過去の雑記置き場

VC
2GFPSは可能なのか?(12/9)
◆ 以前に高速撮影カメラの話を書いたのだが、世の中には凄い人がいるもので、2GFPSで動画を撮影するというものがあった。光の速さは30万km/sなので1nsで進める距離は30cmである。2GFPSということは500psに1枚の画が撮れるので光が15cm進むごとに1枚の画を取り込むことが出来る。これは懐中電灯のスイッチを入れると、徐々に光が広がっていく様子が見られることになる。

◆ ただし2GFPSで高分解能の画像が撮影出来るわけではなく、単一の高速フォトセンサである光電子増倍管の信号を検出しているのだそうだ。サンプリングオシロと同じく1回のサンプリングではどこか1点しか検出出来ない。光電子増倍管の例で言えばどこか1点の輝度が検出出来るだけだ。

◆ そのフォトセンサの位置を少し動かして別の点をサンプリングし、更に少し動かして又別の点をサンプリングし、こうして30万回サンプリングを繰り返すとVGAサイズの画が出来上がる。実際にはフォトセンサを動かすのではなく、X-Y軸にミラーを取り付けてスキャニングしているようだ。

◆ メカニカル的にミラーを動かしながら画を作るので、撮影にはそれなりの時間がかかる。また繰り返し起きる事象でなければいけないし、常に同じ事象が起き続ける必要がある。サンプリングオシロで単発パルスが見えないように、同じ現象の繰り返しを少しずつ記録していく。

◆ 現状の技術でどの程度が可能なのかは分からないが、インラインセンサみたいなものが使えると、一度に取得出来るデータが点から線になる。昔、まだ撮像素子の解像度が低かった時代、高解像度の画を作るためにインラインセンサをメカニカルに動かす仕組みがあった。インラインセンサは高解像度のものがあったので、それを少しずつ移動させて画像を作っていく。FAXなどの読み取りに使うインラインセンサだと思えば良い。

◆ この方式だと繰り返し安定して起きる事象しか捉えることが出来ないので、用途的には限られたものになる。ただ現状では信号伝送速度の問題だとか、メモリの問題もあるので2次元センサは難しいと思う。光電子増倍管にしても非常に高速なパルスを拾わなければいけないので、被写体の明るさが十分でないとS/N比が悪化する。

◆ サンプリング方式は力業ではあるが、例えばオシロスコープに於いてもこれのおかげでタイムドメインでの観測が可能になったのだ。ディジタルオシロはそもそもサンプリングの概念で動いているので、サンプリグオシロ的に波形を見ることも出来る。ディジタルオシロの原理が分かっていない人だと、本当の波形なのか?その1/nに見えている波形なのか、見誤ることがある。

◆ 今は高速のADCが簡単に入手出来るのでリアルタイムサンプリングすればいい話ではあるが、ADCをアンダーサンプリングで使うとか、逆にオーバサンプリングするなどもある。IF周波数から変調信号を取り出すのに、IF周波数でサンプリングする必要はなく信号周波数が分かれば良いので、アンダーサンプリングで問題はない。

◆ 昔の話だが数MspsのADコンバータがあって、内部には256個のコンパレータが入っている構成だった。いわゆるフラッシュ型と呼ばれるもので、ADコンバータはフリスクのケースくらいの大きさがあって、大きなヒートシンクが付いていた。それでも数Mspsだったのだからデバイスの高速化は凄いと思う。

最高速度追求ドローン(12/8)
◆ ドローンの最高速度競争があるそうで、時速500km/h程度が出せるそうだ。モータは4基付けられていて、そのモータの消費電力は15kWにも達するという。現状では固定ピッチのプロペラを使っているのだが、可変ピッチにすれば飛行速度による最適化が出来るのかも知れない。

◆ 15kWもの電力を使うので、モータドライバの発熱も相当なものになる。高速飛行体なのだから空冷で良さそうなものだが、ドローン本体が3Dプリントで出来ているため熱伝導性が悪い。内部に冷却用のエアを取り込むと、空気抵抗が増大して最高速度が落ちるそうだ。そこで水冷方式を使うチームもある。水冷と言っても水を循環させてモータドライバを冷やすのではなく、氷水を入れてそれが溶けるまでは0℃が維持出来る的な仕組みだ。

◆ バッテリー容量と消費電力からして長い時間の飛行は出来ず、ごく短時間だけ冷却出来れば良いと言うことだ。3Dプリントする樹脂もカーボンなどが入った、熱に耐えるものが使われている。従来は強度と耐熱性の関係からドライカーボンを使って作られていたそうだが、近年の3Dプリンタ用フィラメントの発達で、3Dプリントによる機体の製作が可能になったという。

◆ 機体の設計は空力シミュレーションによって形状が決められたり、簡易的な風洞を使って安定度を高めたりしている。高速飛行体なので空力特性一つで機体に振動が出たり、その振動が収まらずに操縦が出来なくなるなどが起きるそうだ。まっすぐ飛ばすだけとはいえ空力安定性は重要になる。

◆ 最高速競争用の機体の設計や製作には100万円単位のお金をかけるとかで、もしかしたらスポンサーが付いている場合もあるかとは思うのだが、情熱だけでは難しい面もありそうだ。電気部分の設計はさほど難しくはないが、空力とか流体は計算や理論が複雑なので多くの知識が要求される。

◆ 実機のプロペラ機ではTu-95が925km/hの最高速をたたき出している。二重反転プロペラを搭載することで反動トルクを打ち消すとなっているが、プロペラが4個付いた機体なので機体レベルで見れば反動トルクは打ち消せる。もしかするとエンジン単位で見たときの反動トルクが問題になる?いずれにしてもプロペラ機でも925km/hは出せるわけだから、いつの日かドローンの最高速度競争でもこれに近い速度が出るのかも。

◆ 実際の航空機と違ってドローンの飛行高度は低く、空気抵抗がかなり大きい。実機よりも機体に対するエンジンパワーが大きいとは言っても、スケール感からすると機体の直径も相当大きい。機体の長さや大きさに制限やレギュレーションがあるのかどうかは不明だが、細長い機体の方が(同じ内部容積を得るものであるなら)空気抵抗的にも飛行安定性的にも良好な気がする。

◆ 機体の安定を図るために尾翼を付ける手法もあるそうだが、安定性と引き換えに空気抵抗が増えてしまい最高速度が下がるそうだ。ドローンにはジャイロが付いているので、周波数の低い機体の振動というかブレはそれが補正しようとする。これも補正に余計なパワーが使われると最高速に影響する。

◆ 振動は最高速の低下だけではなく、機体の破損にもつながる。気流による渦の周波数が機体に共振するとか、そんな感じで振動が起きるのかな。航空機だけではなくポンプのインペラなどでも振動で壊れる事がある。

マルチブランド戦略(12/7)
◆ マルチブランドというと衣料品などがそうだ。メーカ名は表に出さずにブランド名主体で製品をアピールする。ブランドは年齢だとか性別、デザイン思考だとかによって分けられている。

◆ 自動車では元々アメリカでブランド戦略が行われたのだが、車種数が増えた事による覚えにくさの解消みたいな感じだったのだとか。それがそれらの車種の持つイメージとブランド名が結びつく感じになっていく。

◆ 日本ではトヨタが行っていたが、これは販売チャネルという意味合いの延長だった。双子車や三つ子車を作り、それぞれ別の系列店で売らせることによって、あたかも車種数が増えているかのごとくの効果を狙う。双子車や三つ子車は微妙に仕様やデザインを変えることで、ユーザ層にも違いが出てくる。

◆ しかしトヨタは系列店方式を撤廃することになり、今はどのディーラでもほぼ全てのトヨタ車を買うことが出来るようになった。これに伴いエンブレムも販売チャネルのものではなくトヨタのものに置き換えられてきた。

◆ だが今後は又複数販売チャネル方式に戻す、戻すというのは少し違うのかも知れないが、販売方式としては複数チャネルになる。現状ではレクサスブランドが独立して存在していて、従来は高価格車を中心に売っていた。しかしそれだけではレクサス店の経営が成り立たないわけで、安価な車両の販売を始めた。これによってレクサス店の売り上げは伸びるのだが、客層も変わった。

◆ そこで新たな高級店戦略としてセンチュリーブランドを立ち上げるのだとか。レクサスブランドが大衆化してしまったので、更なる高価格車販売チャネルを設けるわけだ。これがそのまま存続するのか、レクサスブランドのように大衆化していくのかは分からないが、少なくともしばらくの間は高価格車を売ることが出来るに違いない。

◆ トヨタの量産方式からすると特定のブランド専用車というのは難しい。量産あってのトヨタなので少量販売車は作りにくい体質だ。例えばこうした部分をスバルが担当するとか、ダイハツが受け持つなどすれば良いのだが、それも中々難しい。結局は共通仕様になり共通部品になってしまい、違うのはエンブレムだけみたいになる。

◆ 付加価値が贅沢さにあるとすれば、部品の共通化によるコストダウンは相反するものだ。馬鹿みたいにお金をかけて一点ものを作りましたみたいな、無駄とも思える高性能とかデザイン性などがスペシャルな感じを生み出す。トヨタも一点豪華主義的なところはあって、エンブレムに金をかけましたとか、それは昔からやっている。一時期はブレーキやトランスミッションにも金をかけていたのだが、レクサスブランド車の販売低迷によって消えてしまった。

◆ そもそもレクサス店で売る車はレクサス店専用車だったのだが、今は随分それが減ってしまった。代表的なのはLS(旧セルシオ)だが、最新モデルが2017年製なので随分古い。少量生産車としては2010年のLFAがあったが、その後は登場していない。ISはアルテッツァ、GSはアリスト、SCはソアラをトヨタから持ってきたので当時はレクサス専用車だったが今はトヨタ版のエンブレム違いになっている。いくらレクサス代を上乗せするとは言っても、ブランド専用車(少量生産車)は難しいんだろうなぁ。なんて言うと日産からは「ウチは(トヨタに比較したら)全車種少量生産車です」なんて言われそうだけど。

迷惑電話商売(12/6)
◆ 以前にもいくつか書いた事があるが、迷惑電話を合成音声で行う商売がある。企業数 としてはそう多くはないが、迷惑度が高いために話題になる。

◆ 一つは2020年頃からある電話による予約システムだ。飲食店のホームページなどから拾った情報を自動掲載し、顧客から要求があった場合は自動音声による予約電話を飲食店にかける。電話でしか予約を受け付けていない店にも手間をかけずに予約が出来ると謳われているが、店側にしてみれば良い迷惑だ。

◆ このAIによる予約代行企業であるオートリザーブに掲載の停止を求めようにも、連絡先が分からない。以前は問い合わせフォームがあったのだが、現在は廃止されている。一々苦情に耳を傾けていたら商売にならないと言うことだろう。

◆ 店舗側はオートリザーブからの電話は一切受けないとホームページに記載したり、電話がかかってきてもすぐに切るなどしているという。オートリザーブに掲載されている飲食店情報が誤っていたり、情報が古いままだったりと、予約する側と店側の現状の違いもあってトラブルも起きているそうだ。

◆ 飲食店でオートリザーブに次ぐ迷惑電話は楽天による出店勧誘、GMOなどによるSEOの勧誘と続く。結局の所カネにならない電話ばかりに時間を取られるという事になる。飲食店によっては店の代表電話を携帯電話番号にして、迷惑電話防止アプリを使うなどせざるを得ない状況だとか。

◆ 迷惑電話のもう一つは一般向けのものだ。AI音声によっての販売や勧誘を行うもの。これは現在でもソーラー発電売り込み企業などが使っている。私のスマートフォンにも太陽光発電屋からは相当な数の営業電話がかかってきているが、全て"電話帳ナビ"アプリがはじいてくれている。迷惑営業電話は自動ブロックされるのでリンガーも鳴らず、迷惑電話の存在には電話帳ナビアプリを見て気づくくらいのものだ。

◆ AIが電話に応答してくれる仕組みがiPhone(iOS26)にあるのだが、音声認識精度なども含めて文字起こしされたものを確認するのが手間だとか、本当に必要な電話を逃す(相手が留守番電話だと思って切ってしまう)など、中々難しい。

◆ iPhoneでも迷惑電話ブロッカーが使えるのだが、有料版でないとブロックが行えない。事前に迷惑電話かどうかが分かるだけでもメリットはあるが、自動ブロックされてこそ意味があるものだと思う。いくつかの迷惑電話ブロッカー全てが、有料版でないと(iOSの場合は)自動ブロックが働かないので、ブロック機能を使おうとするとApple税を取られるのかな?なんて思ったり。電話帳ナビアプリのiPhone版は年額4千円なので、迷惑電話に困っている人には良いかも。Android版も有料版にすると広告がなくなり、設定自由度が少し上がる。広告は邪魔と言えば邪魔なのだが、普通のバナー広告みたいなものなので我慢出来ないほど邪魔なものではない。

◆ 今後迷惑電話商売が増えるかどうかだが、こうしたブロックアプリが普通に使われる現状では、電話商売の効率も上がらないはずだ。その意味からすると個人向けの迷惑電話が急増するとは考えにくく、飲食店や宿泊施設などへの自動予約が残りそうな感じがする。こうなると飲食店や宿泊施設は、電話による予約は受け付けませんとするしかない。現状でも間違い防止のためにサイトから出ないと予約が出来ないとしているところはあるので、方向性としては電話予約の廃止なのかも。

写真が悪い説(12/5)
◆ バイトテロや寿司ペロ事件など、SNSや動画投稿サイトに投稿するために悪事を働く人間が後を絶たない。そこで一部飲食店では店内での撮影禁止に踏み切っている。悪事を働くのは別にかまわない、いや、そうは言っていないのだが、それが公になる事による損失が大きすぎるという事だ。

◆ 誰もいない店内で寿司ペロ事件が起きようが、店員がそれを見ない限り問題にはならない。勿論衛生的な問題はあったにしても、実害がなければ事件にならない。しかし写真や動画が公開されれば、それは多くの人が知ることとなり相当な経済的損失を食らってしまう。

◆ 寿司ペロ事件を抑制出来ない以上、それが公開されない方向で対策をしましょうというのが撮影禁止飲食店だ。では客が写真や動画を撮っているかどうかをどうやって判断するのか?店内の監視カメラなどを使うとも言うのだが、カメラを起動したからと言って写真を撮っているかどうかは分からないし、スマートフォン内の写真を見せろという権利は店側にはない。

◆ 結局の所善良な人が制限を受け、悪人は何食わぬ顔という事態になるのではないのか。今や店内でスマートフォンの操作を禁止にする訳にはいかないし、圏外にしてしまうわけにも行かない。だってスマートフォンからオーダを行わせようとしているのだから。

◆ こうした制限に対して利用者は当たり前に反発する。飲食店専用アプリをダウンロードさせたり、LINEに友達登録させたりするくせに、カメラを起動したら文句を言われるのはどういうことだと。スシローは今もやっているのかな?寿司の写真をSNSに投稿すると何かが貰えるみたいなキャンペーンを。

◆ くら寿司は写真撮影やそれに類することを明確に禁止していて、客がスマートフォンを操作しているところを店員が見つけた場合は、使用中止を呼びかけているのだとか。ただし写真や動画の撮影と迷惑行為は別だと考えているとして、ようするにケースバイケースという事か。ちなみにくら寿司はアプリをリリースしていて、アプリをダウンロードしろと言っている。

◆ 厨房内へのスマートフォンの持ち込み禁止やSNSの利用制限は飲食店以外でもある。特に機密情報を扱う開発セクションなどではスマートフォンの持ち込みが制限されているところもあるし、SNSの利用が制限されているところもある。これは企業や顧客情報の漏洩を防ぐ意味からだが、飲食店の場合はバイトテロ防止(拡散防止)みたいな違いがある。

◆ 個人的には悪事を抑制しなければいけないと思うのだが、結局それが出来ないから写真撮影禁止しかないと言うことか。何か方向が少し違うように感じるが仕方がないのかな。いや、仕方がないで終わらせてしまったら悪事はなくならない。それこそ誰も見ていなければ何をやっても良いのかと、そんな話になる。

◆ 企業のシステムへの攻撃で情報が漏洩する場合があるが、これはシステム全体を強硬にすることで防ぐことが出来る。しかしそれを操作する人間による悪事は防ぐのが難しく、携帯電話ショップではこれまでに様々な形で情報が抜き取られてきている。最終的には人間による情報漏洩となるが、人間を機械的に制御することは難しい。

◆ 例えば顧客情報に関する部分は全て機械が行う、みたいな事が出来ればセキュリティ的には安全だが、実際には曖昧な内容への対応もあるので難しい。これが飯テロとなれば更に厄介で、何しろテロリストが顧客なのだ。そこにいるお客様は神様なのか?悪魔なのか?いったい誰が見分けられるというのだろう?
ソフトバンク対策法(12/4)
◆ 移動体通信業界は比較的綺麗だった。元々は電電公社が始めたわけなので、お役所仕事みたいなものだったわけだ。その後いくつかの事業者が参入するも残ったのはドコモとKDDIだけであり、特別何という事も無く、ただしお役所仕事の考え方の抜けきらないドコモは常に鈍重だった。

◆ そんな業界にソフトバンクが参入して引っかき回し始める。ドコモなら安心、KDDIだから安心だと思っていた顧客には免疫力が無く、ソフトバンクにしてみればそんな客を(騙す)獲得するのは赤子の手をひねる、まあそんなものだったのだ。

◆ 孫さんは総務省に火を付けると言い、行政訴訟を起こしてドコモやKDDIを妨害し、総務省の推進する分離プランをぶっ壊した。その頃にソフトバンクが始めた、利用者の信用情報で金を集める作戦はよく考えられていた。

◆ ソフトバンクに信用はないが顧客は信用がある。だったら顧客に金を借りさせれば良いじゃないかと言うことで、加入者にローンを組ませる。加入者にはソフトバンクが肩代わり金を払って、実質的な支払額を少なくする。こうしてソフトバンクは経営危機を乗り切ったのである。

◆ しかしここでローン踏み倒しの損失が過大となってくる。悪い企業に悪い客が付いただけ、みたいに言われもしたが、ソフトバンクで1円のiPhoneを契約しローンも払わないまま売り飛ばしてしまう。ソフトバンクは支払いをクレジットカードに限定するなどしたが、貸倒損は増加する一方だった。

◆ そこでローンで販売したiPhoneのIMEIを管理し、支払いが滞ったらIMEIロックをかけて使えないようにしてしまった。ドコモやKDDIも割賦販売を開始しており、ソフトバンクのIMEIロック手法は各社共に行うようになった。ここで困るのが中古スマートフォン取扱業者だ。客が売りに来たスマートフォンのローンが完済しているのか否かが分かりにくかったからだが、後にIMEIによるチェックが簡単にできるようになった。ただしドコモ(だけだと思う)は連続的に番号紹介がしにくいサイト構成になっている。

◆ このIMEI問題なのだが、元はと言えばソフトバンクによる加入者の信用情報売りとiPhoneの1円販売から始まった。一方で中古スマートフォンを買った人は、突如IMEIロックがかかって使えなくなるリスクを背負った。何故元々の所有者の支払い遅延の責を中古で買った人が負わなければいけないのか?と言うことが議論されるようになり、中古スマートフォンを買った人の利用権を不当に制限しているとなってきた。

◆ だったらIMEI制限を禁止すれば良いんじゃないの?ローン販売の貸倒損は全ての物に当てはまるわけで、スマートフォンだけ制限するのは(最近では自動車にも、限定的ながらそうした機能はある)おかしいというわけだ。

◆ これは分離プランの値引き制限などを明確にしても、何だかんだと屁理屈を付けて安売り販売をやめないソフトバンクへの間接的制裁とも言える。さらに現在では楽天も参入して、悪の巣窟化が進んでいる。総務省としても早めに手を打っていかないと、第一次分離プランの時のような悪夢が訪れるかも知れない。

◆ 現在では残価設定ローンが一般的となり、単純な割賦販売よりもシステム的に複雑になっている。こうした部分で利用者が騙されるケースも増えているそうで、国民生活センタや総務省へのクレームも多いのだそうだ。

タイヤチェンジャ(2)(12/3)
◆ タイヤチェンジャを運ぶためにはクレーンが必要という話だったっけ。クレーンだとエンジンクレーンがあって、中華ものだと2万円位なのだが強度が怪しい。アストロプロダクツのものだとその2倍くらいの価格かな。油圧シリンダで上下出来るようになっているが、ウチには250kg荷重の電動ホイストがあるので、それと滑車を付ければ電動でワイヤーを巻き上げられる。

◆ クレーンがあれば砂利やセメントを下に降ろすのもぐっと楽になる。単管で門形のフレームを組んで滑車で吊す方法もあるが、これだと移動が難しい。エンジンクレーンだと一応キャスターが付いているので、段差がなければ移動が出来る。

◆ 手動や油圧のフォークリフト的なものも世の中にはあるのだが、それがあったとしても使用頻度は極めて低い。クレーンなら南斜面に資材を運ぶときに活躍してくれるので、土留めを更に拡張したり段々にして平面を作っていくような工事も出来る。土木作業で何が大変かと言ったら資材運びだ。平地であれば台車などを使って運べば良いが、ここは南に行くほど下がっているので台車は使えない。

◆ 砂利にしても生コンにしても単価は安いもので、運搬費用の方が高くなる。そんな砂利を買ったところで下までは自分で運ばなければいけない。ウインチで下ろせたらどんなに楽かと思ったが、ウインチを付けるための丈夫なアームをと考えると、そんなことを考えている間に手で運んでしまえとなった訳だ。

◆ タイヤチェンジャーを運ぶためにはこれが必要だったんだ、と、自分に言い聞かせてエンジンクレーンを買ったらきっと楽になる。まあそんなことを考えていたわけだが、今のところタイヤチェンジャーは買っていない。運ぶことだとか置いておく場所のことを考えると、中々入札ボタンを押せないのだ。

◆ 地下に設置出来れば一番良いのだが、運び込むことが出来ない可能性もある。地下は天井高(というのかな?)が3m位あるので、タンスを置いたときのようにコンクリートで土台を作れば置くことは出来る。ただサポートアーム付きのものは結構横幅が必要なので、設置場所は考える必要がある。

◆ 地下ではなく家の横に置いておくことも出来るのだが、邪魔だよなぁ、デカいし。雨がかからないように小屋的ものが必要にはなるが、家の横に置く方が地下に運ぶよりは現実的である。小型の物だったらカーポートの奥の方にも置けるが、使うときは引っ張り出すような構造にしないと邪魔かな。

◆ だったらカーポートを南側に延長してそこに置いたら良いかなとか、まあ考えれば色々やりようはあるのだが、どれもささっと出来るようなことではない。計画的に色々やっていけば良いが、余り面倒なことを考え始めると実現しないうちに飽きる。やれば何とか出来るかもね、くらいの気持ちで少しずつ出来る事、作りながらどんどん形になっていき、その途中で更に改善の計画を付け加える的に物を作っていかないとダメだ。

◆ 南側に延長するのはそう難しくはなくて鉄柱を立てて鉄の桟を現在のカーポートに渡せば骨組みは出来る。そこに根太的なものを入れて構造用合板を貼れば良い。ここまでは良いのだが、屋根を付けようとなるとちょっと難しい。屋根を付けたり壁を付けるとなると、耐風速なども考えないといけない。ここは台風の通り道になる事もあるので、適当に作ると風で壊れてしまいそうだ。

タイヤチェンジャー(1)(12/2)
◆ スクータのタイヤは組んだことがあるが、ダンロップのタイヤを組もうとしたら固くて挫折、バイク屋に持っていって交換して貰ったことがあった。タイヤ交換工賃は2本で1万円だったかな、車のタイヤの交換工賃が千円くらいの時代なので、法外な価格だったが仕方がない。

◆ ミニのタイヤを交換したときのBlog記事で、タイヤチェンジャーが欲しいみたいな話を書いた。交換工賃という点で見たらタイヤ屋さんでやって貰った方がずっと安い。ここでは山道を走るのでタイヤの寿命は短いのだが、タイヤ4本交換&廃タイヤ処理やエアバルブ交換を入れても1.5万円以下だ。毎年交換したとしても10年で15万円(値上げがないと仮定すれば)である。

◆ 一方でタイヤチェンジャは中華ものの新品でも送料を入れたら15万円を超えるし、国内販売品の中古でもマトモなものは同様の価格だ。これにホイールバランサを買ったりしたら、とてもではないが元は取れない。

◆ なので自分で機械を買って、安くやろうみたいな考え方は成立しない。私の場合は自分でやってみたいとか、中古のタイヤチェンジャーを直して使ってみたいとか、そういう気持ちが強い。

◆ タイヤチェンジャーのメカニカルな部分は簡単なので、摺動部がすり減るとかガタが出るとかはあるにしても、見れば分かる程度の機構である。それなのに何故高いのかというとエアシリンダのコストと剛性を出すための構造がある。エアシリンダは結構高額な物なのだが、シリンダなのでシールの劣化などからエアが漏れたりする。

◆ シールが入手出来れば良いが、補修部品を販売していないメーカの場合はシリンダのオーバホールを依頼するしかなくなり、数万円の費用がかかる。シールの劣化だけならまだしもシリンダ自体の腐食もある。これはエアドライヤが不適切で湿気が入る場合があり、そうするとシリンダ内部が腐食する。

◆ シリンダ内部が腐食すると、そこに擦れてピストンのシールが壊れる。アマチュア的にはシリンダに肉盛り(デブコンなどを使って)してホーニングして直したり出来るが、本来であればシリンダを交換する必要がある。シリンダはサイズや出力によって価格は色々だが、数万円から十数万円だろう。これも部品が出ないメーカの物に関しては修理を依頼するしかない。

◆ そんな訳で壊れたら買い換える企業が多いので、壊れたタイヤチェンジャーの中古が売られる。ジャンク表記の物だと1万円から、整備済みの物だと数十万円で落札されている。ジャンクが安いのは上記の通りで、直すのに金がかかるからだ。

◆ 私としてはそんなジャンクを直してみたいという、ひねくれた楽しみ方に興味があったりする。タイヤなんか何度か交換すれば飽きてしまうに違いないが、壊れた機械を何とか直していくのは面白い…、と思う。直せないことはたぶん無くて、純正部品が入手出来なくても流用部品でなんとかなると思う。エアシリンダのサイズや規格が合わなくても、切った貼ったすれば動かすくらいは出来るだろう。

◆ じゃあ買って直してみれば良いじゃないかと言われそうだが、タイヤチェンジャーは重い。200kgから400kg程あるので、フォークリフトやクレーンがないと移動が出来ない。バラバラにすれば運べないことはないが、アームの部分だけで50kgあるよと言う話を聞くとクレーンが欲しくなる。

キットもの(12/1)
◆ 組み立てキットがある。今時は電子機器での組み立てキットは多くはないが、昔はラジオだとかオーディオアンプだとか、現JVCケンウッドの前身のTRIOはアマチュア無線家用の無線機のキットも販売していた。こうしたラジオだとか無線機の組み立てキットは、作る楽しさよりも組み立て工数分だけコストが安いことが魅力だったのだと思う。昔の雑誌を見ると完成品よりも組み立てキットの方が、販売価格が安い。

◆ プラモデルも組み立てキットなのだが、組み立てたあとは眺めるだけ?色を塗ったりして自分なりに楽しむ方もいると思うのだが、私自身はどうもその、何というか、眺めるだけみたいなものはすぐに飽きてしまう。

◆ ジグソーパズルも組み立てキットなのだが、アレもプラモデル同様に完成品を見て楽しむ感じだ。見て楽しむものだったら最初から出来上がっている方が、すぐにそれを見て楽しめるのに、なんて思ってしまう。まあパズルだから組み立てる楽しさというか苦しさというか、それを楽しむという点ではプラモデルとは少し違うかも。

◆ ゲームにしても何かと戦うとかスコアを上げるとか、あるいはゴールを目指すとか脱出するとか、目標が設定されている。その目標に向かってプレイするわけだが、パズル系のゲームはゴールがないものが多い。この場合は目的というか目標もないまま、その場面というかステージを楽しむ感じかな。

◆ 私はゲームもプレイするがあまり熱中しない。だってゴールが分からないものに対していったい何をしろというのだ、みたいな。私の場合は何かをやろうとするときに、目的というか目標がハッキリしていないと力が入らないみたいなものかも。

◆ 逆に何かを作っているときに、より性能を上げようとか、より安定性を上げようとか、そういう事を考え始めると熱中度は上がる。熱中度は上がるのだが、目標が高すぎると挫折する。まあ自分で目標を決めるわけだから、挫折するほどの高い所は望まないんだけど。

◆ 魚を飼うにしても魚を見て楽しむと言うよりは、手をかけずに魚が買えるシステムを作る方に興味が行く。車関係だと、昔は走ること自体が好きだったので、休みとなればどこかに出かけた。そのうち渋滞が嫌になって余り車に乗らなくなるが、スクータに乗り始めると又色々なところに行き始めた。

◆ でも本質的には走ることよりも、何か?どこか?をいじっている方が好きかも知れない。整備だとか修理を自分でやるのも、それをやってみたいからだ。整備工場に任せた方が余程安く仕上がるみたいなことも多々あるのだが、だってやってみたいんだからしょうがないではないか。

◆ 何かの物体を使った楽しみ方は人それぞれなので、プラモデルが好きな人はそれを組み立てれば良いし、組み立てずに保存してそれを眺めるのが好きは人は箱を眺めれば良い。PCを自分で組み立てる人は以前より減ったのかな。出来合の物を買ってきた方が安くて安定みたいな感じだ。

◆ 自分で作ったり改造したりして性能を上げるのは楽しいのだが、今や必要十分な性能を持っているPCや車が簡単に買えるのだから、自分で何かをしようと思うきっかけが少ないよなぁ。

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