住み替えへの道(9)
年明け早々に屋根が完成し、床組に入った。
鉄骨パネルの本締めも行われた。
鉄骨パネルは予め断熱材が入れてあるのだそうだ。
工事を毎日見ていたわけではないので、現場で断熱材を入れて合板を張り付けているのかと思ったのだが、鉄骨パネルの中には構造材が入っているので断熱材もその形に合わせた加工品が既に組まれているとのこと。
すでに全面基礎もできているので、そこに足のような高さ調整可能な鉄の台を置いてその上に木材が組まれていく。
1Fの床下は木で出来ている。
2Fは鉄の角パイプとH鋼の根太だ。
階段室の奥の白っぽく見えるものがユニットバスだ。
床が出来ていると言うことは水道配管も完了していると言うことだろう。
水槽置き場は色々注文を付けたので、結局は最初の予定の木の柱(60mm角を8本)で支える構造から60m
角の鉄パイプ7本と100mm角の鉄パイプで40mm厚のタモ集成材を支える構造に変更した。
これで設計耐荷重は1tだそうなのでたわみを考えたとしても600Kgには十分耐えてくれるだろう。
鉄骨構造にしたために全面開口部も広く取れ、水槽台内部のメンテナンスもやりやすくなる。
木工での設計では、ちょうど2×4工法のような感じのモノコックで60mm柱の外周をコンクリートパネルで補強する構造だった。
このため全面開口部を広く取れない事があり、扉の大きさが制限されていたのだ。
水槽置き場から浴室への配管も無理を言ってユニットバスに工場加工で穴を開けて貰い、水槽置き場の浄水器の捨て水(逆浸透膜浄水器は捨て水が出る)を浴槽に直接導くことが出来るようになった。
床が出来始めると内部が家らしくなるというか、上下高が制限されるためか広く感じるようになるから不思議だ。
木軸工法などでは床は部屋ごとに分けて施工されると言うか、部屋ごとに区切られた形で構造用の木材や柱が入るのだが、鉄骨構造では床は全面一度に敷き詰められる。
もっとも1Fは床暖房あり、和室ありで床の高さがそれぞれ違う(床面の高さを揃える)のだが、2Fは全面一度に床が出来るわけだ。
部屋の仕切も壁が立っているだけで、後から壁を移動したり壊したりしてレイアウトを変えることが出来る。
もちろん天井を一旦壊さなければいけないので大仕事ではあるが、2Fには柱が3本しか無い(階段周り)のでやろうと思えば6畳×4でも8畳×3でも出来ないことはない。
南側の区画は鉄骨構造ではないようである。
おそらく木軸工法ではないかと思うのだが、今の時点では良く解らない。
しかし基礎部は部屋ごとに区切られた形をしている。
写真右側が南になるのだが、隣の家の塀(ブロック)との間隔は1m程だろうか。
ウチの場合には2m以上取っているが、それでも採光が厳しいかなと思う位なのだが。
南の区画は道路から奥までの距離(写真の上下に当たる)が短いので、南北に広くしないと接道面に車を置くスペースが取りにくい。
逆に四角に近い形の家になるので間取りは楽なのかも。
この家の場合には総二階ではなく、2Fの面積を1Fより小さく作るのかも知れない。
これだと南側をギリギリまで寄せても、デザイン的に南側の狭さをカバーできる。