LTE(1)(8/10)
◆ N-07D関連でblogの方にも書いているが、Xiは何とも役立たないサービスだと思う。まずはなんと言ってもエリアが狭い。エリアマップ上では(首都圏に限っては)そこそこの展開があるように見えるが、SBM手法と同じで地図が拡大できない事になっている。FOMAエリアは詳細に見られるのに、見られたくないものは詳細地図を出さないという所までSBMを真似たのか。そのSBMの900MHz帯など、日本全体地図と県単位の切り替え程度の縮尺までしか見られず、エリアマップとして全く役に立たないけど。
エリア内であっても建物内などでの電界強度が弱いのもSBM同様である。これはマイクロセル化が進んでいないからだろう。FOMAサービス開始初期もこんな感じだったが、800MHz帯の有無とは別問題である。
◆ エリアが狭くても、エリアの中に入れば高速通信が可能だというのなら我慢もしよう。しかし実際はそうとも言えない。要するにセルエッジの問題で、これは別記事で書くがLTEの制御上は基地局近くにいないとパフォーマンスが出ない事になっている。つまりは基地局密度を上げない限りロクなサービスにはならないのだ。基地局近くで無線帯域が空いている場所と時間帯を選べば高速通信が出来るのかも知れないが、限られている。これもFOMAサービス加入者数激増の時と同じ傾向である。
この状態から脱し始めたのは約1年後のHSDPA開始の頃だ。
◆ Xi対応機を買うと漏れなくXi料金プランを契約させられる。これは月間5分以上通話する人にとっては値上げになるプランだ。特にヘビーユーザは大幅値上げになる。FOMA料金プランで最大の無料通話分が付いたものと比較してみると、月間733分通話でFOMAならば6,825円のものがXiだと31,566円もかかるのだだから4.6倍の値上げになる。FOMAプランを残したまま維持して無料通話分を分けて貰えたとしても26,841円かかってしまうのは、30秒あたりの通話単価がFOMAの7.875円に対してXiは21円かかるからだ。
◆ 相手がドコモだけならば700円の定額料を払うメリットもあるが、そんな面倒な事を考えるならauに乗り換えた方が良い。auならば従来プランも継続されているので無料通話分付きのプランを選ぶ事が出来る。SBMはXiプランと同じなので、相手先にSBM利用者がかなりの割合含まれる場合を除いて選択のメリットがない。
SBMが収益率を上げる元はこうした高額料金プランにある。それをドコモも見習ったのでドコモも同じようにランニングコストを節約できない事業者になった。これでauも同じ道をたどったら、SBMのせいで日本のケータイ料金は激高になったと言える。
◆ このように現時点でのXiは、エリアは狭い、着信は遅い、料金は高いと3拍子揃ってSBMの真似そのものである。SBMな人に言わせればF&Fはアンチだとなるが、SBMがやろうがドコモがやろうが使えないサービスは使えないのだ。雑誌のテストで高速性がアピールされていたとしても、実使用環境で満足できないのであればそれは使えないサービスと言わざるを得ない。あとはいつになったら使えるサービスになるかで、SBMも徐々に改善されている話は聞くが大きく変わった訳でもなさそうなのだ。そもそも孫さんはエリアな完璧だと以前から唾を飛ばしながら言っていたわけで、それが最近になって(900MHz帯の整備で)つながらない→つながるへとアピールしている。実際には以前と同じく口だけなんだけどね。
|
|