新聞(12/11)
◆ 紙の新聞が売れなくなってきている話は今に始まった事ではないが、ではどのくらい売れているのか。実は売れている数は不明なのだが発行部数は集計されている。読売新聞は全国で約1千万部を毎日刷る。朝日新聞もほぼ同じ程度の部数を刷っている。毎日新聞は350万部くらい、産経新聞は100万部くらいしか刷っていない。
新聞代の中の4割近くは販売店というか配達店の経費となる。残りの6割近くが新聞社の取り分なのだがこの中には経費も含まれる。新聞代は3,925円に統一されている。従って新聞社に入るのは1,500円弱だ。
◆ 新聞といえばしつこい押し売りが常であり、私も何度か撃退している。悪徳相場屋にも匹敵するような売り方は特商法など全く無視である。「要らない」といっても「そうおっしゃらずに」となる。
そうおっしゃるも何も要らないものは要らないのだ。これ、新聞販売員が言うといつもの事だと思うかも知れないが、極めて不自然な話だ。
あなたレストランに入ったとする。食事時ではないのでコーヒーを一杯頼んだとしよう。するとそれを持ってきたウエイトレスが「お客様、カレーライスはいかがですか」。おなかが空いていないから食べられませんよといったところで「そうおっしゃらずに食べてください」といわれたらどうだろう。いくら断ったところで「おなかがいっぱいだと言っても少しぐらいは食べられますよね」なんて言われ続けたらいい加減腹が立つはずだ。
何とかそれを断っても、別の店に入ればまた同じ事が繰り返される。
◆ 販売店自体へのクレームもある。早朝から荷物の積み卸しをするのでうるさいと苦情が出る。配達用バイクの排気音にも苦情が出る。確かに住宅街を早朝から走り回るカブの走行音は響く。ホンダの電動原付などはこれら苦情対策の意味もあったのだとか。バイクの排ガスに加えて新聞を運んでくるトラックの排ガス、がらがらと騒音を立てるディーゼルエンジンなど住宅街の新聞販売店は肩身の狭い思いをしているし住民とのトラブルもある。
労働時間や労働条件から配達員の給料はそう安くはないらしいが定着率は悪い。一時期はトラック便の配達員の定着率や作業環境も問題視されたが今はかなり改善されている。それに比較すると新聞世界では近代化が遅れていると言える。
◆ ウチは通販などをよく利用するのでトラック便での配送を受ける。ヤマトはたいてい同じ人が担当なので顔見知りだ。配達時間を指定していても、明かりが付いていて在宅の気配があれば声をかけてくれる。時間指定配送もかなり守られていて、時間から外れるケースは少ない。佐川は配達員は一定していない。時間指定が守られない事もあれば日付指定が守られない事もある。過負荷によって配達が間に合わないまま営業所に持って帰ってしまうのだ。これは困る。
◆ Webからの配達時間変更や再配達依頼もヤマトの方が良く出来ている。佐川の場合は更新が遅いのと設定自由度が少ないのと、全ての荷物に対しての指定が可能ではないのだ。ヤマトは全ての荷物に対してのコントロールが出来るので、配送元に時間や日付指定をしておかなくても配達前に再指定すれば事足りる。ただショップによっては佐川しか使っていないところも多く、おそらくは料金面やサービス面で配送側として佐川を使いたくなる理由があるのだろう。
|
|