過去の雑記置き場

VC
サイバートラックは消えていくのか?(11/26)
◆ テスラのサイバートラックが売れていない。イーロンマスク氏は年間12万台以上を売るとしたが、その目標には遠く及ばない。テスラは販売台数を明らかにしていないが、登録台数などから予測した年間販売台数は2万台前後ではないかとCNNは書いた。

◆ EV全体が売れない現状でサイバートラックの販売も低迷しているわけだが、その落ち込み方は穏やかなものではない。こうした状況になればユーザの不満や扱いにくさが報道されるのが常だが、それは当初から分かっていたことであって急激な販売台数の落ち込みとは余り関係が無いようにも思える。

◆ 例えば航続距離が公称値の515kmに遠く及ばない320kmしかない事は、他のEVでも同じような使い方をすれば同じように減少する。車重が3tを超えて扱いづらいことだって、それは発売当初から分かっていたし、分かっていて購入者はサイバートラックを選んだ。トラブルやリコールの多さにしても、テスラ製なのだから当たり前である。信頼性を買いたかったら日本車を選べば良いし、サービスを体験したければフォードやGMを選べば良い。

◆ サイバートラックの販売が落ち込んだのは、目新しさが失われたことや需要が一巡したこと、テスラ派による宣伝活動?が裏目に出たみたいな話もある。そもそも奇抜なサイバートラックの需要自体が少なく、特定のユーザが購入したあとは需要がなくなってしまうと言うわけだ。それでも性能が高ければ実用車として?需要が起きたのかも知れないが、信頼性の低さや歩行者安全性能の低さで一般向けとはなれなかった。

◆ テスラ派によるICE搭載トラック攻撃という心理的な面での反発は少なくないと言われる。サイバートラックこそ最高であり、GMやフォードのトラックなど過去の遺物だ、みたいな書き込みが氾濫すると、ICE搭載トラックユーザは当然それに反発する。テスラ乗りは他車を馬鹿にすることしか出来ない人ばかりで、そんな奴らと一緒にされたくないとなる。このあたりの感情は昔のデリカ乗り、今はアルファード乗りを見る目と同じか。

◆ 実用面ではレンジエクステンダの販売が中止されたという話がある。レンジエクステンダは発電機ではなく、荷台に乗せる追加のバッテリーだ。このバッテリーを買えば公称航続距離は800kmを達成出来る。バッテリーの価格は250万円程度だったそうだが、突然中止がアナウンスされた。理由は不明だがサイバートラックの売れ残りが数千台を超え、その後処理を優先したいからだとも報じられた。

◆ テスラはより安価なRWDタイプのサイバートラックを発売したものの、これも売れ行きは芳しくない。いずれのサイバートラックも、多くの国での対人衝突安全性能を満たしていないので、公道走行が出来ない。もっとも米国製のトラックは車両サイズなどの問題もあり、輸出需要が限られるのも事実だ。

◆ 米国のテスラディーラはサイバートラックの下取りを中止している。新車も売れないのに下取った車が売れるわけはないと言うことで、まさに邪魔物扱いになっている。サイバートラックユーザは度重なる故障やリコールが続くことに腹を立て、欠陥車保護法の適用を求める動きがあるそうだ。

◆ 全米各地で起きているテスラ離れもサイバートラックにはマイナスだ。他のテスラのモデルはエンブレムデチューン?で、テスラエンブレムを他メーカのものに付け替えるドレスアップ?が流行っているという。しかしサイバートラックは独特のデザインにより、エンブレムデチューンが"効かない"。

ホンダビート(11/25)
◆ ホンダビートは1991年〜1996年まで存在した軽自動車なので、最終モデルから既に29年が経過している。しかし他のホンダ車同様ファンが多く、整備しながら乗っている人が少なくない。

◆ 軽自動車規格なのでエンジンは660ccだが、それをミドシップレイアウトとしている。ホンダのエンジンなので回転方向は逆で、ドライブベルト側から見て反時計方向に回転する。これもホンダ得意のSOHC4バルブになっていて、ロッカーアームを使うのなら1本のカムで4本のバルブを駆動できるもんねというやつだ。

◆ 可変バルブタイミング機構が使われていないこともあり、SOHC構造となっている。エンジン出力は64馬力/6.1kg・mとなっているのだが、ホンダのエンジニアの話だとこの出力はグロスに近く、車軸出力は60馬力に達しないのだとか。

◆ 燃料マネジメントはスロットル開度とエンジン回転数から燃料噴射量を決めるタイプを基本としている。スロットル開度とエンジン回転数からエンジン負荷を推定するので、複雑な燃料制御マップが必要にはなるが、実はメカニカルインジェクションシステムでも(複雑な形状のカムを使って)実現できる。

◆ ホンダは元々は吸気管負圧による燃料噴射量制御であるDジェトロニックを使っていたのだが、圧力センサ不良などのフェールセーフモードとしてアクセル開度とエンジン回転数のみで燃料を制御するシステムを搭載していた。そのフェールセーフモードテスト時に、これだったらDジェトロよりフィーリングが良いじゃないかと言うことになり、アクセル開度とエンジン回転数から燃料噴射量を演算する方式が日の目を見る事になった。

◆ しかしエミッションコントロール的には難しい問題があり、その一つがアイドリング時や低負荷時の、スロットル開度が小さな領域だった。例えばスロットル開度が一定でも電気負荷やエアコン負荷でエンジン回転数が変わる。これを自動制御しようとすると、その制御値が燃料噴射量演算のために必要になる。しかしこれはエンジン回転数のフィードバックループの中にあるので、それによって燃料噴射量が変化するとハンチングを起こしやすくなる。

◆ そんな事もあって、だったらアイドリング時や低負荷時だけDジェトロを併用すれば良いじゃないかとなる。いやいや、だったらDジェトロだけで良いでしょうというのが普通のメーカで、ホンダの場合は目標を実現するためには、本末転倒をも厭わない精神に満ちている。こうしてビートの燃料制御システムは生まれた。

◆ 660ccのNAエンジンで64馬力を実現するにあたり、ピークトルク発生回転数を7100回転と高めに取り、最大出力発生回転数が8100回転に設定された。気筒ごとの独立したスロットルバルブなど、64馬力を得るための苦労があった。ホンダのエンジニアによれば、吸気抵抗の軽減がパワーアップの近道だったとの事なのだが、実際の車両搭載状態のエンジンでは、エアクリーナボックスの容量不足(搭載スペースの関係)により吸気抵抗が思うように下がらなかったと言う。

◆ トランスミッションはマニュアルのみで、前後輪とも独立懸架、4輪ディスクブレーキが奢られるなど豪華な仕様だった。ホンダビートはスズキカプチーノと共に、ちょっと硬派な軽自動車、高価格な軽自動車としてその存在感を強めていたのだった。

goo終了(11/24)
◆ gooは1997年に登場した検索サイトだ。当時はロボットによる自動収集型の検索サイトは一般的ではなく、Yahooなどは登録型のものだった。登録型検索サイトは登録フォームからURLやサイトの内容などを申請し、検索サイトがそれを反映していく方法だった。

◆ これに対してgooはサイトを巡回して情報を勝手に集める方法を採った。これにより登録型検索サイトでは検索出来なかったサイトの情報も網羅されることになり、まさにインターネットの世界が広がったのだった。当時は検索サイトによって検索内容の差も大きく、いくつかの検索サイトの情報をまとめて表示するサイトもあった。

◆ ではgooがロボット型検索システムの歴史を作ったかと言えばそうではなく、早稲田大学村岡研究室の学生が1994年に"千里眼"を作っている。これが日本初のロボット型検索エンジンシステムだと言われている。しかしロボット型検索システムは回線の帯域やサーバパワーが検索機能を決める的部分もあり、大資本ほど有利となる。

◆ ロボット型検索システムとしては米国のAltaVistaがよく使われていたような気がする。いずれにしても登録型の検索サイトからロボット型への移行期でもあり、そしてそれら検索サイト数が爆発的に増え始める時期でもあった。

◆ ロボット型検索サイトを使えば何でも検索出来る。そんなイメージすら抱かせてくれたのがgooだった。そんなgooも2000年以降に使われ始めるGoogleによって駆逐されてしまうことになる。当時のGoogleは今と違って検索語に忠実な検索が出来た。その辺りのアルゴリズムがgooより優れていることもあって、一気にシェアを拡大していくことになる。

◆ gooにしても改善を行えば良かったと思うのだが、何しろ動きの遅いNTT系企業がやっていることなので、日々改善などと言う概念はなかったのだろう。改善や機能向上がなければすぐに古びてしまうこの世界で、gooは徐々に下火になっていく。

◆ ロボット型検索エンジンはサイト内容を如何に正確に抽出するかが重要だ。ロボット型検索エンジンを騙す的なSEOというのかな、SEOと言うほどの事ではなく、サイト内容と関係のない文字列を埋め込むような商業サイトが山ほどあった。何で検索してもそのサイトにたどりつくような、今で言えば楽天然りであり、ちょっと怪しげなソフトウエア売りもその傾向だ。

◆ こうしたインチキSEOに対してGoogleは対策を講じ。より正確なサイト検索を可能にしたと謳った。当時のGoogleは商売よりも性能を重視していて、サイトランキング方式の導入などで新設サイトは評価が厳しい傾向にあった。これは詐欺サイトなどは頻繁にURLやサイト名を変更する傾向が見えていたからで、そうしたサイトは中々Googleの検索上位には出ない仕組みを採った。

◆ 今は利益優先でもないのだろうが、新設詐欺サイトも検索上位に現れる。要するに検索サイトのライバルが減ったので、性能より商売重視が成り立つ環境になったという事だ。孫さんの言う「シェアを取れば何でも出来る」理論だ。

◆ そして今は劣化したGoogle検索に代わってAIが主流になろうとしている。ChatGPT Atlasが話題になったが、Googleの敵は思わぬ方向からやって来たことになる。勿論GoogleもAIには力を入れているのだが、"頭の良さ"と言う点で他社に追いついていない。そしてgooのサービスが終了だ。一つの時代を作ったと言うほど長い間使われたわけではないし、近年は地味な存在ではあったが、役目を終えたという事になる。

掃除機の掃除(11/23)
◆ ゴミパック式の掃除機は掃除機自体を清掃する必要がないが、ダイソンのサイクロン掃除機は掃除が必要だ。ゴミの分離が悪いので内部に埃が蓄積してしまい、そうすると余計に渦が出来なくなるので更にゴミが溜まる。内部を清掃するのは洗浄が手っ取り早いのだが、ある程度分解する必要があるので結構手間がかかる。手間はかかるが洗浄するので綺麗さっぱりだ。

◆ 洗浄したところで何度か使えば同じようにゴミが付着するので、やがて分解するのが嫌になってくる。ウチでは分解清掃する事もあるが、エアでゴミを吹き飛ばして済ませてしまうことが殆どだ。

◆ エアコンプレッサがあれば話は早いのだが、自動車用の空気入れではタンクがないのでエアブロー用には使えない。まあタイヤ自体をタンク代わりにしてタイヤから空気を抜く方向でエアのズルを使えば良いんだけど。自動車用空気入れでもエアタンクがあれば短い時間はエアブロー用に使えるのでタンクを買うのも一つの方法だ。

◆ ブロワでも掃除が出来るが、静圧の高いものでないと細部のゴミが吹き飛ばせない。中華ブロワで口の細いものなら役立つかも知れない。こうしたブロワはPCの掃除にも使えて便利ではあるが、風量もそこそこなので値段なりと言ってしまってはアレなのだが、まあそんな感じである。ちなみにリンクのブロワは100万回転のモータだそうだ。しかもr/sと書いてあるので毎秒100万回転、毎分6百万回転か。インペラのみならずモータも吹き飛ぶだろうな、こんな回転数では。

◆ 中華ものは誇大表示が当たり前なのだが、だったら1億回転とか、100億回転と書いても良さそうなものだ。バッテリーなど手のひらサイズのものに100Ahとか200Ahと表示するわけだし、18650のバッテリーに10Ahとか20Ahと表示する。これにしても10Ahとかケチなことを書かないで1kAhとか1MAhとかにしたら迫力が増すのに。

◆ いや単位はmAhじゃないといけないのかな、ゼロの数的に。だから1000000mAhとか、そのうち書き切れなくなるな、字を小さくしないと。日本でもタウリン1000mgみたいな表示で、1gじゃ迫力がないよねと。

◆ まあそんな訳なので中華ブロワのパワーは何とも分かりにくい。このxiaomiを名乗る百万回転ブロワは10Ahのバッテリーを内蔵して4時間の動作が出来るのだそうだ。これは価格が高いのだが、千円くらいでも買うことが出来る。千円で買えるものなので千円分の性能しかないが、では5千円の商品が5千円分の仕事をするのかというとこれも又微妙なのだ。

◆ 私はONEVANのブロワを使っているが、これは普通に使える。ただし連続稼働時間が短いので、バッテリーは2個以上あった方が良い。使用用途としては部屋の掃除で、窓を開放してブロワで吹き飛ばせば細かな埃や猫の毛など、手の届かないところに付いた汚れを落とすことが出来る。ただ静圧より風量のタイプなので、ダイソン掃除機の清掃には向かない。ONEVANでも高圧タイプのブロワがあるので、それなら良いかも。

◆ いずれにしても掃除機を掃除するために掃除機が要るのだから面倒な話で、これはダイソンばかりではなくRoombaでも同様だ。内部の埃やフィルタを掃除するときに、エアブローしたくなる。ダイソンほど酷く汚れるわけではないが、細かな埃はエアフィルタで分離するタイプなので、エアフィルタの清掃は必須である。

値上げ宣言は誤りなのか?(11/22)
◆ スシローが従来100円の寿司を120円〜150円に値上げをして久しい。値上げ宣言のあと客足が遠のき、それに加えて業務妨害事件もあり売り上げを落とした。その事件から半年を過ぎるあたりから徐々に客足は回復したものの、従来通りとは行かないようだ。

◆ ただし値上げによる収益率改善効果は大きく、客単価が上がり売り上げを支える形になってきている。スシローでは更なる売り上げアップを目指して密かに値上げを繰り返し、今や最低価格帯である(東京近郊価格)150円の皿は随分減ってしまった。

◆ スシローでは店舗の改装も合わせて行い、70インチのタッチパネル式ディスプレイで注文を行うようなシステムにした。70インチ画面との距離が40cm位なので、そのディスプレイの一部にメニューを表示するようになっている。個人的には見やすいとは思わないし、腕を上げてパネルを操作するのは人間工学的に正しくない気がする。

◆ と言う意見が多かったのか?最近はスマートフォンからの注文を勧めている。スシローのみではなく客のスマートフォンを注文端末にする店舗は増えている。QRオーダなどと呼ばれるのだが、注文を客に行わせることにより収益率を改善し人手不足を解消出来ると株式会社BlueIslandは案内している。会社概要のページはあるが社名以外は書かれていないので、もしかして偽ページなのか?
◆ スマートフォン利用のオーダシステムはかなりの数の店舗で採用されていると言うが、トラブルも発生している。最も多いのがWiFiを設置していない店舗でのパケット代問題やスマートフォンのバッテリー残量が心許なくなっている場合だそうだ。代替オーダシステムを用意している店なら良いが、客のスマートフォンに依存するオーダシステムの場合は問題が起きる。

◆ 入店前にスマートフォンが必須である旨を明示しないと、法的には客に文句を言われても言い返せないとの記事もあった。またパケット代の請求に関しても応じる必要があるのではないかという。昔は(相当昔だと思う)出前を頼むと10円引きになったとか。これは出前を頼むために使った電話代を返すという事だったらしい。今だったら電話代を返す代わりに配達代を寄こせなんて話になりそうだけど。

◆ マクドナルドでもスマートフォンオーダが出来るというか、注文機がやたら操作しにくいUIなのでスマートフォンで注文した方がスムーズだ。あれってスマートフォンを使わせるために、わざとヘッポコUIにしているのかな?なんて思ったりする。

◆ そこからするとスシローの大画面モニタも、注文画面を見にくくしてスマートフォンを使わせるためか?なんて思ったり。スシローの場合はアプリをダウンロードする必要があるのかな。スシローのアプリはインストールしていて、それは従来は予約しないと待ち時間が長かったからだ。しかし今は予約しなくても良いどころか、待ちが発生している場面に遭遇しない。海外事業を中心に売り上げは好調らしいが、少なくとも国内店舗の客足は低迷していると思う。

◆ アプリをダウンロードさせるなりスマートフォンで注文を取るなりも、それを客が納得すれば問題はない。逆に言えば納得させるだけのベネフィットがあれば良いことになる。例えばマクドナルドは割引クーポンがあるとかで、それは店舗のポイントカードと同様だ。

コインパーキングとセルフレジ(11/21)
◆ コインパーキングはセルフレジのようなものだ。会計は自分で行うシステムになっているのだが、SUVなどを中心に不正脱出を試みる輩も少なくはない。不正脱出で車が壊れる分には駐車場側に被害はないが、駐車場の設備が壊れると修理代が馬鹿に出来なくなる。

◆ だったら設備を設けず自己申告で払って貰ったら良いんじゃないの?と言う発想で田舎の駐車場の設備レスが進んでいるのだとか。修善寺には修禅寺という寺があるのだが、その周辺には駐車場がある。日中は係員がいるので有人レジ同様なのだが、夜間は料金箱が置かれているだけだ。場所によっては料金箱すら置かれていないのは、料金箱ドロボーを避けるためだろう。

◆ コインパーキングのイニシャルコストは10台規模で500万円前後(整地含む)と高いそうで、設備を何も置かずに運用すればその経費分が浮く。管理コストは売り上げの1割前後だそうなので、経費分と不正駐車損失を比較すると、不正駐車損失の方が少ないのだとか。

◆ これはセルフレジの導入コストと万引き被害を加算すると、結局は有人レジの方がコスト効率が良かった、或いは無人販売の方が良いんじゃないの?みたいなものだ。セルフレジはシステムや地域や店舗によって万引き率が異なるので、おそらく駐車場も同様だと思う。

◆ 大阪の某駐車場経営者がナンバープレートを隠さずXに写真を載せていたが、不正脱出を試みる車の多くがアルファードと中型以上のセダンだった。この事から車高制限バーを付けたり、ポールで制限して駐車スペースを狭くする(転回出来ないようにする)事で被害が激減したのだとか。

◆ 軽自動車専用にすると不正駐車被害が激減する事に加えて、保険料が(駐車場設備の物損保険など)が安くなる。スペース効率も良くなるので田舎には軽自動車用のコインパーキングもある。

◆ 他人の敷地(空き地)に無断駐車を何年も行った上、敷地の所有者が柵を作ったら(無断駐車していた人間が)駐車出来なくなるから柵を外せと文句を言ってきたという、何だか訳の分からない事もある。なので設備レスの駐車場にはそれなりのリスクもあるのだが、監視カメラと料金ボックスだけで駐車場が出来る事によるコスト削減効果は大きい。

◆ いわゆるコインパーキングの場合は設備の設置のために工事が必要だし舗装も必須だ。しかし設備レスの場合は砂利引きでも運用出来る(修禅寺近くの駐車場は未舗装)ので、観光地などでの民間というか個人の駐車場経営参入が容易になる。

◆ これも観光地周辺だと他人の敷地に勝手に車を止めていく人が後を絶たないそうだが、有料駐車場にしたり柵を作るにはお金がかかる。しかし監視カメラと料金ボックスの設置だけなら、その分の回収は意外に早く出来るというわけだ。

◆ 観光地では夕方になると駐車場を閉めてしまう場合が多いが、これも不正駐車の防止に効果がある。観光客以外が不正に車を止める場合、観光しているわけではないので、車を何日も置きっぱなしにされたりする。しかし駐車場を閉めてしまえばその車が出られないことになり、車両の持ち主は不便を感じてそこを避けるようになる。

今年はクモが多い(11/20)
◆ 初秋の頃になると蜘蛛の巣が沢山張り巡らされる。勿論クモは夏場にも活動しているのだが、産卵準備なのか秋口になると蜘蛛の巣が増えるような感じがする。今年は夏が長かったこともあって虫たちの生態にも変化が見られるわけで、中でもクモの多さが目立っている。

◆ クモの巣は目立たないのだが、雨が降ると水滴が付着し輝いて見える。葉を落とし始めた木々を見ると、あちこちに巨大な蜘蛛の巣が張られているのが分かる。いつもこんなに蜘蛛の巣が多かったかなぁと思う位なので、たぶん今年は蜘蛛の巣が多いのだ。

◆ クモの多くはジョロウグモで、そのボディは黄色と黒のツートーンである。クモは害虫を捕獲してくれることで農家には有り難い存在だそうなのだが、私にとっては嫌な虫である。飛ばない虫なのでその点は良いのだが、とにかく蜘蛛の巣が邪魔だし絡みつくと気持ちが悪い。クモの糸は目立たないような材質というか構造なので、そこに引っかかるのは虫ばかりではなく人間もだ。

◆ クモの巣を取ってもそこにクモ本体がいる限り、程なくして又蜘蛛の巣が作られる。蜘蛛の巣を作りにくくするためのシリコンスプレーがあるが、効果は限定的だ。シリコンスプレーを蜘蛛の巣が張られる場所に噴射しておくと、クモの糸がその場所にくっつかなくなるので蜘蛛の巣が作られない。でも賢いクモはホームセンターでシリコンオフを買って来ると言うことではないが、シリコンスプレーの効き目はそう長くは保たない。

◆ ここ数年の気温の高さ、今年は特に夏が長かったのでクモの活動時期が初冬にまで及んだと言われる。クモによっては温暖な気候というか温暖な地域というか、暖かい場所を見つけてそのまま越冬が出来るそうだ。普通クモは寒さに耐えられずに死んでしまうので、秋口には産卵する。しかし気温の高い日が続くと捕食活動が出来るので越冬が出来る。

◆ 体温が下がると動けなくなる事や冬場は虫が少ないので食べ物がなくなってしまう。これに加えてクモの体温が0℃以下になると死んでしまう確率が高まるそうだ。逆に日中に温度が上がるなどするとクモが活動出来る状態になり、蜘蛛の巣に虫が引っかかってくれれば空腹をしのげる。暖かい冬は越冬する虫も数も増えるので、上手く食事にありつければジョロウグモも生きながらえることが出来る。

◆ そんなクモなのだが、今年はクモの卵を見つけたら遠くに捨てることにしている。大量のクモは大量の卵を産むので、来春には大量の子グモが生まれる。それはトカゲなどの餌になるとは思うのだが、又々クモの大発生も困るので山の中に放り投げたりしている。クモの卵は木の高い位置に産んであったり、建物の壁面などにくっつけられている。これは地上の動物が上がってこられない高さ、なのだろう。その卵を山に捨ててしまうので、卵が無事に冬を越せる確率は下がる。

◆ とは言っても山にいるクモの数に対する人間の影響度など微々たるもので、人間が住んでいる周辺のクモのコントロールさえも出来ないほどだ。これはクモだけの話ではなく、他の虫に関しても同様だ。昨年も今年も暑かったのでスズメバチを余り見かけないのは有り難かったというか、アイツに巣を作られると撤去にも手間がかかってしまう。クモに刺されてもたいしたことは無いが、スズメバチに刺されると大事なので嫌だ。

何故魅力がないのか(11/19)
◆ 埼玉県が都道府県魅力度ランキング最下位だったそうだ。従来から下位にランキングされていたのだが、ついに最下位になったという事で逆に喜ぶ(目立つから?)人もいるのだとか。

◆ 埼玉県は東京都隣接のベッドタウンとして開発が進んだ。昔は一面に畑が広がるような土地だったが、鉄道沿線を中心に町が出来た。都心への交通機関のある埼玉県南部や大宮方向に向かって宅地開発が進んだ。

◆ こうした点を見ると特に人気がない理由が分からない。最近ではクルド人問題もあって治安の悪化が言われているのは事実だが、埼玉県は川口だけが全てではない。ただこうしたイメージが浸透すると、埼玉県自体が不法移民に占領されているかのごとく思われてしまう。一部政治家は日本人よりクルド人から票を貰った方が当選出来ると考え、クルド人派に転向した例もある。

◆ 埼玉県は関東平野の南部に位置していて、比較的平坦地が多い。この事もあって農業が行われていたのだが、高度成長期には多くの住宅が建てられた。東京近郊に住んでいた人が安価な土地を求めて埼玉県南部に集まる的に人口が増加した。

◆ 色々な地方から集まった人たちの集合みたいな感じで、いわゆる新しい町が出来ていく。急速な人口の増加は道路や鉄道の輸送料不足につながり、土地は安いが東京には(時間的に)遠いなどと言われ始める。しかし安価な住宅に魅力は大きく、その後も人口増が続いたわけだ。

◆ 日本が不況の時代に入ると、郊外の住宅地の人気が急速に衰え始める。それは埼玉県だけではなく東京西部もそうだし、千葉県などは廃墟と化したニュータウンが沢山ある。従ってこうした点においても埼玉県が特別魅力がないとは言えない。海なし県だからと言ったところで他にも海に面していない県はある訳で、何故こんなに魅力がないと思われているのかが不思議だ。

◆ 埼玉県は魅力最下位だが、魅力トップは北海道だった。北海道は徐々に得点を落としながらもトップを維持していて、2位の京都を大きく引き離している。広大な土地と自然が魅力の北海道という感じなのだが、長い冬の期間や厳しい自然も都市部に住む人には魅力になるのか。

◆ 北海道、京都に次いで沖縄が3位になっている。美しい海などこちらも北海道同様に自然のある県だ。雪深い北海道とは違って温暖ではあるが、台風に曝されれば本土との交通も遮断されてしまう。美しいけれど厳しくもある自然と同居出来るのが沖縄や北海道だと言える。実際に済んでいる人からすれば、端から見るほど良い土地ではないよと言うかも知れないが、そうした未知なる魅力を感じる人も多いのかな。

◆ 埼玉県のクルド人問題的な見方で行けば、沖縄米軍問題もあるし北海道の中国人問題もある。魅力ランキングはイメージ的ものなので、デメリットがメリットを上回らない限り、いやイメージ的にデメリットが目立たない限りと言うべきなのかな、そうして都道府県が魅力度が高いとされるわけだ。

◆ 実際に住みにくいとか住みやすいを判断するとなると、物価だとか地価だとか交通だとか買い物だとか、病院や教育機関などの充実差も重要になる。広大な土地で牧場経営を夢みる人だって、買い物に隣の町まで100kmあるよと言われたら、冬に吹雪になったら何日も外に出られないよと言われたら、夢が少し欠けてしまうかも。

久しぶりに検索してみたが…(11/18)
◆ 肝硬変配信者K氏が亡くなって半年が経過した。K氏に最後まで付きまとっていたCは相変わらずで、Xには他人の悪口を連投していた。Cに粘着されたら悪口が途絶えることはないと被害者は語っていたが、まさにその通りになっている。書いていることは半年前と変わらないので、Cの時は止まっているわけだ。

◆ Cは数年前には小学生設定で、今は大学生設定である。小学生設定の時からK氏に付きまとって夜な夜な居酒屋やカラオケ店に言っていたというのだから、ちょっと設定が雑ではある。写真は何度も暴露され、40代後半?のぽっちゃり体系の女性である事が判明している。

◆ Cを嫌っていたK氏が何故Cを排除出来なかったのかだが、病状が悪化してくると体力と共に気力もなくなったのかなと思う。K氏はCに訴えるぞと脅されていたこともあり、先の短い人生の中で事を荒立てずに死んでいこうと決めたのかも知れない。事を荒立てればまた実家に迷惑がかかる(Cは実家にも偽の内容証明を送っている)。

◆ K氏は自分の死に対して色々やりたいことと言うか、やって欲しいことを周りに話していた。しかしCが取り憑いてしまったことによって、それらは無にされた。K死の(Xへの)Postや動画も、Cにとって都合の悪いものは今も消され続けている。Cの執念にはものすごいものを感じるのだが、その目的が何なのかは誰にも分からない。警察官にも「病気を持っている人」と言われるくらいの本物なのだ。

◆ K氏は散骨を望んでいてCは8月になったら散骨する、9月になったら散骨する、10月には散骨すると言っていたがどうなったのだろうか。そもそもCは遺骨を持っていなくて、実家を脅して遺骨を手に入れようとしていたとまとめサイトには書かれていたが、これが本当かどうかはよく分からない。実際に骨が手に入れば散骨すると思うので、未だ骨は手に入っていないのかな。

◆ 2023年の12月に殺害された唯我氏、その加害者の裁判が行われている。唯我氏の交際相手である西高舞被告の交際相手である岩城被告には懲役15年、実父には懲役13年が言い渡されている。岩城被告と実父は殺人の実行犯であるが、実母や西高舞に指示され犯行に及んだとされた。

◆ 西高舞に関しては実母に惑わされた事はあるとは言え、首謀の立場にあったとして懲役17年が言い渡された。唯我氏は相当なワルであったが、その唯我氏を言葉巧みに誘い出して殺害してしまった西高一家も相当なものだった訳だ。K氏にしても唯我氏にしても最後は女性絡みで不幸を見る事になった訳で、それはそれまでの配信スタイルだとか生き方というか人生というか、そうしたものの到達点だったのか。

◆ 唯我氏の前科前歴の多さからして情状が認められるのではないかとの見方もあったが、計画的な殺人に対しての罪は重かったと言える。舞被告は直接は手を下していなかったわけだが、それでも懲役17年が求刑された事は、舞被告が首謀的立場であった事が認められたことになる。

◆ 交際相手殺人事件としては2015年の相模原事件があるが、この判決も17年だったはずだ。逆に唯我氏の首を絞めて殺害した実父への判決は懲役13年だった。実父は唯我氏を殺さないと舞被告が(唯我氏のことに悩んで)自殺してしまうと思い込まされたわけで、舞被告と実母は実父を巧みに操ったとされる。唯我氏が殺されたのは年末ではあったが、殺害から発見まで2週間が経っており、遺体の状況は無残だったようだ。

オールドメディアとは何なのか(11/17)
◆ 高市氏が自民党総裁に選ばれたあと、日本テレビの中継の音声に「支持率下げてやる」「支持率下げるような写真しか出さねえぞ」と、音声が入った。日テレは当該部分を編集でカットし音声は日テレ社員のものではないとコメント、その後時事通信社が「ウチの従業員でした」と認めた上で斎藤大社長室長が謝罪した。

◆ TV局による印象操作みたいなことは日常的に行われていて、過去にはセシウムさん事件もあった。TV局ではK国人の入社枠を設ける(TBS)などして積極的な人員集めを行っているので、どうしても反日的になる。高市氏も右派の保守系という事で中韓は警戒感を強め、いわゆる高市叩きを行うわけだ。

◆ こうしたTV局の偏向的な報道を「これでは閲覧数稼ぎのYoutubeやXと同じだ」と書いているものがあった。オールドメディアと揶揄される要因が、視聴率のためなら何でもやるとか、世論誘導的な報道を平気で行うなどの体質を表すものでもある。しかし視聴率稼ぎという点においては閲覧数稼ぎのYoutuberと同じではないかと書かれていて、確かにそうだなと思った。

◆ 再生数稼ぎのYoutubeチャネルは、それに特化するような所があるので分かりやすい。TV局の場合は様々な番組があるので、視聴率稼ぎの嘘番組が本当なのか嘘なのかが分かりにくい。街頭インタビューで役者を使うのは以前から変わっていないが、TV局(製作会社)は「街中でインタビューを受けてくれる人など滅多にいない」からだとする。

◆ 街頭インタビュー風に意見を求めるやり方は「個人の感想です」と書けば何でも許されるみたいな、世田谷自然食品のCMと同じである。そもそもCMの中に個人の感想が入ることはなく、全ては台本通りに演じられているだけだ。従って個人の感想ですではなく、CMの台本ですと表現するのが正しい。

◆ TV局の街頭インタビューは、最近ではインタビューを受けている一般人役のエキストラの顔を映さない作戦に出ている。顔を映すと役者とバレてしまうから、と言うことで何とも姑息である。台本や役者がバレて日本でロケが出来なくなったものに大食い系の番組があった。食べる部分を撮ったあとで休憩を挟んで打ち合わせが行われ、その後また食べるシーンを撮っていたよと暴露されてしまった。

◆ 個人宅や店舗に突然訪ねる系も、予め打ち合わせの上で撮影している事がバラされる。まあこれは考えてみれば当たり前の話で、突然撮影班が押しかけて店に入ってこられても困るだろうし、個人宅となればなおさらだ。以前は情報伝達が遅かったから、つまりTV番組の方が早かったので誤魔化しが利いたが、今やSNSで真実が暴露されてしまうのでTV局側としてもやりにくい。

◆ そんなこともあって田舎を題材にするような番組作りが主体になってくる。一般人が少ない場所であれば打ち合わせがバレにくいからだ。しかしこうした番組はバラエティなので、いわゆる番組製作の台本通りに事が行われているとして見れば良い。TOKIO関連番組での嘘ばれも酷いものもあったが、あれにしても台本ありきだから仕方がない。仕方がないが、台本ですよと宣言すれば視聴率が上がらない。あたかも希有なことが都合よく起きてくれる前提での番組作りという事になる。

◆ こうした事を規制すべきなのかどうかだが、規制すればより巧妙な番組作りになっていくのは現状を見れば明らかだ。見る側が嘘を見破る目を持つことが大切だと思うし、日本のニュースを正確に見たければ海外メディアの報道を見ろと、これは昔から言われていて今も同じである。

ネコトイレの話(11/16)
◆ 昨日の続きみたいな話になるが、システムトイレと呼ばれるものはネコの尿はペットシートで吸収する。と言うことはペットシートがない場合はシステムトイレのペットシートを入れる部分に尿が溜まる。これを配管で排出すればペットシートは不要になる。

◆ と言うことは以前から考えているのだが、中々実現しない。尿を配管で流すこと自体は可能なのだが、そのままでは臭いの問題がある。そこで水洗洗浄的に定期的に水を流してシステムトイレは配管を清潔に保つ必要がある。

◆ このあたりもタイマーと電磁バルブで実現が出来るのだが、その為には水道を引く必要があり下水官にも連結しなければいけない。ここがネックなのだ。ネコトイレの置き場所が固定されているのであれば未だ良いが、ウチでは位置を変えることがある。トイレ自体も大型のもの(普通のサイズの約2倍)が3台と小型のもの2台を使っている。

◆ デカい猫が大型トイレを好むかというとそうでもなくて、ネコにも好みがあるようだ。で、そのトイレの場所も調整している。余り近くに複数台を置くと、猫同士が接近する事になるのでネコは落ち着かないらしい。まあそんな訳でたまに配置を換えたりして様子を見たりしている。

◆ こうなると決まった場所に下水や浄水配管を設置する訳には行かなくなるので、結局はペットシートの方が楽かなとなってしまう。水道配管は細くても良いが下水管はある程度の太さがないと詰まってしまう恐れがある。細い配管とポンプを使う方法もあるのだが、ポンプのコントロールを考えると現実的ではないのかな。

◆ 自動化という点では自動清掃トイレがある。これはシステムトイレではなく、固まる猫砂を使う。ネコがトイレに入り、そして出たことを検知すると固まった猫砂を自動的に回収する。固まっていない猫砂はメッシュから下に落ち、固まったものは袋に回収される仕組みだ。

◆ これは便利で良いと思うが固まる猫砂専用である。固まる猫砂それ自体の欠点は粉塵が多く出るのでそこら中が猫砂の粉で汚れる事と、固まる猫砂は結構重いので買って来るのも捨てるのも大変だ。今は軽量な紙製の固まる猫砂も売られているが、自動清掃トイレに使えるかな。

◆ 自動トイレ自体も結構高くて3万円〜9万円位だが、最近は人気なようで使っている方も多いと聞く。トイレ掃除から解放されると猫の世話は楽になり、自動給餌器を使えば家を何日か留守にしても猫は元気で暮らしていける。

◆ 自動トイレは粉塵の問題と臭いの問題が指摘される。臭いの問題は排泄物が密閉されるわけではないので仕方ない。換気扇や排気パイプなどを考えて、臭いを外に出すしかないか。ただ都市部だと燐家から苦情が来る可能性もある。脱臭機と空気清浄機である程度は対策が出来るが、粉塵は結構舞うんだよなぁ。

◆ 他にはネコ自体が自動トイレに入ってくれない問題もある。音がしたり動いたりするので警戒してしまい、トイレを中々使ってくれない。便利な機械でもそれが使われなければ何の役にも立たないわけで、特に自動トイレは開口部を狭く作ってあるものが多いので閉塞感があるかな。

◆ 砂が飛び散りにくい縦型トイレもあるのだが、これもネコによっては入ってくれない。縦型トイレはネコの出入り口が上方向にあるので砂が飛び散りにくいのは確かだが、肉球に挟まった砂はトイレの外に運ばれてきてしまう。

猫砂の話(11/15)
◆ ウチではシステムトイレと呼ばれるものを使っている。何がどうシステムなのかはよく分からないのだが、猫砂は尿を吸収しない素材で出来ている。尿は猫砂にほぼ吸収されずに下に落ち、ペットシートに吸収される。糞は猫砂に水分を吸収されて乾いた状態になる。

◆ 猫砂はゼオライトやシリカゲルやセラミックで出来ていて、水分で硬化したりはしない。固まる猫砂の場合は尿などによって猫砂自体が固まるが、システムトイレ用の猫砂は固まらない。

◆ 猫砂の状態は変化しないので、洗浄して再使用することが出来る。ただ香り付きにものだとか消臭成分が含有されているものだと、洗浄によってそれらの効果がなくなってしまう。ウチでは洗浄して再利用しているが、再使用によるデメリットは余り感じていない。

◆ システムトイレ用の猫砂にも色々あるのだが、ウチではユニチャームのシリカゲル系のものを使っていた。これは軽いし洗浄しても形が崩れない(割れる場合はある)ので中々良い。ただし軽いので猫の肉球に挟まってトイレ外に転がり出てしまう。そこでもっと重い鉱物系のもの(これもシステムと入れようなので固まったりはしない)と混ぜて使っていた。

◆ 猫砂は1〜2ヶ月ごとに1箱(4個から6個入り)を買っていて、従来は6個入りで7千円くらいだったが今は2倍くらいに価格が上がった。洗浄しない場合だと5個のネコトイレの砂交換に(4リットル入り)7袋くらい使うことになるが、洗浄して再利用すると不足する分だけを補充すれば良いので2袋くらいで済む。

◆ こうして使っていたわけだが、先月頃(に、気づいた)ユニチャームの消臭サンドが発売中止になっていた。ユニチャームのものが突然なくなるのを過去にも経験していて、代替品が出ないまま製品自体が消滅する。消臭サンドがどうなのかは分からないが、使っていたものがなくなるのは困る。

◆ ユニチャームのオンラインストアでは一時期終売となっていたが、その後値上げされて数量限定で販売された。値上げして流通量が戻るのか?それとも消えていくのか?数ヶ月しないとハッキリしないかも知れない。一時的な原料不足などで生産出来なくなっている可能性もあるわけで、何らかのアナウンスがあれば良いのだがこういう点がユニチャームはダメだ。

◆ 鉱物系のものは(パッケージは変わったみたいだが)継続販売されているのだが、突然違う砂になったらネコ的にも嫌なんじゃないかな、なんて思う。何故ユニチャームのものを使っているかというと、少なくともペットシートに関しては消臭性能が他とは全く異なるからだ。猫砂は比較したことがないので分からないのだが、ペットシートの経験があるので何となく猫砂もユニチャームなのだ。

◆ しかし売られていないとなれば仕方がないので他のメーカのものも購入してみた。未だ使っていないので性能というか特性というか特徴みたいなものは不明なのだが、少なくともユニチャームのものより安価なのは確かだ。ものにもよるのだが、ユニチャームのものは4リットル入り1袋が1,300円〜1,600円位、先日試しに買ってみたものは4リットル入り千円のものと6リットル入り900円のものの2種類だ。

◆ 6リットル入りのものはシステムトイレ用ではなく固まる系なのだが、固まり方が弱い。やたら軽いのでネコの足について床に散らばってしまうのだが、軽いので買って来るのも捨てるのも楽である。木材系で檜の香りがするのだが、使い始めてしばらく経つが部屋にはほんのり檜の香りがしている。

マーケットの大きさ


◆ 中国製品の開発速度や価格はマーケットの大きさから来るものだ。かつて日本の高度成長時代にも同様の事が起きて、ものが売れるからどんどん作る、要らなくなったものはどんどん捨てる、更にはそれを海外で売るという事が起きていた。

◆ 中国の場合は自国内での需要が極めて大きいので、輸出に頼らなくても十分な数量を売りさばくことが出来る。これによって量産効果が出るので国際競争力も増す。こうして中国の経済は急激に大きくなったわけだ。ただし何事もそうだが、一定の方向に拡大し続けることはない。

◆ 信頼性や安全性という面で中国は少し遅れている、と言うよりもそんなことにはかまわず作って売る方が良いと言う、これも日本の高度経済成長期同様だ。煤煙を出そうがヘドロを蓄積させようが、どんどん量産してどんどん売っていく方向に突き進んでいた。

◆ 家電製品や自動車にしても高信頼性で安価な商品という事で世界で使われるようになった。世界に先駆けて様々な製品を開発するのは今の中国同様だったわけだが、日本の国内景気も悪くはなかったので開発に弾みがつく。オーディオ製品だとかビデオデッキだとか、その後のポータブルオーディオプレーヤやハンディビデオ全盛期が日本の家電製品の全盛期だったのかも知れない。

◆ 橋本氏がバブルを壊すと日本は二度と浮き上がれなくなってしまう。多少景気が上向き始めるとそれを壊していくのが日本政府であったわけで、世界に取り残され始めるのだった。ライバルがいない状態で日本が足踏みしているのならまだしも、中国の急成長によって日本の製造業は押しつぶされ始める。

◆ 私の印象に残っているのは液晶パネルの話で、カラー液晶に使用する高精細フィルタは日本でなければ製造出来ないと各社は言っていた。しかしこれは韓国にさっさと真似をされ、中国にも作られ始めると、シャープの立場はなくなってしまった。

◆ 自動車にしても同じような事は言われていて、トヨタの生産技術は簡単には真似はできないと。確かに生産技術だとか購買のコントロールはトヨタの右に出るものはいなかったのかも知れない。しかし極限まで追求された生産技術や購買のコントロールを使わなくても、日本車より安価な車が作れてしまったところにEVの恐ろしさというか強さがあった。

◆ 高度な技術や高精度な加工、ものすごい数の部品数とそれらの管理やコスト低減などで日本の自動車メーカは高品質と低価格を維持してきた。しかしEVだと部品点数自体が少ないので、日本的な生産管理が役に立たなくなってくる。このあたりは中華メーカだけではなくテスラだって同じ事で、テスラ同様の車をトヨタが作って、テスラの価格が出せるかと言ったら難しいだろう。

◆ 自動車の生産管理だけではなくホームオートメーションの世界でも、日本は大きく後れを取っている。日本の場合はPC普及率も低いので電子化というか自動化というか、そういうもの自体が売れる環境ではない。日本のメーカは共通規格が嫌いなので独自の製品を作り、それらは統合が出来ないので使いにくくなる。

◆ IoTでも中華機器無しには成立しない所になっていて、勿論日本の家電メーカ製のものもあるにはあるが、グローバル仕様とは異なる部分が多いので使いにくい。しかし独自仕様を捨ててしまうと中華機器に負けるという、いや、既に負けているんじゃないのかな。

ボルトが折れることがあるらしい(11/13)
◆ JB64つまり現行型ジムニーは、シミー対策として足回りの剛性アップが行われた。ラテラルロッドの取り付け位置を変更したり、各部の締め付けトルクを上げたりしている。ジムニーのシミー問題はサスペンション形式の問題でもあり、根本的な解決が難しい。フロントにリジッド形式を使ったジープやランクルの一部車種では、プリロードの調整を設けるなどしているものもある。

◆ リジッドアクスルでもシミーが発生しにくい、或いはステアリング切れ角を大きく出来るようなものもあるのだが、コスト的な問題は構造が複雑になるなどで余り採用されていない。

◆ JB64ではトレーリングアームやラテラルロッドの剛性を上げることでシミーの発生を少なくしようとしている。またステアリングダンパを標準装備したことで、シミーが発生しても自然にそれが収まる方向に持っていこうとしている。

◆ サスペンション系の剛性を上げるためには、構成部品の問題もあるし結合度の問題もある。JB64ではボルトの締め付けトルクを上げることでサスペンションアームの動きを規制しようとする。これは一定の効果があるとのことだが、初期型ではボルトの強度が不足していて規定の締め付けトルクに耐えられないのだそうだ。

◆ これは2型以降ではボルトが変更されているとかで問題は起きていないそうだが、1型に関してはボルトが折れる事例が報告されている。サスペンションアームの固定ボルトが折れてしまい、例えばラテラルロッドが外れてしまうとステアリングが効かなくなる。ステアリングを操作するとボディとシャーシが別の動きをするだけで、車は曲がろうとしなくなる。

◆ 低速走行時であればブレーキで何とかなる可能性があるが、サスペンション(フレーム部分)とボディの動きが規制出来ないので、ブレーキホースがちぎれてしまう事もあるのだそうだ。そうなるとステアリングもブレーキも利かない状態になるので、大事故になってしまう可能性が高まる。

◆ 全ての車両でボルトが折れてしまうわけではなく割合としては数パーセントらしい。2型以降は大丈夫だそうなので、初期型にお乗りの方は点検を受ける(対策品のボルトに交換する)などした方が安心出来る。

◆ ボルトの折れる場所はネジの部分と頭の部分の間だそうで、ボルトが折れた状態でもボルトが抜けてしまわない限りはステアリングは効く。異音など気にしていれば分かるかも知れないが、ジムニーは元々静かな車ではないので多少の音だと気づきにくい。トレーリングアームは左右にあるので全部がいっぺんに折れることはないだろうが、ラテラルロッドが外れるのは恐ろしい。

◆ 車高を上げるとラテラルロッドも換えるのだが、粗悪なラテラルロッドはそれ自体が壊れてしまうことがある。溶接部分が折れるとか、溶接部分が外れて抜けてしまうとか、国内メーカが売っているものでも事故は起きていると言うことで問題になった。

◆ 国内メーカ品でも中華品に色を塗っただけとか、シールを貼っただけのものがある。調整機構のあるものはその部分が弱くて抜けてしまうとか、折れてしまうものもある。そう言ったってこれは壊れますよと言って売られているわけではなく、ウチのものは安全ですと売るわけだから買う方も何を選んで良いのか迷う。安かろう悪かろうは事実だとして、では高ければ高強度なのかというとそれはまた違う。

秋に作った温室の話(11/12)
◆ 10月のはじめに温室を作った。どんなものかはBlogの方に書いたのだが、作ること自体は意外に簡単だった。四角い枠を作って周りにポリカーボネートの板を張るような構造なので、平行四辺形に変形するかなと思った。筋交いを入れたりすれば強度は増すと思うのだが、長い棒が要るよなぁとか。

◆ 車に積める最大長が2m位なので、それ以上の長さのものを買ってくるとするとホームセンタの軽トラックを借りなければいけない。1.82mを超えると次はその2倍の長さで、以前は工具を借りてその場で切断することが出来たのだが今はそのサービスはやっていないそうだ。安全上の問題とか色々あるのかな。

◆ でも結局の所2×4材で作った枠は丈夫に出来て、筋交いを入れる必要はなかった。ホゾを切って嵌め込めば更に丈夫になるのだが、綺麗に角穴を開ける自信はなかった。接合部が動かなければ変形しないというラーメン構造みたいな理屈で、柱と梁の部分をコーススレッドで留めて補強したので、そこそこ強くなったのかも。2×4材は表面は仕上げてあるし安価だし加工が楽(余り固い材質ではない)で、使いやすい。

◆ 反対側はコンクリート壁に固定したので、これも強度に貢献したのかも知れない。枠にかかる荷重自体も小さなものなので、押したくらいではビクともしないくらいの剛性になった。4本とも木製の柱を立てる構造だと筋交いがないと厳しいのかも知れないが、温室に関しては何とかなった。

◆ これに気をよくしてでもないのだが、柱を立てて小屋を作るのは意外に簡単かなと思った。温室はコンクリート壁を壁の一部として使ったのだが、何か既存の構造物に沿わせるようなものであれば、その構造物が強度を担保してくれるので工作物的には楽になる。

◆ 物置場所としては地下があるのだが、開口部の大きさが限られているので少し使いにくい。地下にはタンスを置くためにコンクリートの台を作ったが、それと同じようにコンクリートで平面を作っていけば便利に使える。

◆ もう一つ物置を作れそうな所は駐車スペースの南側だ。地面からの高さが2.5m位あるので、部屋を作るには丁度良い高さかも。奥行きが2m位しか取れないので、広さ的には4畳分位にしかならない。もっと長さを取ろうとすると、地面が距離に応じて下がっていくので長い柱が必要になる。まあ長い柱を立てるのであれば奥行き5mでも10mでも土地が許す限り広くすることは出来るんだけど。

◆ その物置は道路面より下になるので地下という事になるが、地下と言っても土に埋まるわけではなく、窓を付ければ南から太陽が照りつけるという環境である。その物置の上の部分に小屋を作る、つまり2階建てにすると整備に使う工具などを置いておける。2階建てにするとなると立てる鉄柱の長さもそれなりに必要で、クレーンがないと鉄柱を立てられないなんて事になるとDIYの範囲を超えそうだ。

◆ 骨組みさえ作ってしまえば、あとは暇を見て組み立てていけば良いのだから素人にも出来そうな気はする。物置を作って何を入れたいとか、何かを入れなければいけない具体的な理由はなくて、素人にも作れそうだから作ってみようかな程度の話だ。なので計画に具体性もないし、作ってみたいと思う気持ちがなくなれば作ることもなくなる。

エアインパクト(11/11)
◆ コンプレッサ用の補助エアタンクを付けているので、エアインパクトのパワーが上がったかどうかをチェックしてみた。と言っても計測器がある訳ではないので、ミニのホイールボルトを緩めてみただけだ。最近は自動車関係動画のネタがないので、動画にした。

◆ エアインパクトはTONEのもので、公称700Nmのパワーがある。ホイールボルトは4〜7回の打撃で緩みはじめる。RYOBIのインパクトでは緩めることは出来ないので、さすがにパワーがあるなと思っていたのだが、ONEVANの電動インパクトの方が強い。

◆ ONEVANの電動インパクトだと3〜5回の打撃でボルトが動くので、エアインパクトがアンダーパワーに感じてしまう。もしかしてどこか故障してパワーダウンしてるんじゃないの?なんて思ってしまう。人間の感覚なので、より強力なものを目前にすると相対的にこれまでのものが弱く見えるんだろうなとは思うのだが、今ひとつ納得出来ない。

◆ モータものは初期トルクが大きいので、重いハンマーを使いやすいとか、そんな理由があるのかも知れない。電動インパクトは便利なのだが長く使っていると重さを感じる。TONEのエアインパクトは軽くて持ちやすいというか使いやすいので、それに比較すると大きくて重いなと感じる。

◆ インパクトドライバとしても使うが、インパクトモードになる事はまずない。そんなパワーで締めたらコーススレッドが材木を破壊してしまう。RYOBIのインパクトだとインパクトモードになってネジが入っていく感じだったので、トルクの差というものは凄いなと改めて思う。

◆ 温室を作った時にコンクリートドリルを使ったのだが、結構力を入れてもインパクトモードにはならなかった。実験的に要らない普通の金工用ドリルでコンクリートに穴を開けてみたら、ドリルの先が(摩擦熱で)溶けてしまった。電動インパクトには多少負荷はかかったが、何事もなく回転していた。先が熱せられてコンクリートの粉が(穴とドリルの隙間から)、膨張した空気に押し出されて吹き出してきた。

◆ この位パワーがあると摩擦圧接とか出来るんじゃないかと思う程だ。固定するジグがないので摩擦圧接の実験が出来ないが、モータのパワーは凄いなと思った次第だ。電気モータも回転数を上げられるがエアモータも回転数が上がる。以前にエンジンのポート研磨をしていた人間がエアリュータを使っていて、電動のものは回転数が上がらないから(振動が出て)使いにくいと言っていた。今ならブラシレスモータで高速回転するものが手に入りそうだ。

◆ エアリュータの欠点は使っていると冷えることで、圧縮空気を断熱膨張させて使うので本体がかなり冷たくなる。エアリュータというと歯医者のものもエア式が多い。小型軽量で高速回転が可能だとか速度調整が容易だとか、メリットが多いのかも。電動ものの場合は絶縁性能も関係してくるので、人体用の機械としては難しい問題がある。技術的に難しいと言うよりも、信頼性だとか安定性の確保が大変だ。

◆ 電動工具でも二重絶縁で接地の必要性を減らすなど工夫がされているが、今や電動工具の多くがバッテリー駆動になったので、そうした点での設計は楽になったはずだ。ACで動作する工具の場合は不要輻射(ノイズ)の問題もあるが、バッテリー駆動の場合はアンテナになり得る線が存在しないので輻射対策をしやすい。

鏡よ鏡・世界で一番美しいのは誰?(11/10)
◆ 白雪姫の有名なフレーズである。この鏡に相当するのが現在の生成AIなのではないか。青年はAIに恋愛の相談をし、中年はAI相手に愚痴をこぼす。いわゆるマニュアル世代であればなおさら、自分の事ですら自分では中々決める事が出来ない。

◆ そんな時にAI相手に話し始める。一人寂しくパソコンやスマートフォンに向かい、AIに他愛ない話をする。ねえねえ、今日はこんな事があったんだよ、昼ご飯はね、ラーメンを食べたんだよと。それは変態チックではあるが、誰に迷惑をかけるものでもない。結婚しない人が増えた現状で、しかしふと一人はさみしいなと思ったその時、いつも側にはAIがいる。いや、やっぱ変態だ。

◆ ただ世の中に変態が増えてくると、変態が正常の集合体になってしまうので、それに異を唱える人が変態と呼ばれる。AIも進化していくだろうから、それを話し相手にすることが普通になるかも知れない。つまり現在AIを相手にブツブツ言っている人は、ある意味時代を先取りしているわけだ。何しろ人間相手に話をするわけではないから、相手の都合を考えることもなく、相手の機嫌を伺うこともない。

◆ 10年も経つと老人は医者の待合室が社交の場ではなくなり、音声応答型AI端末が全てをこなしてくれる。その日の声の調子や顔色から健康状態を判断し、運動不足だと思えばゲートボール(今でも流行っているのかな?)のチームを構成し、場所を予約して準備を整えてくれる。

◆ スマートウォッチは脈拍数や血圧を測定してAIに報告するので、最低限の健康管理も出来る事になる。薬の飲み忘れや飲み過ぎがないようにカメラで自動チェックされ、薬は決まった時間にペットの自動餌やり機のような機械からポロッと出てくる。

◆ もはや独居老人は孤独ではないとのフレーズで、各種AI端末が発売され、顧客獲得合戦になる。通院は自動運転シニアカーに乗れば良く、天候が悪ければ自動で予約日を変更してくれる。買い物の多くはスーパーからの自動配送が活躍してくれるので、各戸の玄関には自動配送された荷物を自動的に受け取るような、小さなドアとそこにつながったボックスが用意される。

◆ AIは定期的に質問を投げかけて認知機能の衰えをチェックするが、それは老人本人に気づかれない"質問"によって行われる。AIとの会話が普通になる世の中では、TVやラジオの必要性は現在より更に低くなる。ニュースにしてもドラマやバラエティにしても、全てがVODの世の中になる。

◆ これに困るのが詐欺グループで、全てAIにチェックされてしまうので騙される相手が激減する。そこで偽のAIエージェントサービスを作り上げ、金をだまし取ろうとするグループが現れる。こうなるとどのAIサービスが安全かみたいな話にもなり、AIエージェント競争が更に激化する。

◆ そんな未来が見えたりするのだが、意外に早くこの未来は訪れるのかも知れない。ただ日本企業は生成AI開発が遅れているし、エネルギコストが高いので日本では安価なサービスは出来ないなんて言われる。

◆ しかし中華AIがシェアを増やせば、老人たちのマインドを自由にコントロールすることさえ不可能ではなくなる。こうした分野においても規制や制限は遅れ、いや遅れるどころか中華AI万歳みたいな議員がいそうで怖い。

進化の著しいもの(11/9)
◆ 電子部品や機器の進化は凄いものがある。CPU一つにしても処理速度は格段に向上した。メモリ容量も然りで特にフラッシュメモリの大容量化というか高密度化は急速に進んだ。高密度化によって価格はどんどん下がり、磁気ディスクや光ディスク、光磁気ディスクを駆逐してしまった。光磁気ディスク登場時は、アクセス速度は遅いけれど大容量だと言われた訳だが、その大容量は640MBだったのである。

◆ フラッシュメモリは様々な規格があったが、今は殆どがmicroSDメモリカードに集約された。容量は4TBに達しているのだから凄い。読み出し速度の理論値は624MB/s(UHS-III)なので、理論値で読み出せたとしても4TBの全てを読むには2時間近くかかる。

◆ 通信の高速性もかなりの進化を遂げている。有線LANもメタルで10Gbpsが可能になっている。10Gbps対応のHUBもだいぶ安価にはなってきたが、1Gbpsタイプとはまさに1桁違う価格ではある。2.5Gbps対応版は1Gbpsのものと余り違わない価格のものもあるので、10Gbpsが当たり前になる日も近そうではある。

◆ LEDの高輝度化と低価格化も、一時期のメモリ価格と容量の関係のような変化を見せる。LEDに関しては使用量が膨大な事もあって、価格がどんどん下がる。白熱電球は姿を消し、蛍光灯も製造が中止され、ガラス封入の発光管は一般用途からほぼ消えてしまう。白熱電球にしても放電管にしても赤外線放出量が多いので、輝度を上げようとすると光源を高密度に配置しにくい。しかしLEDの場合は発光面と放熱面を別に出来るので、高密度実装が出来る。

◆ 使用量の増大による価格の低下は半導体撮像素子にも言える。Webカメラは2千円くらいで買える時代で、PTZ(撮影方向の可変機構)も付いている。撮像素子はスマートフォンや自動車用として相当な数が使われており、量産効果が出やすい。画像処理デバイスも動作速度の高速化により、リアルタイムの画質補正が当たり前に出来るようになった。

◆ 自動車用のカメラ数は自動運転用も含めて増大傾向だそうで、今後更なる低価格化と高画質化が進むとみられている。自動運転用にはLiDARもいくつか使われる。LiDARのレーザ光でiPhoneのカメラが壊れると力説している人がいたが、赤外線フィルタが入っているから相当なパワーを照射しないと撮像素子は壊れないというか、その前に赤外線カットフィルタが燃えるんじゃないかな。

◆ 撮像素子を使う製品としてデジカメがあったわけだし、一時期はコンパクトデジカメが沢山売れた。しかしスマートフォン内蔵カメラの画質が良くなった事もあり、コンパクトディジタルカメラ市場はすっかり縮小してしまった。これによって新製品が発売されなくなり、中古のコンパクトデジカメ価格が上がるという、何だかよく分からない事が起きている。

◆ スマートフォン内蔵カメラのシャッタ音はメカニカルシャッタ音にオートワインダの音を組み合わせたみたいなものがあるが、若い人はその音の意味など分からないだろう。カートリッジ入りのMOディスクを見て、USBコネクタはどこにあるのと聞く人がいたと言うのも分かるような気がする。

◆ バッテリーで動作するものは増えたのだが、バッテリー自体は余り変わっていない。Li-ionバッテリーの普及による変化の大きさは言うまでもなく、今や自動車もなってリーで動く時代だ。しかしそのバッテリー自体は信頼性や安全性も含めて、余り変化していない。変化があるのは使用環境の方で、発火リスクの低い(けれどもエネルギ密度の低い)バッテリーへのシフトも見られる。

ビッグモーターはどうなったのか?(11/8)
◆ 2022年頃から実情が暴かれはじめ、2023年には多くの問題が公になったビッグモーターは、2024年にジェイ・ウィル・パートナーズや伊藤忠に買収されてWECARSとなった。

◆ 2025年に入って営業を拡大し始めるわけだが、中身はビッグモーターのままなので入れ物が変わったに過ぎない。またビッグモーターを買収するからには、それによって利益を上げる必要があるし、利益が上がると予測して買い取った訳だ。従って各店への売り上げ要求も厳しいものがあり、ノルマこそないもののビッグモータ時代よりも厳しいと言われる。

◆ コンプライアンス重視は本部から各店に言われているそうだが、一方では売り上げ成績を上げ続けろという指示が飛び、現場は大変だという。査定員は車を安く買うために、査定に入った車の内装を傷つけたり汚したりもする。整備に関してもビッグモーター時代同様だそうで、架空請求は言いすぎかも知れないが社外部品を使って純正品価格を請求したり、油脂類を交換していないのに代金を請求したりもするという。

◆ 伊藤忠などは相当な投資をしているわけだから、それを如何に回収するか、いかに早く回収するかが重要な問題だ。結局の所ビッグモーター時代にビッグモーターの教育を受けた従業員は、ビッグモーター的手法を使って売り上げを上げていくしかない。

◆ 他に移れる人間は転職したわけだが、転職先のない人間はビッグモータに残った。そこで生きていくためにはビッグモータで得た知識を活用する以外にはない。仮ナンバーを取得せずにナンバー無しで陸送?したりする車も目撃されているし、査定に出したら車を汚されたという書き込みもあった。WECARSの査定員を名乗るアカウントは、壊したり破いたり汚すのは主に天井だとの暴露もあった。

◆ 総従業員数はピーク時の2/3に減少したが、あれだけの事がありながら2/3以上の従業員が残ったというのが凄いと思う。現状では赤字から抜け出せていないが、ビッグモーター的手法による査定や整備や営業が行われるとするならば、早々に黒字転換も夢ではない。

◆ CMも出し始めているので、これも以前のビッグモーターのような露出度になるかも知れない。ローカルラジオ局は、ビッグモーターと過払い金請求代行のCMが大きな収入源だとした。そのビッグモーターが消えたわけだが、再びWECARSがCM枠を買ってくれればラジオ局は安泰かも。

◆ 過払い金ビジネスは未だに続いている。弁護士や司法書士は最低の労力で最大の収益を上げる事が出来るので、アディーレ法律事務所のようなバブルが起きる。そのアディーレと言えば法律違反を犯して営業停止を食らうという、法に詳しくない弁護士事務所らしい。過払い金の計算はソフトがやってくれるし、請求は定型文でいけるので、実際は事務員がそれらの作業をするだけだ。

◆ 大手の弁護士事務所は過払い金請求バブルは終わったと見るが、大手が余り扱わなかった案件を拾いに動くのが中小の法律事務所や司法書士法人だ。CMを流しているから安心だとか有名だとかで依頼をする人も多いそうだが、一方で色々なトラブルもあるのだとか。

◆ ビッグモーターにしても過払い金請求にしても、急成長分野には必ず闇があるとも言える。そうした業種に張り付いて利益のおこぼれを貰おうとする業界があり、逆にそうした業種に金を取られてしまう人ありなのは時代が変わっても繰り返されていく。

デザインのテーマ(11/7)
◆ 以前にBlogでトヨタの共通デザインに関して書いた。豊田章男氏による「大人しく凡庸ではダメ、よりアグレッシブで威圧感を持ったキーンルックを目指せ」のかけ声で始まった共通デザイン化は、一定の成功に至ったと考えられる。

◆ デザイナーとしてもテーマが決まっていると形を作りやすいのだそうだ。「目をつり上げて怒っているようなデザイン」と指示されれば、アクアやヤリスが出来上がる。目をつり上げるためにはボンネットに傾斜角が必要になるのでボンネット後端を高くする。レクサスグリルもインパクト重視だったそうで、"後ろから迫ってきたら思わず道を空けたくなる"デザインが指示されたとか。販売マニュアルにも、パッシングしなくても前の車が道を譲ってくれる(から、レクサスを買いましょう)と書かれているそうだ。

◆ こうしてトヨタデザインが出来上がったわけだが、モデルチェンジする度にその怒りの量を増大させなければインパクトに欠ける。何事もそうなのだが、一つのテーマを追いかけるとやがてはどうにもならない所に到達してしまう。つり目ヘッドライトはフロントタイヤの位置を超えようとし、今やフェンダー上部もヘッドライトだ。しかし企業CMに怒り顔を余り登場させたくないという意見もあったとか。

◆ トヨタはクラウンにしてもプリウスにしてもやり過ぎたデザインで失敗している。デザインしたものが沢山売れればそれに越したことはないが、世の中の人の好みを予測するのは難しい。やり過ぎ感というか何というかなのがBMWのキドニーグリルの巨大化だろう。世界中から様々な意見、その多くは批判的だがデザインテイストは変えない。

◆ オラオラグリルはどこへ行くみたいな感じではあるが、それが売れる以上安易に変えるわけには行かない。これもデザインコンセプトがハッキリしているので、デザイナはいかに巨大なグリルを作るか、巨大に見せるかに注力すれば良い。WebCGにも「なんだかんだ言っても、世界的に好調な販売を記録しているBMW。物議を醸すそのデザインも、ターゲットカスタマーにはしっかり受け入れられているということだろう。」と書いている。

◆ ポルシェ911のデザインは歴史と共に変貌するのだが、基本的な造形は変わっていない。エンジンが変わってもトランスミッションが変わっても、ハイブリッド化されても変わらない。更に言えばハイブリッド化によって重量配分を変えることも出来たはずなのだが、何が何でもリアヘビーに持っていく。

◆ リアヘビーに苦しめられ、あらゆる電子制御を駆使しながら車両を安定させようとしているのに、それでもリアヘビーの車に仕立てるのが911の考え方そのものなのかも知れない。誰もが乗る車ではなく、欲しい人が買う車であることが設計のポリシーみたいなものを守れる、そのままのスタイルで歴史を刻める事なのかな。

◆ 普通の人というと何が普通かになってしまうが、911を見て、あれは996だよねとか992.1だねと分かる人はかなり少ない筈だ。だからこそ普通の車は鮮度を求めてモデルチェンジを繰り返す。トヨタの場合はデザイン違いは別ブランドで売るみたいな方向?レクサスチャネルに加えてセンチュリーチャネルも作るとか。販売チャネル方式への回帰なのかな。

材木の価格(11/6)
◆ 日曜大工というか工作というか、色々作ったりするのに材木を使う。使いやすいという点で6フィート(1828.8mm)長の2×4材を使うことが多いのだが、一時期は凄く価格が上がって800円以上になった。安い時だと300円台で買うことが出来て、温室を作った時は398円で買った。

◆ 杉材でもピーク時に比較すると今は半分くらいの価格になっているし、檜材では1/3以下である。木材価格高騰時にはこのあたりの山の木々も切られて出荷されていったが、今は丸太を運ぶトラックの姿も見られなくなった。

◆ 杉材も安い時には使う。温室を作った時は20mm×30mmの杉の角材6本セットを買って来て、1,280円だったかな。杉板(野地板)も使うことがあり、これは5枚で1,250円だ。サイズは厚さが12mmで幅が180mm、長さは1820mmなので6尺(1818.2mm)ってヤツか。ちなみに1フィートは30.48cmでピタリになるが、1尺は10/33mなので割り切れない。

◆ フィート・ポンドには馴染みがないのでどうも嫌なのだが、フィートはほぼ尺なのでここもまたややこしい。日本でも寸尺を使っているので米国のことはとやかく言えないのだが、単位の問題はややこしいのだ。

◆ 温室は結構大物の方で、普段は小さなものしか作らない。何かを置く台だとか猫部屋用の棚だとか、まあそんなものだ。2×4材を切る時には電動丸鋸を使うのだが、まっすぐに切れない。木を当てたりして丸鋸本体が斜めにならないようにすると、丸鋸の刃が(斜めに行きたがるので)摩擦で止まりそうになる。

◆ 何故まっすぐ切れないのか?刃を交換するとまっすぐに切れるようになるのだがやがてまた駄目になる。と言うことは刃が反る?見た目では分からないのだが、そういう事なのかなぁ。丸鋸自体も古いもの(使用時間は短い)なのでシャフトにガタがあるとか?今や丸鋸も安いものなので買い換えれば良いのだが、使用頻度も少ないからまあいいやみたいな感じで使い続けている。

◆ 使う続けてはいるが、切るもの全てが斜めになってしまうので直角を出すのが大変だ。丸鋸以外だとレシプロソーも使う。これは気をつけて切ればまっすぐに切れる。ただし丸鋸で切るよりも数倍の時間がかかる。レシプロソーを買ってからジグソーは殆ど使わなくなった。ジグソー出来るような細かな加工をしない事もあるし、レシプロソーの方が切断速度が早い。

◆ 丸鋸を台にセットして、高速切断機みたいな感じで使えるセットがあると良いなと思う。高速切断機はハンドグラインダを台に固定するアタッチメント的なものがあるのだが、ハンドグラインダでは刃の直径が小さいので太いパイプを切るのは大変だ。まあ無いよりマシという程度で。

◆ 丸鋸をセットする卓上型のものは余り場所を取らないが、それでもそこそこ広い作業場所が必要だ。作業場所が用意出来るのならばテーブルにひっくり返して丸鋸をセットするタイプもある。こういうものがあると斜めに角度を付けて切りたい場合も、ブレずに切っていくことが出来る。

◆ 工具が欲しいと言い始めるとキリが無いわけで、使用頻度が高ければ買うのだが、このあたりが悩みどころである。ハードオフにでも出物があったら買って来るかな。なんて言いながら中々買わないんだけど。

宅配便(11/5)
◆ 通販全盛の時代、宅配便の重要度は高まっている。個人宅宛の荷物としてはゆうパックや宅急便がシェアを持っているわけだが、JPは不正が発覚して一部外部委託となっている。

◆ 配達日数は各運送業者で差があるが、ゆうパックは比較的早い感じがする。静岡県から九州や北海道は航空便が使われるケースがある。宅急便は基本的には陸送のようで、北海道や九州は翌日には着かない。

◆ 近距離だとどの業者でも翌日配送が基本ではあるが、佐川急便はステータスが"持ち帰り"となり配達されないことが何度かあった。佐川急便は翌日配達オプションがある関係からなのか?一般の荷物で近距離であっても翌々日配送になる事がある。

◆ これはJPが普通郵便を"一日寝かせる"のと同じで、JPによれば普通郵便を遅くしないと速達との差が出ないからだそうだ。佐川急便のシステムがどうなっているのかは不明なので、どのエリアが翌日でなくなるのかはよく分からない。

◆ 先日は岐阜県から荷物が送られてきた。佐川急便の配達日数表では翌日配達となっているが、実際には翌々日に配達されてきたので信頼性に乏しい。同様なことは横浜市に住んでいる時にも何度かあった。宅急便は概ね翌日に着くのだが、当時のヤマト便(重量物などを扱う、宅急便とは別のサービス)では翌日に到着しない荷物もあった。

◆ 佐川急便の場合は翌日の日付指定をしても翌日に到着しない場合があるので、急ぎの荷物を送る時には配達日コミット便オプションを付けた方が良いが、送料は高くなる。JPは余程のことが無い限り配達日は守られる。ここは山の中なので通常は1日1回の配達で、ヤマトの場合は翌日に回して良いかどうかの電話がかかってくる。JPの場合も担当者によっては翌日配送で良いかどうかの電話がかかってくることもあるが、大抵は夜の便で配達される。

◆ 余程急ぎのものでない限りは翌日に回して貰ってかまわないのだが、別荘地内に他の配達があればウチにも荷物が届けて貰える。私は配達員と顔見知りというか、通販で色々買ったりするので(ヤマトからすれば)無理が利くそうだが、たまにしか荷物のない家だとその日のうちに届けなければならな訳だ。ただし時間指定は出来ないんじゃなかったかな、このあたりは。

◆ 田舎だからと言うことはあるが横浜に比較するとJPもヤマトも対応は良いし、荷物の扱いも丁寧だ。雑な扱いと言えば佐川なのだが、横浜時代のヤマトも結構酷かった。配送品質の面でもJPは比較的丁寧なイメージがある。以前はゆうパックも業販でよく使われていて、それは全国一律料金の設定があったからだ。それが値上げなどもあって今は(超大口以外は)一律料金ではなくなったとか。

◆ ヤマトなども同じだとは思うが、西濃だったかな、一律料金があったり他より割安なのは。ただ配達出来ないエリアがあって、それは他の業者に委託になるそうで送料が跳ね上がる。ヤマトやJPは離島だろうが何だろうが配達してくれるのだが、一部の業者は中継が入る(船舶や航空機を使うエリア)と送料が大きく変動する。

◆ ヤマトも佐川も同じだと思うが、配達は外注になっている。たぶん個人事業者だと思うのだが、軽のワンボックスなどで配達している。ウチの場合も外注さんが荷物を持ってくることもあるし、ヤマトのトラックが来ることもある。たぶん荷物の量や季節で変わるのだと思う。

ガラス管式電球は減っていく(11/4)
◆ 日本では1940年代から使われ始めた蛍光灯だが、メーカ各社が製造を中止する動きだ。白熱電球然りではあるが、LED全盛となってガラス管式の電球は消えていく。LEDしか知らない世代からすると、ガラス管の電球なんて割れたらアブナイじゃないかなんて言いそうだ。

◆ 蛍光管は白熱電球に比較して発光効率が高いとか、色温度を自由に設計出来るなどで使用量が拡大した。電球型蛍光灯が開発されると、それまでの白熱電球がこれに置き換わっていく。ただし電球型蛍光灯は低温時の輝度が低いなどもあり、改善は繰り返されたものの点灯直後はどうしても暗いイメージだった。

◆ LED化によってそれらのデメリットはなくなり、大量生産により白熱電球並みのコストが実現している。疑似白色LEDは発光効率も高い(演色性は悪い)ので、省電力化にも貢献する。

◆ CMOSデバイスは低消費電力だが高速動作が出来ないもの、LEDは少ない電力で点灯させることが出来るが、照明用光源としては暗すぎるものだった。それが今ではGHz帯で動作するCMOSデバイスは当たり前となり、白熱電球よりも明るい光源として使えるLEDも当たり前になった。

◆ LEDも今は様々な色のものが出来るのだが、いわゆるRGB以外の中途半端な色は蛍光体をドライブすることで得ている。逆に言えば蛍光体の選び方で何色にでも発光させることが出来る。蛍光体には寿命があるので、その意味ではLED本来の長寿命とは行かなくなる(徐々に輝度が落ちる)が、それでも放電管(蛍光管)よりも寿命は長い。

◆ 放電管(蛍光管)も様々な色を作り出すことが出来るのだが、蛍光体の選び方や封入ガスの配合などが難しいのか?一般的な蛍光管よりもかなり高額なイメージだ。こうした光源は食材を美味しそうに見える効果があり、食肉用や鮮魚用など様々な蛍光灯や放電管が発売されている。

◆ LEDよりも発光効率の高い放電管はあるのだが、指向性などを考えると照明用としてはLEDが高効率となる。蛍光管は徐々に輝度が落ちるので交換の必要があるが、LED照明器具の寿命は長い。初期の頃はLEDの寿命よりもドライブ回路の寿命が短い問題があったのだが、電解コンデンサの不使用などで徐々に長寿命化された。

◆ ウチでは中華LED灯を使っているが、さすがにこれの寿命は短い。壊れたものを分解してみてみると、電解コンデンサの容量抜けで不点灯になるものが多かった。しかし電解コンデンサなどドライブ回路は無事で、直列接続されたLEDの1個が不良になっているものもあった。特別安い物でもないのに、熱設計などがいい加減というかちゃんと出来ていない。

◆ 蛍光灯の製造や輸出入は2027年で禁止されるんだったかな。環境問題と蛍光灯に使われる水銀の問題、更にはLEDで代替可能という事で全面禁止になる。蛍光灯は電子を水銀蒸気に当てて253.625nmの波長の発光(共鳴線)をさせ、それを蛍光体に当てて可視光を出している。

◆ 水銀そのものというか、水銀灯という放電管もある。水銀灯は紫外域から赤外域までいくつかの(連続的ではない)波長の光を放出させることが出来る。水銀ランプには低圧〜中圧〜高圧〜超高圧型があり、超高圧水銀ランプでは2MPa以上の水銀ガスを封入している。

客待ちタクシー(11/3)
◆ 駅周辺や繁華街では客待ちのタクシーが長い列を作る。未だ車の免許を持っていない頃ではなかったかと思うのだが、新宿の靖国通りのタクシーの列が凄いなと思った記憶がある。靖国通りは新宿大ガードの東側、つまり山手線の内側にあたる道路で、西側は青梅街道になる。

◆ 道路は広く3車線か4車線あると思うのだが、左側には違法駐車車両がいてその外側にタクシーが列を作っているので大渋滞が起きる。バスも停留所に近づけないので、そのタクシーの列の外側で乗降させるしかない。これはその後規制されたとのことだったが、タクシー業界の力が強かったこともあって取り締まりは行われていなかったそうだ。

◆ 銀座も凄かった。状況としては新宿と同じなのだが、基本的には2車線で信号によっては右折レーンがあるくらいなので二重駐車になると通るスペースがなくなる。これが両方向の車線で行われるので、センターライン上を交互通行するみたいな状態になった。

◆ その後乗車禁止区域が設けられるのだが、乗車禁止なだけで客待ちが取り締まられるわけではなく、銀座の道路はタクシー専用駐車場と化してしまうのだった。客待ちタクシーの先頭は乗車禁止区域の外側の手前で、客が来ると「あの信号の所で乗ってください」と10mほど先を指さす、みたいな感じだった。

◆ その後も規制や取り締まりの強化がされたのだが、課税強化によって銀座の夜の灯火が消え、賑わいは失われた。接待交際費の課税強化は水商売不況を誘ったのである。人が減ればタクシーは集まらなくなり、平成不況に突入するとサラリーマンの聖地である新橋からも人が少しずつ減ることになる。

◆ いわゆる飲食街以外だと品川駅周辺も酷かった。国道15号沿いには交番があるのだが、交差点内だろうが横断歩道上だろうが所構わず停車し列を作っているタクシーを、交番の警官は取り締まる気配すら見せなかった。何故品川にタクシーが集まっていたのか?新幹線から降りる客を待っていたのかな?
◆ 最近だと六本木周辺にタクシーが集結している。たまに取り締まりは行われているようだが、捕まったら運が悪いと思うしかないとばかりに所構わず客待ちをする。取り締まりも交差点内での客待ち、駐停車禁止場所での客待ちくらいしか摘発出来ず、あまり効果が無いらしい。

◆ 外国人観光客目当てに暗躍するのが中国人による白タクである。決済をネット上で行う事で現金の受け渡しを廃し、取り締まりから逃れている。摘発には証拠固めなどで多くの時間を要するが、中国人の場合は不起訴になる可能性も高いそうで警察側も余り乗り気ではないとか。

◆ 白タクの取り締まりは売春摘発と同じで、言い訳が簡単に出来てしまう。法改正も含めて対応しないと中国人グループによる白タクは無くならない。現状では道路運送車両法違反での罰金や懲役刑になるのだが、裁判を経ずして罰則を科せる行政処分も同時行えるようにすれば、免許取り消し(現行法での欠格期間最長10年)も可能になる。

◆ 中国系の議員だとか統一教会だとか、票をくれるなら相手が誰でも尻尾を振るみたいな議員が沢山いるわけで、規制の強化は難しいんだろうな。規制どころかその逆に優遇策を採ろうとする連中もいるのだから参る。

ラスペネの浸透力(11/2)
◆ 浸透性潤滑剤としては定評のあるラスペネ、他の同様の製品に対しても浸透力で差を付ける。浸透力や摩擦低減作用などをテストしているページや動画があるが、摩擦低減作用自体がずば抜けて良いわけでもなく、例えば高トルク下では粘度の高いベルハンマーなどの方が摩擦低減作用が強く計測される場合もある。逆に低トルク下ではCRC556と余り違わないデータもあった。

◆ しかし浸透力が強いので緩みにくいネジを緩めようとする場合には、ボルトとナットの隙間に入り込む作用が強く、結果としてネジを緩みやすくすることが出来る。固着したネジを外そうとすると、まずはボルトとナットの隙間に入り込むことが必要だ。どんなに優秀な摩擦軽減剤だったとしても、摩擦部分に作用が出来なければ効果はない。

◆ 摩擦軽減作用を上げようと思えば粘度は高くなる方向ではないかと思うのだが、そうすると浸透性が弱くなる。CRC556はかなり低粘度で浸透性も良いのだが、摩擦低減力とのバランスでラスペネに及ばない。蒸発しやすい(効果が薄れやすい)事もあり、固着したネジに何度も吹き付けると効果が大きくなるそうだ。

◆ 浸透性潤滑剤は様々な分野で使われるので、その場面によってどれが良いとかどれは適さないとかはあると思うのだが、どれをとってもバランスが良いのがラスペネなので、値段なりの効果はあるという事になる。

◆ ベルハンマー派も多いと思うのだが、浸透性の点でCRC556やラスペネとは作用が違うというか、浸透力より摩擦軽減力を重視したものになっている。金属同士が接触している場所、例えばギアなどに使うには優れた性能と言える。逆にCRC556は柔らかいオイルなので、浸透力はあるけれど極圧下での潤滑性能は良くないし蒸発も早い。浸透性潤滑剤を固着したネジを緩める時に使うのであれば、ラスペネがもっとも効果的だと思う。

◆ 個体系潤滑剤でモリブデンスプレーがある。エンジン組み立て時にモリブデンスプレーを使用するようにと書かれた整備書もあったが、いまはDLC加工との相性などからモリブデンは使わない方向だ。代わりにアセンブリペーストと呼ばれるグリス状のものが指定されていたりする。

◆ 普通のグリスでも良いのかも知れないが、エンジンオイルに溶けにくいものだとストレーナやオイルフィルタに引っかかる。溶けにくいものは中々溶けないので、モリブデン系のスプレーにしても大量に使うとオイルパンに沈殿する。そうした部分が改善されたものがアセンブリペーストではないかと思うのだが、中身が何で出来ているのかは良く知らない。

◆ 自動車メーカのエンジン生産ラインでもブルーやピンクのペーストが使われているので、今はモリブデンスプレーは使われていないのかも。アセンブリペーストは普通に売られていて、値段もピンキリというかグリスに比較したら結構なお値段だ。もっともエンジン組み立て時にどのくらい使うかと言えばごく少量なので、100gとか200g入りを買ったら結構使い出があるというか、1回や2回エンジンを組んだくらいでは使い切れない。

◆ ワコーズのアセンブリペーストは有機モリブデンが主成分だそうなので、DLC加工が施されているエンジンに使う場合には注意を要する。これはモリブデンよりもDLCの方が弱いので、モリブデンの粒子がDLC膜を壊してしまう。弱いとは言っても鉄やアルミニウムよりは固いので、壊れたDLCの破片が今度はエンジンの色々な場所に傷を付ける。

迷惑野郎は今も健在(11/1)
◆ オフロード4WDが流行った頃、他人の敷地や畑に車で入り込み、好き放題にあらす連中がいた。三菱はパジェロ人気で収益を増やし、シティオフローダなどと訳の分からない造語が出来た。三菱は売れるものなら何でも売る精神でカンガルーバーを装備したものだが、その後批判が増えると「ディーラが勝手に付けたものだ、メーカオプションではない」と開き直った。今で言うところのトヨタに対するモデリスタみたいなものか。

◆ ホンダは安全性を考慮して樹脂製のカンガルーバーを装着した。オフロード4WDを好む多くの人は、格好だけそれっぽければ良かったからだ。また一部ディーラはカンガルーバー自体の装着車を違法改造車として整備を行わないなどし始めた。

◆ そんなオフロード車ブームが終わるとワンボックスブームがやってくる訳で、まあ三菱はデリカにだってカンガルーバーを付けるという徹底ぶりだった訳だが、幸か不幸か不正が発覚して自爆したのだった。

◆ 今はワンボックスブームからコンパクトSUVブームとなり、それは世界的な傾向となった。いわゆる普通のSUVとオフロード/クロカン4WDは少し違うのだが、SUVブームに乗ってジムニーやランクル人気も上昇した訳だ。

◆ そんなオフロード4WD乗りの正統派はクローズドコースに行って、車と自己の技術を試す訳だが迷惑野郎も当然発生する。山に行って他人の敷地に入り込んで荒らしたり、渓流に行って自然を破壊する事を楽しみ始める。立ち入り禁止場所のゲートを破壊したり、ガードレールを外して渓流に入っていく。

◆ それを自慢げにXに上げたりするのだから、バイトテロと何ら変わらない。自らの違法行為を自慢する程度の人間なので、もはや誰にも止めることが出来ない。で、二昔くらい前と同じようにオフロード4WD乗りは常識外ればかりだと言われる。

◆ 世間からすればクローズドコースで楽しんでいる人も迷惑野郎も一緒に見える訳で、ジムニーやランクル乗りが白い目で見られることになる。迷惑野郎は様々な分野に蔓延っているので仕方がないというか、河川敷でゴルフクラブを振り回すオッサンも、立ち入り禁止エリアに入り込む釣り人も、運航妨害をする撮り鉄も、たぶん独自の理論で自分の正当性を主張するだろう。

◆ このあたりは山なので無謀オフロード乗りに狙われそうではあるが、今のところ怪しげな車は入ってきていない。むしろ山菜採りなのか?虫採りなのか?山道に車を止めて山に入っていく人を見かける。秋口と春先に多いので山菜とか松茸泥棒なのかな。

◆ 走ってくる車をキョロキョロ見て気にしているので、自分が悪事を働いていることは分かっているのだろう。それでも盗りたい何かが山の中にあるのか?いったい何が狙いなのか聞いてみたいものだが、近寄ろうとすると逃げてしまう。侵入されている山は林業を営んでいる人や団体の管理場所だが、普段は人もいないし柵もないので入り放題である。

◆ 山の中では椎茸栽培も行われているので、梨や桃の泥棒と同じように椎茸を盗みに来ているのか?わさび田もあるので、ついでにわさびも持って行ってしまうとか?山道に車を止めている人すべてが泥棒だとは言い切れないが、だいたい中年くらいのオバサンとか、オッサン年齢の人が多い。

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