こんな車が有ったらいいな
世の中で販売されている車と、自分の求めるそれに相違があるのは当然のこと。
広い敷地に何台もの車を所有できれば、ある程度満たされるだろうが都市部ではそれもなかなかかなわぬ話。
普段使えて、そこそこ満足できる車..私はこんな車が欲しいのだ。
大きさ重さ
あまりデカい車は好きじゃない。
長さは4.5〜4.7mが取り回しやすい。
(SLは4.5m)幅は長さ以上に重要だ。
5cm幅が違うと感覚的に随分違う。
1.8〜1.85mが良い。
(SLは1.83m)重さ、これは軽い方が良いに決まっている。
しかしモノには重さがあるからある程度はガマンしなくては。
全体の大きさにもよるが、1500Kg前後が良いところか?(SLは1900Kg)
パワー
有ればある程良い。
有りすぎて邪魔になるモノではない。
だから下限で規定すると、車重1000Kgあたり250馬力あれば良いかな?(SLは約400馬力..あと100馬力は欲しい)出力特性も重要だし、ターボかNAかも関係する。
乗って楽なのはNAだ。
急激なトルク変化がないから乗りやすい。
乗って楽しいのはターボ。
NAとは反対に、急激に盛り上がるトルク感が頼もしい。
もちろん、NAでもハイチューンの車はトルクバンドに乗ったときの気持ちよさは有るのだが、普段乗るためにはフラットトルク特性に限るだろう。
シャーシ特性
これは、エンジンパワーに見合っていればよい。
サーキットを走るわけではないから、どこそこのサーキットを何秒以下でラップできる..なんて性能はいらない。
サスペンション形式にも拘らない。
トヨタの最新ダブルウイッシュボーンとBMWのマクファーソン+セミトレーリングアーム、形式で比較すればトヨタの方が優れているようだが、実際に乗ってみれば10秒で答えが出る。
サスペンションは形式ではない。
セッティングなのだ。
ブレーキは、ポルシェレベルが欲しい。
国産だと日産の最近の車は良くできているが、満足できるレベルには遠い。
トヨタも最近良くはなってきたが、旧ソアラはヒドかった。
SLもソアラに比べれば雲泥の差だが、ポルシェには数歩劣る。
トランスミッション
街乗り用だからATに限る。
遊び用の小排気量だったらMTでも良い。
(パワーの)デカい車のMTはどうしても操作感が悪くなりがちだ。
重くてデカいギアを手動で操作するには限界があるからだ。
ポルシェやBMW、三菱が搭載しているマニュアルモード付きATなんて良いのでは無いだろうか?エンジンのトルク特性がフラットなら4速でも良いが、最近はみんな5段ATだね。
CVTも良いのだが、ハイパワー用は実用化されていない。
スリップレートを下げるためには強大な油圧を必要とし、そのためにエンジン出力を食われてしまうのだ。
スタイリング
これは難しい。
好みの問題だからだ。
高速走行のためには、空気抵抗も少ない方が良い。
CD<0.3を要求するわけではないが、旧スカイラインのように0.4を超えるものもつらい。
(SLは0.29但しノーミラー+細タイヤ)いずれにしても、飽きの来ないスタイリングがよいと思う。
ジャガー/ディムラー等は良い例ではないか。
トヨタみたいに、(旧)ソアラが売れるとカローラまでソアラになっちゃうのは頂けない。
デザインポリシーを疑ってしまう。
よく自動車メーカは、ニューモデルのデザインが「***車に似ている」と言われると、決まって「機能を追求したら自然とそうなった」と言うが、次のモデルではしっかり変わっている。
何とも不思議だ。
質感/内装
トヨタのお家芸みたいなもの。
少なくとも国産車ではトヨタが一番デキがよいと思う。
しかし「高級感」と「高品質」は別物。
トヨタは確かに高級感は醸し出せるが、高品質には(コストが邪魔するのだろう)出来ない。
手のひらの汗で表皮がはげる本革巻きステアリングや、耐久性のない本革シートはそのよい例だ。
本革は、耐久性に難があるから好きじゃない..とおっしゃるあなた。
本来皮とは耐久性のあるものなのです。
おまけ
先日、サンケイ新聞社のインタビューにトヨタマーク2系の設計者が答えていた。
「現時点で出来うることは全てやった。
自信を持ってお勧めできる車だ」としながら「歴史の深いヨーロッパ車には、数字(スペック)では表せない何かがある。
残念ながら、そのレベルには到達していない」と言っていた。
エンジニアらしい、正直な感想だと思う。
すなわち、出来る限りの技術をつぎ込んでも「味わい」は出せなかった..と。
うまみ調味料の一ふりが何か?分からないんだね。
日本の車は
車種によっては信頼性世界一(新車から数年以内)と評されている。
ただし、全ての車種ではない。
アメリカでは人気が高いし、小型車に限ってはヨーロッパにも輸出されている。
普通車がヨーロッパに輸出できない理由は、高速運転時の燃費の悪さと耐久性が満足出来ないかららしい。
(とは、某メーカの技術員の話)のろのろ運転主体の日本と道路環境が違いすぎるのだ。
でも、日本の環境にマッチしていることは確かなのだ。
真夏の炎天下でもオーバヒートしない、3年ごとに乗り換えれば故障もしない。
で、結局
全長×全幅 |
4600×1850 |
乾燥重量 |
1500Kg |
最高出力 |
500PS |
変速機 |
5段AT |
CD |
0.33 |
って事になるけど、これってフェラーリが近いんじゃないかな?街乗りにちょっと(だいぶ,かもしれない)辛いけどね。
456GTなら、全長×全幅は4730×1920で幅が広すぎ(狭い道には入れないね)だけどATも選べて2+2だ。
1920mmって言うと、クラウンより20cm程広いだけだが乗ってみると随分違う。
550マラネロは6MTの完全2シータながら、485馬力で320Km/h以上も出る。
それで重量は1690Kgなのだ。
正規ものはコーンズ扱いで2210万円也。
金と,置く場所と,走る場所が有ったら所有してみたい一台だ。