奥日光に行く(10)

ストロボの光が届かない距離に鹿がいた。
ライトアップされた外庭を眺めていたらなにやら動くものが。

もっと寄ってこないかなと思ったが駄目だった。
そもそも私は鹿を呼ぶ方法を知らない。

温泉は乳白色で露天風呂もある。
古びた感じも雰囲気だ。
ちょっと意外だったのはシャンプーやリンスが、いわゆる日帰り温泉もののような安物？では無かった点だ。

冷えた体を温めて、鹿を見て、夕食となった。
食事はまぁ好き嫌いはあるだろうが、値段比例みたいな所がある。
お茶とご飯はセルフサービス、沢山食べたい人はお代わりも自由だ。
おかずはオプションを選択しない場合は、豚肉をもやしとタマネギで炒めたものにお新香や湯葉、一応デザートもつく。
評価や口コミを見ると料理の評価が低いのだが、この価格で豪華な料理を望む事は出来ない。
料理の質をもう少し上げたいならばそのプランを、そうすると牛肉や刺身がつく。

しかし安価を売りにしている宿なのだから、それも味のウチだと思って楽しむのも悪くはない。

以前出張で岩手県の台温泉の宿に泊まっていた事があったが、その頃を思い出した。
台温泉は小さな旅館が集まったような温泉地、普通の人は花巻温泉に行くのだろうがその先にある。
朝食は鮭と卵とのり、みたいな感じだったが美味かった。

そうそう、夕食には鹿肉が出た…
あの鹿も食われてしまうのだろうか。

続く…