エアインパクト(11/11)
◆ コンプレッサ用の補助エアタンクを付けているので、エアインパクトのパワーが上がったかどうかをチェックしてみた。と言っても計測器がある訳ではないので、ミニのホイールボルトを緩めてみただけだ。最近は自動車関係動画のネタがないので、動画にした。
◆ エアインパクトはTONEのもので、公称700Nmのパワーがある。ホイールボルトは4〜7回の打撃で緩みはじめる。RYOBIのインパクトでは緩めることは出来ないので、さすがにパワーがあるなと思っていたのだが、ONEVANの電動インパクトの方が強い。
◆ ONEVANの電動インパクトだと3〜5回の打撃でボルトが動くので、エアインパクトがアンダーパワーに感じてしまう。もしかしてどこか故障してパワーダウンしてるんじゃないの?なんて思ってしまう。人間の感覚なので、より強力なものを目前にすると相対的にこれまでのものが弱く見えるんだろうなとは思うのだが、今ひとつ納得出来ない。
◆ モータものは初期トルクが大きいので、重いハンマーを使いやすいとか、そんな理由があるのかも知れない。電動インパクトは便利なのだが長く使っていると重さを感じる。TONEのエアインパクトは軽くて持ちやすいというか使いやすいので、それに比較すると大きくて重いなと感じる。
◆ インパクトドライバとしても使うが、インパクトモードになる事はまずない。そんなパワーで締めたらコーススレッドが材木を破壊してしまう。RYOBIのインパクトだとインパクトモードになってネジが入っていく感じだったので、トルクの差というものは凄いなと改めて思う。
◆ 温室を作った時にコンクリートドリルを使ったのだが、結構力を入れてもインパクトモードにはならなかった。実験的に要らない普通の金工用ドリルでコンクリートに穴を開けてみたら、ドリルの先が(摩擦熱で)溶けてしまった。電動インパクトには多少負荷はかかったが、何事もなく回転していた。先が熱せられてコンクリートの粉が(穴とドリルの隙間から)、膨張した空気に押し出されて吹き出してきた。
◆ この位パワーがあると摩擦圧接とか出来るんじゃないかと思う程だ。固定するジグがないので摩擦圧接の実験が出来ないが、モータのパワーは凄いなと思った次第だ。電気モータも回転数を上げられるがエアモータも回転数が上がる。以前にエンジンのポート研磨をしていた人間がエアリュータを使っていて、電動のものは回転数が上がらないから(振動が出て)使いにくいと言っていた。今ならブラシレスモータで高速回転するものが手に入りそうだ。
◆ エアリュータの欠点は使っていると冷えることで、圧縮空気を断熱膨張させて使うので本体がかなり冷たくなる。エアリュータというと歯医者のものもエア式が多い。小型軽量で高速回転が可能だとか速度調整が容易だとか、メリットが多いのかも。電動ものの場合は絶縁性能も関係してくるので、人体用の機械としては難しい問題がある。技術的に難しいと言うよりも、信頼性だとか安定性の確保が大変だ。
◆ 電動工具でも二重絶縁で接地の必要性を減らすなど工夫がされているが、今や電動工具の多くがバッテリー駆動になったので、そうした点での設計は楽になったはずだ。ACで動作する工具の場合は不要輻射(ノイズ)の問題もあるが、バッテリー駆動の場合はアンテナになり得る線が存在しないので輻射対策をしやすい。