SONYは記録メディア事業終了(4/25)
◆ SONYは書き込み可能BDやMDメディアの生産を終了した。MDって未だ作っていたのかと、そちらの方が気になった。映像記録メディアとしてはVHSが沢山使われたと思うし、オーディオ記録メディアならCDだろう。

◆ アナログレコードは今も生産されていて、年間数百万枚くらいは売っているのではないかと思うが具体的数字は分からなかった。ただレコードなどを含めたオーディオメディアの販売枚数と、CDの販売枚数の差からすると全く売れていないという程売れないわけではなさそうだ。

◆ ビデオメディアはDVDの方が売れたような気もするのだが、貸しビデオ屋の時代を考えるとVHSが多かったのかな、あの頃は映像作品に娯楽を求めていたよなと思う。DVDの時代になるとダビングなどの問題が出て来ると共に、動画配信が開始されるなどで需要が急速に落ち込むことになる。

◆ これはCDでも同様でメモリ蓄積型音楽プレーヤの低価格化は、圧縮音源のダウンロードという新たなサービスの始まりともなった。一方でCDはコピープロテクト云々と面倒なことになり、音楽プレーヤにコピー出来ないのなら借りる意味がないと言われた。

◆ この時代にはメモリオーディオプレーヤと共に、SONY以外がライセンス生産するちょっと安価なMDプレーヤを持つ人も多かった。MDデッキなどがちょっと売れたのもそんな時代だったかな。しかしメモリオーディオプレーヤのメモリ容量拡大や価格の低下、さらにはスマートフォンのシェア拡大で音楽はオンラインで取得するもの、みたいな時代になる。

◆ DVDはそこそこ使われたが、BDは不幸だったかな。これも映像はオンラインで見る時代に突入したわけだし、半導体メモリの容量拡大が著しく、BDの存在自体が意味をなさなくなりつつあった。DVDでは通常は記録出来ないHD/FHD画像を観るにはBDしかなかった訳だが、そもそも何を記録するの?みたいな感じになる。

◆ TVの番組を録画して観る人も徐々に減少し、HDD/BDレコーダも2020年頃から販売台数が減少している。毎年の出荷台数減少率は3割にもなると言う事で、2019年の1/3しか売れていないそうだ。録画機が売れなければメディア需要もなくなる訳で、SONYがメディア事業から撤退するのも致し方無しである。

◆ 映像作品はVODで観るのが一般的になりつつあると思う。VODなら鑑賞時間を拘束されないし、途中から観ることも出来るし、途中で観るのをやめることも出来る。新しい作品を観ようとするとそれなりにお金はかかるが、定額制のサービスでもそこそこ観ることは出来る。

◆ こうなると録画需要がなくなるので、録画機は売れなくなる。そもそもTV視聴者数が減少しているので、TV放送受信部を備えた録画機器も売れなくなる。VODにアクセス出来るTVというかモニタもあるのだが、動作速度が今ひとつなんだなぁ。CPUパワーに限りがあるから仕方がないのかも知れないけれど、何か操作感がダルな感じだ。

◆ Androidを動かすにしてもそれなりのCPUとメモリが必要なので、安価なモニタには使いにくい。各サービスの視聴アプリやブラウザベースだとすればそのブラウザなども、バージョン管理やアップデートが必要で売りっぱなしにはしにくい。モニタの側にPCを置いておくというのもアレだしねぇ。