オデッセイ

初期の頃のオデッセイは酷いものだった。
後席では明確な突き上げを感じ、サスの固さを感じるのにロールは過大だった。

当時のホンダ車のセッティングそのもので、ロールセンターを下げるような設計を好んだためにロールが増えた。
現在のオデッセイは、それに比較すればまさに雲泥の差である。
サスはそこそこしなやかに動き、突き上げも上手く抑制されている。

ところが、段差を乗り越えたりする時に車が横方向に揺れるような感じがする。
バウンド・リバウンドでアライメントが変化して、横方向に引っ張られるのだろうか。
アクセルはちょっと踏むとがばっとトルクが出る仕掛けで、そこから踏み足してもエンジンはあまり反応しない。
これじゃペダル踏み間違い事故も起きるよなと思った。

ボディ剛性は低くはないと思う。
段差乗り越えでねじれるような感じは受けるが、フロアがぶるぶる震える感じはしない。
もしかしてレクサスLSよりマシ？みたいな。

エンジン音は通常回転域ならば静かだ。
エアコンも良く効く。
高さ1550mm以下という事でタワーパーキングに入れるのは良いが、普通のワンボックス並みの天井高は当然ながら無い。
私などは乗用車チックで良いなと思うのだが、背の高いワンボックスに慣れた人に言わせると窮屈だそうだ。