- 2012年3月26日 13:03
PICでソフトウエア制御にするかどうかは迷ったのだが、お手軽にNE555を使う。
インバータ部は他励式、NE555を無安定マルチで動作させてFETをドライブする。
そのFETでHID用のトランスを駆動し、出力は6倍電圧整流する。
HIDイグナイタを買ってきてトランスやドライバトランジスタだけを取り出し、無改造でそれを使うと考えて6倍にする回路を書いてみた。
出力側にはスイッチが入っていて、SCRに通電中はDC-DCコンバータと出力コンデンサを切り離す。
3倍電圧整流以上だと平滑用コンデンサが(SCRによって)短絡される事になるのでDC-DCを切り離した方が無駄がない。
実際にはデバイスの応答時間分だけショートするのだが、ここにもタイマを入れてとやるのも面倒だった。
SCRのドライブ回路、巷のものはC/R時定数式が多いがここではNE555でワンショットを作ってみた。
これにはデュアル放電の都合もある。
SCRと放電用コンデンサが2組あるのは、そのデュアル放電を目論んだからだ。
1つのコンデンサで2回放電させる手もあるが、この場合はDC-DCのチャージ容量の関係で火花間隔を開けなければならなくなる。
これでは(以前書いたように)2回目の点火時期が遅すぎて話しにならない。
なので放電回路をそっくり2組用意し、ワンショットを叩いてμS間隔での放電を可能とした。
実際には放電時間が150μS前後はあるので、それが終了したあたりの次の正サイクルに相当するあたりを狙うのが良いのではないだろうか。
なおDC-DCコンバータの電流容量とこの回路を増やしていけば5回でも10回でもマルチ放電させる事が出来る。
と言うわけで、U3の設定時間は放電間隔となる。
U4も同時定数で良いだろう。
これらはSCRのゲート通電パルスになる。
CDIは放電シーケンス後にイグニションコイルと放電用コンデンサによって共振状態になる。
なので放電間隔はこの共振周波数に合わせるのが賢いはずだ。
共振波形を見て自動で決めるなんてワザもCPUを使えば出来ない事はない。
D7は負の半サイクル阻止用とその分放電時間を伸ばす効果があるが、D7のカソードをGNDに接続せずにD6のカソードと接続しておくと逆起電力の半サイクルを回収出来るかも知れない。
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