SL500に乗る(7)
走行距離が10,800Kmを越え、3回目のオイル交換を行った。
今回は自分でオイル交換を行おうという訳で、上抜き用のポンプを買ってきた。
ベンツ系は新エンジンになってから上抜きが指定のようで、SLに関してはオイルパンのドレンプラグも普通では見えない位置にある。
雑誌のテストでも下抜きよりも上抜きの方が抜け率が高いという結果が出ていたので、今までも全部上抜きで交換してきた。
もっとも使用したポンプはプロ用だったけど。
買ってきたのはこれ。
ホームセンターなどで4千円前後だろうか。
オイルの粘度にもよるが、公称毎分700cc抜けるそうである。
ポンプの音というかモータとギアの音は少々うるさいが、住宅街で使えない騒音レベルではない。
オイルは暖かい方が抜けやすいが、一旦エンジンをかけた後は30分ほど放置しないとオイルパンにオイルが全部戻ってこない(ベンツ取説)そうなので注意したい。
今回は常温のオイルを抜いたが、こんな感じで抜けてくる。
とりあえずバケツで受ける。
全オイル料の半量である、約4リットルをバケツに溜めたら後は新油の入っていた缶にそのまま入れてしまう。
新油は6リットルMaxのオイル注入(用途はオイルに限らないけど)用の容器に移した。
4リットル缶1本で事足りるエンジンだと、廃油処理がとても簡単。
今回使用したのは日産純正GTRオイルである。
粘度は10W-50と、少し固めの100%化学合成油である。
売価は\2,980〜\3,980程度と言うことだが、私は\3,980で購入した。
冬場には少々固いかも知れないが、これからの季節には丁度良いだろう。
最近の車は燃費改善のために0W-20とか5W-30辺りのオイルを使う場合が多い。
オイルメーカに言わせると、こうした低粘度オイルは油膜保持が難しく苦労するそうだ。
従って高回転型エンジンや比出力の高いエンジン、ターボ車などには向かないと思う。
SLの場合は高回転型でもなければハイチューンでもないが、余り積極的に使いたいとは思わない。
ポンプのおかげで8リットルのオイル交換はいとも簡単に完了した。
SLはオイルレベルゲージがないので、オイル交換後にオンボード油量計で確認して作業完了となった。