- 2012年2月19日 11:01
新たに入手したエンジンパーツ、それはシリンダヘッドだ。
抱きつきエンジンのカムとロッカアームに多少傷があったのだが、新品のカムやロッカアームを買うより安かったので手に入れた。
実は安易に400cc版のヘッドを手に入れた訳で、250cc版よりバルブが大きいから良いかなくらいのつもりだった。
勿論バルブは大きく、インテークバルブは250cc版の傘径約28φに対して400cc版は30φある。
傘径とポート系は違うが傘径の面積で行けば1.15倍だ。
排気バルブは25φに対して27φなのだが、エキゾーストポートの太さは250cc版も400cc版も変わらない。
しか〜し、違いはもっと大きな部分にあった。
それは、インマニやエキマニが250cc版と違うことなのだ。
つまり250cc版のマフラーはこのヘッドに付けることが出来ないかも知れない。
かも知れないというのはまだやってみていないからで、内径はともかく寸法的には付きそうな気がする。
インマニも異なるしスロットルボディも違う。
取り付けサイズは同じなのだが内径が違うのだ。
って、当たり前なんだけど。
せっかくヘッドのポートが広いのにマニホールドやスロットルボディが細いのはダメだ。
管径は排気よりも吸気の方が効く。
写真の通り吸気ポートの太さとかを見ると400cc版を使いたくなる。
吸気管が太くなる事で見かけ上の管長が短くなるので低速トルクには不利に働くが、ピークパワーは上がるだろう。
もう一つこのヘッドを使ってみたい理由、それはこのヘッドがかなり新しいという点にある。
400cc版のシリンダヘッドはこのスカイウエイブの1世代前のものと共通なのかな。
250cc版は設計が変えられたのかも知れないがよく分からない。
250cc版のヘッド容量は24cc位ある。
公称圧縮比から逆算するとピストントップの出っ張り容量(リセス、トップリングまでの隙間分と相殺後)は3cc程度と計算出来る。
400cc版のヘッド容量は約30ccあるので、このまま組むと圧縮比は8.8まで下がってしまう。
1mmオーバサイズピストンのコンプレッションハイトがノーマルと同一だったと仮定しても9.0だ。
ターボ化するならこれで良いがNAだとろくに走らないエンジンになる。
1mm面研すると圧縮比は約10.5になる。
1.5mm面研すると11.7となりハイオクなら回るかも。
400cc版のカムはデコンプ機構があるのでセルは回ると思う。
面研によるリセスの問題などもあるが1mmオーバサイズピストンを使うと仮定した計算はこんな感じだ。
ヘッドやシリンダの面研とバルタイの関係を計算してみると、1mmの面研でバルタイは約3.6度もずれる。
ちなみにカムチェーンスプロケットを1個ずらすと約21度ずれる。
補正する手はないかと言えば、スプロケットの止めネジの穴を長穴にして、ノックピンの穴も拡大、そこに楕円のスリーブを入れて可変式にするかスリーブの中心からオフセットした位置にオリジナルピン用の穴を開けた数種類のスリーブを作って交換式にするかだ。
が、お解りの人にはお解りのように73mmボアのシリンダに400cc版のヘッドは載らない。
いや、乗る事は乗るがエンジンとして動作しない。
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