んだものは発煙もする。
真夏の炎天下での作業などだとどうなるか解らないが、この時期日陰でならば15分や20分経ってもどうと言うことはない。
いったいどうやったらどんな風に失敗するのか、何となく失敗記事は嘘くさいなと思ったりもする。
他には作業直後に雨が降ってきてムラになったというものもあったが、これは磨き屋で施工して貰うコート剤でもダメージを受けたりする。
そのため高温乾燥工程をスタンダードにしている業者もあるくらいで、温度や水分によっての硬化促進が行われるタイプは雨に弱い。
屋根無し駐車場で施工して天気が怪しくなってきたら、例え有料でも屋根付き駐車場(駅ビルとかスーパーの立体とか)にでも避難させた方が無難である。
今回はパネルごとに分けずに、全部いっぺんに塗り、そして拭きあげていった。
ウルトラ不器用な人というか拭き残しが発見できない人はここで失敗することになるだろう。
普通のワックスなら後日それを落とすこともまあ可能だが、グラスガードは固まってしまうのでダメ。
だが普通の人ならまず失敗はしないはず。
どうしても心配だという人は濃色車用を買おう。
これは成分調整によって硬化が穏やかに進むようになっているそうだ。
濃色車では拭きムラが目立つので、少し時間が経ってから「あっ!」と気づいても何とかなるようになっているのだろう。
ホイールにも塗ったが果たして効果はどうだろうか。
ホイールはコンパウンドがけしなかったので、イオンコートの上に塗ったような感じになってしまっている可能性もある。
そうそう、下地作りがうまく行っていないとムラになるかも知れない。
特に鉄粉や汚れが固着しているような場合、その周囲が旨く拭き取れないのでムラに見えるのだ。
これはザイモールなどでも同様なことが起きるのだが、グラスガードは固まってしまうのでムラが目立ち続ける可能性もある。
グラスガードは1/3以上余った。
これなら(中型車用で)ワンボックスカーでも充分足りそうだ。
空気や水分に触れなければ2液を混合しても10日くらいは元の品質を保っているらしい。
皮膜の硬化時間は24時間程度かかるだろう。
前回の実験でも、ホイールにかけて拭き取り無しの状態で放置したものはなかなか固まらなかった。
メーカでも6〜12時間は水に濡らすなと言っており、このあたりが目安かも知れない。
http://www.fnf.jp/blog/2009/04/fnfblog1276.html
http://www.fnf.jp/blog/2009/04/fnfblog1302.html
この時期気温は低くはないが真夏とは違うし今年はそもそも涼しい。
朝方の気温は10℃前後、最高気温は25℃手前くらいだ。
そこで硬化時間をさらに取って、約48時間後に再度塗ってみることにした。
混合後のグラスガードは冷蔵庫に入れておいたが、48時間程度では何ら変化は見られない。
白い成分が沈殿したが、ボトルを振れば元通りの白濁液になる。
冷蔵庫でどの程度の時間放置したら変質するのか実験してみたい所だが、今回は再塗布で全部使ってしまった。
再塗布は乾燥時間を20分としてみた。
理由は二つ。
一つは気温が少し低い朝方(気温15℃/湿度70%前後の日陰)に作業を行ったこと、もう一つは厚塗りになってしまったことだ。
最初の塗布時は塗った部分と塗っていない部分の差がハッキリ解ったのだが、今回は元々つるつるの所に塗るわけで差が解りにくい。
しかも(はじくわけではないが)どうしても薄い部分が出来てしまうので溶剤を多く付ける。
と、結果的にかなり厚塗りな部分も出来てしまうと言うわけだ。
拭き取りは特に大変ではなかった。
最初の塗布時と同様に、黄色いタオルで荒拭きを行った後緑のクロスで綺麗に仕上げる。
最初も二度目も同じだが、拭き残しにだけは注意したい。
これさえなければ濡れたような艶を得ることが出来る。
このあたりは感覚的なものがあるかも知れないが、二度目の塗布後の方がよりしっとりした艶が得られた気がする。
ワックスでもそうだが、拭き残し拝外な場面で発見できたりする。
夜駐車場に止めた車に映った水銀灯の光でとか、雨の日に何気なく見たら水滴の付き方が違っていたとか。
普通のコート剤やワックスならば修正は楽だが、グラスガードはそうは行かない。
拭き残しはコンパウンドで削るしかないのだ。
なので拭き残しに注意と何度も書きたくなる。
過般型人工照明があれば、その位置を変えながら光を反射させてみるのが一番解りやすいしプロもそんな感じでチェックしている。
昼間の明るいところではチェックがしにくい感じがする。
コート剤の重ね塗りには矛盾があるとも思う。
そもそもコート剤は強固でフラットな皮膜が汚れを寄せ付けないと能書きには書いてある。
つまり硬化したコート剤にとって、上塗りするコート剤は汚れに等しいのではないのか。
すると下に塗ったコート剤は重ね塗りコート剤を定着させないように機能するはずで、一方で高耐久を誇るコート剤は塗面に強固に付着しようとする事になっている。
何だか絵に描いたような矛盾だ。
重ね塗りで艶が良くなると言うことは、一度塗りでは塗面のミクロなでこぼこが埋まっていないことになる。
そう考えると、そのでこぼこに重ね塗りした皮膜が絡まると考えることも出来るか。
グラスガードは塗面への密着層と撥水性を発揮する2層になるらしい。
ということは、そこに重ね塗りすると4層になるわけ?
http://www.fnf.jp/wax9.htm
能書きを信じるならばグラスガードの皮膜厚は普通のコート剤やワックスの2倍だという。
皮膜の薄いコート剤で50nm〜100nm、太陽ポリマーの膜厚が300nm〜500nm、工場施工型ガラス系コートで200nm〜700nmとされており、それらの平均的な厚みの2倍だとすると1μm弱と見るのが妥当か。
ガラス系コート剤のピンクダイアモンドは膜厚2μmの厚さが自慢だ。
グラスコートの二度塗りで膜厚が2倍になるとすれば、このピンクダイアモンドに近づくことになる。
ただ膜厚と耐久性や艶は余り関係ないようなので膜厚があれば良いというわけでもないだろうが、一つの目安になるかも知れない。
- Newer: dwmail(4)
- Older: トップページが更新されました
コメント投稿には JavaScript が必要です。ブラウザのJavaScript 機能を有効にしてください。
サインインしなくてもコメントの投稿は出来ます。
サインインしている場合はお名前などを入力せずに、そのまま投稿できます。
登録は簡単&それによって何かが起きるわけではないのでお気軽にどうぞ。
登録ページ書き込み→確認メール送信→確認メールのURLクリックで承認、の手順です。
確認メールに書かれたURLにアクセスしないと登録は完了せず、正しいログイン状態に移行できません。
コメント投稿完了までには少し時間がかかります。
二重投稿にご注意下さい。