イグニションコード(1/23)
◆ 今はダイレクトイグニション(DI)が一般的となり、ディストリビュータやハイテンションコードは姿を消した。いわゆる旧車ではそれらが使われているのだが、純正品は入手が困難になりつつあるとのことだ。そんな場合でも社外品なら手に入ることもあるし、自分で組み立ててしまうことも出来る。
◆ 汎用のイグニションコードキットみたいなものがあって、電線を任意の長さに切ってそこにコネクタを取り付ける。コネクタと言っても構造的には簡単なもので、私の知っているものはコネクタのケーブル取り付け側がセルフタッピングビスになっていた。
◆ そのセルフタッピングビスにハイテンションコードをグリグリとねじ込み、イグニションコードの完成となる。そのキットは普通の導線のケーブルだったが、ケーブル自体にも色々仕掛けがあったりして点火が強くなるよとか、ノイズ防止に効果があると謳われていたっけ。
◆ NGKかウルトラかは忘れてしまったが、電線部分が巻き線になっていたり、芯がフェライトで出来ていたり(本当かなぁ)と図解されていた。フェライトコアに線を巻いているのでノイズサプレッサになるというわけだ。
◆ フェライトと言っても固いフェライトではダメなので、粉末を練り込んだ紐みたいなものとか?何かよく分からないが、こちらの図だと芯線の外側にコアがある。コアの外側にバリアブルピッチ巻き線というものが存在しているのだが、写真を見てもよく分からない。NGKの方はフェライトコアの周りに芯線が巻かれているのが分かる。
◆ 永井電子のものは銅芯線を使っているから火花が強力だと謳う。ノーマルのものは16kΩ/mの抵抗値があり、気筒ごとにその抵抗が異なる(線の長さが異なる)為に、火花の強さが一定にならないのだという。しかし永井電子のものはプラグキャップに仕込んだ巻線抵抗なので、全ての気筒に同じ強い火花を飛ばすことが出来るのだそうだ。
◆ イグニションコードはエンジンルーム内でも目立つところにあったわけで、赤や黄色や青のケーブルはドレスアップパーツとしての役割も担っていた。低抵抗化などでピークのイグニション電流は増えると思うのだが、それが実際どの程度効果を発揮したのかは分からない。昔のことだから燃費が20%良くなって馬力が30%上がりますみたいな能書きだったのかな。
◆ 今はハイテンションコードは使われなくなったので、強化イグニションコイルが流行っている。本当に強化かどうかは怪しいのだが、純正部品に比較すると安価な中華ものという事で交換してみたなんて方もいるかも知れない。DIだとプラグコードがないので電流や電圧を測るのがちょっと大変だが、間にコードを付ければ測れないことはない。
◆ 結構な高電圧なのでそれなりのプローブが必要だが、測ってみたら面白いかも。巻き線比を大きくすれば電圧は上げられるが、巻き線抵抗が増えるので放電電流が大きく取れなくなる。しかしインダクタンスが増えるので、放電時間は長くなる。
◆ インダクタンスが増えるとドエル時間が間に合わなくなるのだが、DIの場合は時間余裕度が大きい(クランクシャフト720度分ある)ので、定電流制御型なら問題にならないが、ソフトウエアで決め打ちだとチャージ電流が不足する。巻き線数を増やすと線が沢山必要でコストがかかるとか、コイルが大型化してしまうとか、商売的には問題があるかも。