不良在庫(1/2)
◆ ドコモがたまに不良在庫の放出を行う。不良在庫は売れないから不良在庫な訳で、それを有償で販売するのは正しくない気がする。勿論マトモに使える製品であれば良いのだが、スマートフォンとなると古かろう悪かろうだからだ。
例えばSH-01Dが5千円くらいで売られているのだが、CPUはOMAPの1GHzでストレージの空きは1GBちょっとしかない。RAMは1GB載っているから良いとして、ストレージ容量は足りないのではないか。FlashROMの容量自体は4GBある。
◆ バッテリは約1.5Ahと現在のスタンダードからすると小さい。唯一のメリットはLTE非対応なのでFOMA契約で使えるところだ。オンラインショップで買う場合はオンラインショップ割りが適用されると書かれていて5,250円の均一だ。ただしこの割引の適用には条件があり「1.対象機種をご購入いただき、かつ新規契約または機種変更、FOMAからXiへ契約変更されたお客様。」「 2.弊社が指定するサービスのいずれかにご加入のお客様。」の双方を満たさなければいけない。だとするとLTE非対応のSH-01DはFOMAからXiへの契約変更が起きない(無理に契約変更することは可能)ので通常買おうとすると5,250円ではなくなる筈なのだが見積金額を見ると5,250円になっていた。
なお定価は50,400円(税込)と書かれている。
◆ というかiPhone5sならただで貰えるのに、何故2年前のモデルに5,250円も払わなければいけないのだろう。
これなど、評判の悪いモデルを使っている人に無料で配ればいい。ロクに使えないスマートフォンを、契約縛りやローン縛りで使い続けさせたのだから、売れ残りモデルで良いですかと配るのが当たり前だろう。
SH-01Dと同じく安価販売されるP-02Dなど、FlashROM容量が2GBしかない。画面解像度も540×960なのだからタダであげると言っても要らないよと言われるレベルだ。それをもったいぶって5,250円で売ろうとするのだからドコモは悪質である。
◆ オンラインショップで買うと抽選で何かが貰えたりもするが、貰えない確率の方が高いのは当然であり、当選者総数は155名で当選確率は0.62%である。勿論宝くじよりは当選確率は高いが、0.4%の確率であたるQUOカードは3千円分でしかない。
なので分かっている人が買うことは無く、分かっていなかったとしてもiPhoneがタダなのを知っていれば買う人は居ないはずだ。
◆ だが何も知らないまま宣伝に乗せられて買う人が居るとすれば、悲劇としか言いようがない。先日書いた詐欺サイトは、その時に金を取られるだけで済む。しかしドコモでこれを買ってしまったら2年間は縛られるのだ。移動機自体は買い換えが可能だが、契約縛りは発生する。機種変更であればまだしもなのだが、それにしたって酷すぎる。
◆ ドコモショップでならば店員の良心に多少は期待出来る。とは言っても今年の春先にはN-07Dを売っていたしなぁ、夏になったら機能制限かかりまくりだろうなと、そんなもの買うのはやめた方が良いですよと口出ししたかった。そうしたアドバイスをするのがショップの役目ではないのか。売る時に売り代を取る位なのだから買う側へのアドバイスは必要なのだ。この機種は古いから今の水準からする使いにくいですよ、ストレージ容量も少ないしCPUも遅いし電池も持たないですけど良いですかと確認を取るくらいでなければトラブルの元だ。
auにしても在庫放出でiPhone5を配りまくっていたが、こちらはタダより安いキャッシュバック付きだったから良いのかな。LTEエリアは狭いけれど使えないわけではないし。
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