- 2010年7月18日 13:01
昨日の話と関係がないでもないのだが、村上龍氏がiPadで小説を先行配信というニュースがあった。
これだけなら特に興味は惹かなかったのだが、映像と音楽を同梱したという点が少し目新しいかなと思った。
静止画は挿絵という概念があるので何と言う事はないが、音楽は紙の本では難しい。
それこそメロディ付きのカード程度のものならば可能ではあるが、この電子書籍の場合は坂本龍一氏が新たに書いた曲なのだそうだ。
日本経済新聞
ここでふと思う。
小説とは何なのか。
小説に映像と音楽を入れると何になるのか。
静止画ならば小説だけれど、では動画だったらどうだろう。
フルに動画だとドラマと呼べそうだが、動画の挿絵?だとドラマなのか小説なのか。
小説に朗読音声が付くとどうなるのか。
ラジオドラマなんてものがあって、私は嫌いではなかった。
絵を見ていなくても内容が理解出来るのと、言葉だけで全てを伝えなければならないので丁寧に作られている感じがしたからだ。
こう考えると電子書籍向けの書き方と、紙媒体向けの書き方には違いがあって良いのではないだろうか。
村上龍氏のうたうクジラは元々は紙媒体に連載されていたものだと言う事なのだが、電子化に当たって再編集などが行われた(音楽の挿入も再編集に当たるかも)可能性もある。
映画などでも劇場用とTV放送用で少し変える場合もあり、小説などでも同じ事が起きてくるのかも知れない。
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