奥多摩湖へ行く(16)

私は車の時からそうなのだが、他人と一緒に走るのは余り好きではない。
他人に気を遣いながらと言うか、台数が増えてくると他車の邪魔にもなるので気楽ではない。

どこかで落ち合って、そこで解散するようなスタイルは嫌いではない。
某所を走っていた頃にしても、何となくみんながそこに集まり、何となくみんなで食事をし、走ったあとはそのまま散っていく。

一人で走るのがつまらないという人もいるが、私はそうは思わない。
車でも毎週のように一人であちこちに出かけていた時期もあった。
出かけると言うほど大げさではなくても、夜の空いた時間に何時間か走っていた事もある。
私にとって一人で走る時間は考える間でもある。

乗り物が車でも原付でもそれは同じ事で、西東京に行ったのもblogネタにはしたが特別な行動という事でもない。
今回の諏訪湖行きにしても、初めての遠出ではあったのだが用意周到でと言う事でもない。
思いついたら思った方向に走ってみるのが好きなのだ。

夜の峠の走りにくさは書いたとおりだが、考えてみると走る事にかなり神経を使う事が私にとってのストレスだったのかも知れない。
車で飛ばすにしても日本の道路で20秒間フルスロットルで走れる道など滅多に無い。
シグナスくらい遅ければ連続全開もあり得るが、車ではそれが出来るとすればよほど遅いモデルになる。

シグナスで走る峠道はかなりの区間を全開で走った。
全開走行と言っても速度が低いのでそれ自体がストレスになる訳でもないが、しかしそこから更にパワーをかける事が出来ない不満はある。
それに加えて真っ暗闇となると、初めて走った私には辛かった。
慣れるのかな、走っていると。
何となくそうは思った。

又どこかに行きたいと思う。
自転車には及ばないが、車よりずっと沢山の景色を見る事が出来る。