WILLCOM(11/5)
◆ 先日はじめてWILLCOMに加入してきた。WILLCOMのPHSを使った事はあるが自分で加入したのは初めてだった。加入手続きは簡単で、WILLCOMショップに行って免許証とクレジットカードを見せれば後は全部ショップがやってくれる。その場で支払う金額もゼロで、最後に申込書にサインをしてオシマイ。実に簡単だった。今回は実際に通話をするような目的ではないので割高なプランに入ったのだが、ショップ曰くSBMやXiプランで無料通話が無くなったのでWILLCOMに入る人が増えたそうだ。
◆ たいていネットやメールはスマートフォンやケータイを使うが、通話料節約の為にPHSを持つという。誰とでも定額はこの点でも人気だそうだ。スマートフォンを使っている人では電池の保ちを気にする人も多く、数日放っておいても電池が減らないPHSは安心感がある。着信はケータイで受けるが自分でかける時にはPHSという人が多いそうだ。
◆ では実際どの程度の通話量があるとPHSがお得になるのだろうか。PHSの基本料金と誰とでも定額オプションの合計額は2,430円だ。SBMやXiでこの料金を使う通話分数は約58分となる。ここが分岐点になる訳だ。
では以前に書いたように、FOMA契約を一つ組んで無料通話分を分けて貰うとどうなるか。タイプSは月額1,575円で2,100円分の無料通話が付いてくる。これに差額の330円を加えた1,905円が負担額なのでFOMA契約を付けた方がお得になる。
WILLCOMより少し高額になるがタイプMだと4,200円、つまり100分の無料通話が付いて料金は2,625円だ。
考え方としては、ドコモの場合はこのあたりが実質分岐点だろうか。
◆ 誰とでも定額は理論最大だと5000分(10分×500回)の無料通話が可能なので、沢山使う人ほど得になるのは言うまでもない。
ケータイ事業者の中で最も通話料金が割高なSBMで換算すると約1時間、ドコモの2契約で無料通話分を分け合うと考えると月間平均(平均というのは繰り越しも出来る為)100分を超えると誰とでも定額がお得になる。ただし1回の通話が10分を超える事は出来ない。分け合い方式の場合は家族全員で分け合えるメリットもある。今後Xiプランが増えてくると予想されるので、FOMAプランを温存して無料通話用として利用するのは悪くない。
◆ 勿論現状では無料通話付きのプランの選べるauがお得なのだが、LTEではドコモと同じような値上げが起こっている。
auの場合は分け合いか繰り越しかしか選べないのでドコモのような自由さはないが、無料通話付きプランが残っている限りやりようはある。WILLCOMが980円で誰とでも定額を実現できる裏側は、定額範囲外通話の値上げによる収益依存度もあるだろう。
従来PHSは通話単価の安い移動体通信だったのだが、誰とでも定額やその他一部プランではSBM同様の高額課金になっている。PHSにとってこの料金は美味しい。
◆ 災害時の連絡用にと言う用途もある。3.11の時に通話が出来なくなったのはPHS網ではなくNTT網の方で、なので同一区域内のPHS同士は輻輳することなく使えた。もっとも、やがてやってくる東海や関東地震ではエリア内利用者数が多いので何とも言えない。電力事情や回線が切断されて使えなくなるのは他の通信と同様だ。輻輳による通話障害の場合は被害エリアから離れていてもそれが起きる。こうした状況がPHSならば回避しやすいと言う事で自治体などでもPHSを用意している所がある。
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