レクサス(9/10)
◆ イメージ戦略を行うとして方針転換したレクサスは変わったのか。営業マンに言わせればイメージ作りは出来つつあるのではないかという。だがその反面レクサス店で扱っている車が分かりづらくなったという。LSは知名度が高いのだが、GSやISとなると「どの車?」みたいに聞かれることがあるようだ。どの車かと言われたって説明が難しいに違いない。
◆ 日本の市場、特にトヨタは扱い車種が多いので名前自体に覚えやすさだとかインパクトが必要なのではないだろうか。ホンダも一時期はNSX、S-MX、CR-X、CR-V(他にもあったかな?)と似たような名称を付けていたが、その車の知名度が上がらないと覚えて貰えない。
◆ レクサス店の取り扱い車種を調べてみると結構沢山ある。LS,GS,IS,HS,ISC,CT,RX,NX,ISFだそうだ。LSはセルシオでGSがウインダムだったっけ、いやESがウインダムだったかな。と、その程度しか分からなかったりする。NXは知らなかったのだが外観はCTな感じだが排気量を見ると2.5リッターの4気筒となっているからCTより大きい。CTの車高を上げたような?全高を見てみると1,645mmなのでCTより大きい。ちなみにCTは1,460mmでLSは1,475mmとなっている。
◆ RXがハリアーではないかと思うのだが、これの全高は1,690mmなのでNXはハリアーの類似車?うーんどうもイメージがハッキリしない。
この辺りがイメージ戦略で車両がボケる原因だと思われ、イメージCMと共に車両をアピールするCMも同時に流した方が良いのではないかと思った。
◆ もっとも車名から明確なその姿を連想出来る車の方が少ないとも思うわけで、売れている車ならともかくマイナーな車種となれば名前すら知られていないなんて事もある。クラウンなどは現行モデルの形がどんな風であってもクラウンだからと言うことで話が通じてしまう。スカイラインにしても車名の知名度が高いモデルだと言える。
◆ ベンツもBMWも色々なモデルがあるが、車に対して興味のない人からすればAクラスだろうがEクラスだろうがベンツでひとまとめみたいな所が現実だ。ベンツはAからB,C,E,Sと大型化していく訳だし、BMWはおおむね百の位の数字が大きくなると大型化する。なので分かってしまえば小型なのか中型なのかの予想位は出来るだろうが、その形まで想像出来る人は多くないと思う。
◆ これがトヨタや日産となればかなり多くのモデル数があるし、双子車もあるので分かりにくい。なので分かりやすくインパクトのある車名を考えそれを名乗る。
レクサス店での扱い車種は多くはないのだが、やはりレクサス自体が今ひとつメジャーになれないのがわかりにくさにも通じているのだろうか。
◆ ハリアーは一時期RXに統合?されてトヨタでの扱いが無くなったのかな?現行モデルはトヨタブランドとレクサスブランドでの併売のようだが、この辺りの事情には疎いので間違っているかも。
いずれにしても双子車となると特別感が無くなってしまう。レクサスを特別なモノとしてレクサス代を取ろうと思うのならば、全てが特別である必要がある。
◆ LSなどはそこそこ特別感はあると思う。トヨタらしからぬ、見えない部分に金がかかっている希有な車だ。ブレーキなどにしてもモノブロックキャリパーが使われているだけでトヨタっぽくないではないか。惜しいのはボディ剛性が低いことで、これは車重との兼ね合いから仕方がなかったのかも知れない。車重を軽くしないことにはカタログ燃費を飾ることが出来ないからなのだが、大型で静粛性の高い車であるが故に余計にボディ剛性の低さが目立ってしまう。
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