過去の雑記置き場

VC
EVは何故事故率が高いのか?(2)(11/7)
◆ 昨日の話の続きである。ワンペダル操作の場合は回生制御が楽になる。ブレーキペダルを使った回生制御では、回生による減速と物理ブレーキによる減速のコントロールが必要で、ブレーキフィールが悪化しやすい。これはトヨタのハイブリッド車にも言えることで、トヨタのハイブリッド車(THSの場合)は回生+エンジンブレーキ+物理ブレーキになるので制御が複雑だ。これらの統合制御は難しく、一定の減速Gが得られない。それでも30プリウスの頃に比較すれば随分マシになったが、では自然なフィールかと言えばそうでもない。

◆ ワンペダルの場合は回生ブレーキだけで完結するので制御は楽だ。このあたりは自動車メーカの都合なのだが、ワンペダルは良いよと宣伝されて市民権を得たみたいな所もある。これはこれでいいのだが、ワンペダル操作に慣れるとブレーキペダルを踏む機会が減る。通常走行時にはアクセルペダルを離すだけで停止までの操作が完了するからだ。

◆ ここで問題になるのが人間の感覚で、非常時にブレーキペダルが踏めなくなるのだそうだ。アクセルを離すことがブレーキングであると認識しているので、理屈ではブレーキペダルを踏まなければいけないと分かっていても、それが瞬時に判断出来ずに操作が遅れたりブレーキペダルを踏めなかったりする。これによる追突事故件数は増加している。

◆ 中国の交通事故でも、アクセルペダルから足を離しただけで"ブレーキをかけた"と主張する人が多いが、実際には急制動などしていない。だからワンペダルに関する規制が必要みたいな記事がある。EVに関して中国では加速規制も行っている。

◆ BAS(ブレーキアシスト)も同様の考え方から実装されたもので、普段急ブレーキを踏まない人は緊急時にもペダルを強く踏むことが出来ない。そこで踏力ではなく踏み込み速度などを検出して、強いブレーキをかけてしまおうという装置だ。

◆ 日産では完全停止まで回生制御で行っていた(いる)車両と、微速域では回生制御をカットする車両がある。そしてこのどちらにも批判がある。停止まで回生制御で行うと、ブレーキペダルを踏む習慣がなくなるので非常時にブレーキペダルが踏めなくなる。

◆ 微速域でブレーキペダルを使う方法だと、アクセルペダルを離したことによる減速と、ブレーキペダルを踏んで減速するという相反する操作を行うために混乱が生じる。アクセルペダルは離して減速、ブレーキペダルは踏んで減速、頭では分かっていても実際に運転している中では混乱が生じる場合がある。

◆ またクリープがない(ワンペダルと相反する)事による急発進での事故が増大している。障害物検知で車両自体は停車制御しようとするが、ドライバーはそれをオーバライドしてしまう。アクセルを踏んだのに車が動かないと思い、更にアクセルを踏み込む。何故警告音を無視するのかとなりそうだが、事故を起こす状態とはそんなものだろう。

◆ バックで突っ込む事故も増えている。テスラ製車両はリバースに入れた時に車内では音が出ない。車外で音が出るのは米国の法に従った機能だ。日本ではトラックなどに義務づけられているバックブザー同様である。しかし車室内では音が出ない。オートシフトが働いていると、ドライブかリバースか(確認しないと)分からないので、そのままアクセルを踏み込むと後退する。ドライバーは前進すると思っているのに車両が後退するので、反動でアクセルを更に踏み込んで重大事故になる。

EVは何故事故率が高いのか?(1)(11/6)
◆ 中国ではEVの普及と共に事故が増えている。その為の規制なども出来ているのだが、中国の場合は要因が多すぎて事故の原因すらハッキリしないみたいな所がある。車両の問題や制御の問題、人間の問題もあれば道路の問題もある。

◆ 欧米ではもう少し原因が絞れていて、運転中のタッチパネル操作が危険だとされた。E-NCAPでは運転に必要な操作を物理ボタンで行えない車両の評価を下げる決断をした。タッチパネルによる操作は物理ボタンによる操作の4倍以上の時間がかかり、視線移動が多いので危険だとされた。

◆ タッチパネルによる操作はコストダウンになるので、メーカとしては採用したい。しかしNCAPの評価は下げたくない。と言うことでNCAP関連の評価項目だけを物理スイッチにした車もある。規制されるのならその部分だけを回避すれば良いという考え方で、本質的にNCAPの言うことには賛同していない。

◆ テスラ製車両もその一つなのだが、ウインカーレバーに関してはレバーではなくタッチスイッチに変更している。シフトレバーは存在せず、これもタッチパネルで操作を行う。タッチパネルによるシフト操作ではどのシフトポジションにあるのかの判断が遅れるというプリウスシフト現象による事故も起きている。車に乗り込みアクセルを踏んだら、バックして突っ込むというもの。これは国内でも複数件の報告がある。

◆ 暴走の理由はオートシフトにあるとされる。オートシフトはその名の通り、車に乗り込むと車両が自動的にシフト操作を行うものだ。ドライバーはただアクセルを踏めば車両は動き出す。しかし車両が前方に障害物があると判断すると、バックにシフトする。しかし実際には前方に障害物がないのでドライバーは無意識のうちにアクセルを踏み込み、車は後退して事故になる。

◆ タッチパネルの危険性は各自動車メーカも分かっているとは思うのだが、頑なに改善を拒むメーカもある。LendingTreeのレポートによればテスラ製車両の事故率は1000人あたり23.54件と群を抜いている。ちなみにこれはFSD利用時に於ける事故も含んでいるので、マニュアル運転時だけで見れば事故率はもっと上がる。

◆ FSDや補助安全機能に関してForbesはテスラが安全上の問題で200万台余りの車両に対して、オートパイロットのソフトウエア変更を行ったと書いた。リリースが開始されたsemiにおいての重大事故も報告されていて、安全機能が十分に動作していない可能性と、ドライバーの視認不注意が指摘されている。なお当該semiにFSDは搭載されていなかった。

◆ 運転方法としてはワンペダルの危険性も指摘されている。ワンペダル操作ではアクセルペダルを離すと回生ブレーキが掛かり、減速Gが上がるとブレーキランプも点灯する。一部の車両では完全停車までアクセルペダルのみで行えるのだが、これには危険が伴うとされて制御を変更した車両もある。ワンペダル操作自体は、それに慣れている人なら操作が簡単で初心者向けとも言える。オートシフトやワンペダルドライビングにより、ガソリン車に乗るとシフト操作とブレーキ操作が面倒に感じるという人もいる。

◆ システム自体が正常に動作していればオートシフトで良いとは思うが、車に乗ってアクセルを踏むだけで発進するシステムは、プリウスミサイル化と同じになる可能性がある。どこまで簡略化するのか?どこを簡略化してはいけないのか?手続きが必要なものに対して、手続きを省略するのが正しいのかどうかは難しい問題だ。

10倍払うと1/1000になる(11/5)
◆ 少し前までは代替フロンのR-134aが主流だった。R-134a以前にはR-12が使われていて、これはオゾン層破壊の元凶と言われた。そこでR-134aが開発されて代替フロン・新冷媒とされたのである。しかし時代と共に更に環境インパクトの少ない冷媒が求められるようになり、乗用車ではR-1234yf(HFO-1234yf)になった。

◆ R-1234yfはR134a比でオゾン層へのインパクトを1/1000以下に出来る。ただし価格は高く、200g缶1本で5千円前後とR-134aの10倍の価格になっている。この価格が問題で、怪しげな中古車屋ではR-1234yfが入れられている(指定されている)車両にR-134aを充填する。コンプレッサオイルなどが異なるのだが、ガスが抜けた状態の車やコンプレッサなどを交換した車であれば、コンプレッサオイルごと入れ替えることは出来る。

◆ 低圧側や高圧側を含む冷却システムの圧力は、R-1234yfでもR-134aでも変わらない。その為システムの変更を最小限で入れ替えることは(理屈の上では)可能だ。バルブ類が双方で異なるのだが、これは変換キット的なものがあるそうだ。こうしたことが行われるのは(同一車種であったとしても)商用車登録されている車両はR-1234yfを使わなくても良いからだ。

◆ 乗用車の場合は2023年発売以降の車はR-1234yfになっているが、商用車の場合は2029年まで猶予されている。商用車に対する優遇というのかな、反対団体が多いのでコストアップにつながることは中々出来ないという事になる。ただ将来的には全てがR-1234yfになるのは間違いない。

◆ R-1234yfが高い理由の一つに特許料があると言われる。ハネウエルやケマーズが儲かっているのかな。今後生産量が増えればライセンス料が希釈される可能性もあるが、特許侵害の裁判が起こされているくらいだから何とも先は分からない。

◆ R-1234yfは環境インパクトが低いので冷媒は大気放出が可能だとのこと。現状では冷媒代が高いのであえて捨てるところはないと思うが、いわゆる自然のガス抜けにあっては全て大気放出な訳だから、その量としては整備工場や解体現場で冷媒を大気放出する量よりも相当多いことになる。

◆ R-1234yfを使った冷房システムは熱交換効率が悪いなどと言われるが、実際の車両のクーリングシステムは吸熱量が考えられているので、従来のものとの違いは殆ど無い。EVの電動エアコンコンプレッサに故障が多いと言われるが、これも冷媒とは関係ないとのこと。そもそもハイブリッド車の電動エアコンの故障率はそう高くはないので、EVのエアコンが弱いのはコンプレッサシステムの信頼性そのものの問題だろう。

◆ EVでエアコンが壊れると結構高く付く。コンプレッサとモータが一体になったユニットでの交換になるのと、場合によってはインバータも道連れになって壊れる。テスラのエアコンは故障率が高いと言われるが、リーフのエアコン故障も散見される。EVのエアコン故障の修理料金は数十万円になるとのことなので、ガソリン車の10倍以上の修理代を覚悟しなければならない。

◆ テスラのエアコンコンプレッサは社外品が40万円くらいで売られている。売られているのだからちゃんと使えるとは思うのだが、当然ながらディーラでは修理してくれない。対応ガスはR-134aとなっているが、R-1234yf対応品もあるのかも。リーフのコンプレッサはリビルド品があり、数万円で手に入れることが出来る。

自動運転車規制の法律(11/4)
◆ 米国の複数の州では自動運転車に対する法整備が行われている。これは自動運転タクシーなどが増えた結果、自動運転車による障害が増加したからだ。緊急自動車の進路を塞いでしまったり、自動運転者同士が向き合って動けなくなったりする。

◆ 緊急自動車の進路を塞いだ例では警察官が自動運転車を手動で動かして排除したそうだ。しかしこれが複数台となると自動運転車の排除に時間がかかり、緊急行動が出来なくなってしまう。そこで行政からの排除命令に即座に従うようにと法律が作られた。

◆ 現状で多くの自動運転車は手動運転モードを備えているのだが、テスラのサイバーキャブは手動運転が出来ない。イーロンマスク氏は自動運転の方が優れているのだから、ステアリングやペダルは要らないと主張しているが、少なくとも現状のFSDはそうでもない。現在の自動運転車はシステム側(制御センタ)の指令に従って動く事が出来る。従って緊急走行車両から離れるように指令を出せば(それが上手く動作すれば)緊急自動車の走行を妨げない。

◆ イーロンマスク氏は次のように述べた。センター主導型の自動運転車は、センター機能が麻痺したり通信が途切れると(安全のため)停車してしまい道路を塞ぐが、サイバーキャブは完全自立なので通信路が途絶えても正常に運行出来ると。これはそうかも知れないが、実際問題としては道路以外の所に入り込んで抜け出せなくなった令が報告されている。

◆ 自動運転車は中国にもあるが、中国ではEVの普及によって交通事故が相当数増加したとしている。ただこれが自動運転に起因するものかどうか、政府は公表していない。新興EVメーカ製の車両は信頼性に乏しく機械的な強度も弱い。走行中にサスペンションが脱落したりタイヤが外れたりするので、そうした事が原因である可能性もある。

◆ 中国ではEVに加速規制を行っている。モータは低速回転時ほどトルクが大きいので、人間の感性に合わず事故が多発しているという。中国の場合はぶつけに行く運転スタイルで、事故を回避しようという気はない。なので低速からの加速の良さが威嚇と破壊に有効で、気に入らない車には体当たりしていくのが中国流なのである。通常クラクションで威嚇を試みるのだが、深セン市ではクラクション禁止令が出される。

◆ 運転支援による事故も多く、半自動運転に任せて寝ていたらコースアウトして山に激突したなどもある。雨天時のスリップやハイドロプレーニングによる事故はテスラにもあるが、低速での大トルクがスリップを誘発しやすい。各社共にトラクション制御は行っているが、中国の事故率としてはEVの方が多いそうだ。

◆ 自動運転車によるメリットもある。タクシー料金の低廉化がそれで、人間が運転するタクシーよりも安く安心出来ると言われる。中国ではタクシードライバーの収益が激減し、1日働いても千円しか稼げないと嘆くドライバーもいる。米国でも同様で無人タクシーの方がセキュリティ面で安心出来ると言った声がある。

◆ 運用面では課題もあって、これは日本の有人タクシーと同じようなことが起きている。日本のタクシーは駅周辺に集まって客待ちをするのだが、米国や中国でも自動運転タクシーが集まって身動きが取れなくなる事態が起きる。混んでいるから他に行こうとかなどとは考えないので、自動運転タクシーだらけになってしまう。

半額って凄い(11/3)
◆ たまに夕方にスーパーに行くと色々なものが半額になっている。ただ半額の時間に合わせてスーパーに行くのは面倒なので、あえてスーパーの都合に行動を合わせる事はしない。スーパーの近くにお住まいの方なら別だろうが、それ以外だと中々時間を合わせるのは難しい。なので半額に出会えるチェンスは少ないのだが、何しろ半額なのだから凄い。

◆ スーパーの粗利率は多くても3割だと言われるので、半額で売ったら赤字になる。それでも廃棄よりは良いと言う事で値下げをする。閉店迄に売り切れるように仕入れを行うのがベストではあるが、天候などにも左右される客足を読むのは難しい。

◆ スーパーは品切れを嫌うので、売り場にものが無くなるのを一般的には避ける。ただしスーパーによってはあえて品切れにすることで、値引き品狙いで来る人と定価で買う(時間帯に来た)人の利便性というか選択肢というかを平等化するような所もある。夕方に行くと値引きされているけれど、売り切れが多くて必要なものが買えなくなる。

◆ 値引きシールが重ねて貼られているようなものは多少の値引きでは売れなかった品物と言うことだ。比較的消費期限の長い食品だと、賞味期限の数日前に第一弾の値下げがされて、消費期限前日に半額になるみたいな感じ。第一弾の値下げのシールと半額シールは重ねて張られている。そうでないと100円のもの→3割引シールで70円になり→半額シールで35円になってしまう。

◆ 以前にも書いたが半額シールというかバーコードの貼り間違いもあるので、半額になっているのに元値より高いの?みたいな事も起きる。A商品に貼るべきシールをB商品にって貼ってしまったわけだ。多くのスーパではバーコードが全てなので、だからバーコードを張り替えて万引きする輩が現れる。バーコードへの情報量がもっと多く出来れば張り替えを見破るコードを入れられるのに。

◆ 半額のものを買うかどうかは、その食品をいつ食べるかにもよる。買って家に帰ってすぐ食べるのなら賞味期限は短くて良いし、冷蔵庫に放り込んでおく予定なら半額品は相応しくない。まあ寿命に価値があると言うことで、これは人間でも同じか。完全年功序列が崩れて高齢従業員の給料が下がるようなものである。

◆ 米国だったっけ、AIがあれば高齢者(経験者)など要らないのだとして首を切った。しかししばらくすると生産性が低下してきた。経験ある従業員の代わりはAIには出来なかったわけで、それは正常モードでの運転は上手く行っても、何かしらの問題が起きるとラインが止まってしまうと言うもの。

◆ 仕方なく経験者を再雇用しようとしたようだが、そもそも一方的に首を切られた従業員は簡単には戻ってこなかった。これは単一企業に限った話ではなく、様々な分野の色々な企業で起きているのだそうだ。だからAIはダメなのかと言えばそう言うわけではなく、AIも経験を積めばある程度の立ち回りは出来るようになる。ただし所詮エキスパートシステムの発展系なので、自ら考える力は希薄だ。

◆ 自動運転車の事故が起きるわけだが、人間のように状況の判断が出来ない事が原因だと言われる。人間が高速道路で運転している場合に、遠くの前行車のブレーキランプが点灯したら、そこで何かが起きたのかなと身構える。しかしAIの場合は何かが起きたのか?先行車が単に速度を落としたかっただけなのかの判断が難しい。

中国64(11/2)
◆ 64は天安門事件を示す数字だそうで、中国共産党が忌み嫌っている。台湾では中国による無断中継を阻止するために、画面のあちこちに64という数字をちりばめるのだとか。

◆ 天安門事件は1989年の6月4日に起きた。民主化を求める学生に対して、中国共産党はいかなる手段を用いても天安門広場から学生達を排除するとし、兵士を送り込んだ。広場に集まった人たちは数万人規模になり、そこに軍隊が発砲した。これによって学生ら数百人が死亡したという事件である。

◆ 6月4日が来る度に政府は徹底した検閲を行い、取り締まりを強化し、怪しげな行動を見せる人物は逮捕する。八酒六四と名の付けられた酒を香港で販売したものは3.5年の禁固刑に処せられた。政府は6月4日を無かったことにしたい訳だが、最近の中国はそんな政府に批判的な人間が増えたと言われる。強力な検閲を行っているにもかかわらず、若者達は広い世界を見ようとする。世界が見えれば中国の政治が客観的に分かり、64事件と同じような事が起きるかも知れない。

◆ 政府はそうした反乱予備軍を見逃さない。あらゆる行動や発言をチェックし、捕まえる。中国車を批判することも許されないという。中国車の品質が悪いなどと触れ回ると、拘束は免れないとも言われる。トヨタの車を馬鹿にしようが、日産車を蹴飛ばそうが誰にも何も言われない。しかし中国製車両に対して批判的な事を言えば、叩かれるのはその車ではなく発言者だ。

◆ こうした事を知らない中国人民は、中国製の自動車が優れたものだと思わされている。しかし整備の現場にいる人は、中国製の車両の作りがいかに悪いかを知っている。だがこれを公表すればその人は職を失う事にもなる。これは政府による国内産業保護の姿勢だとも言えるのだが、自由な評価が許されないので品質の向上が止まってしまう。

◆ 一部の自動車メーカは輸出もしていて、こうした車は一定の品質を維持する必要があるし、そうでなければ海外でな売れない。しかし多くの中国自動車メーカは中国専用の車を作っているため、信頼性も安全性も中国基準となる。更にはEVブームの失速で経済状況が悪化していて、自動車メーカはいかに安く作るかに力を入れ始める。

◆ 品質を下げずにコストダウンを行うのではなく、部材をケチるなどしてコストを下げる。その結果強度が不足して破損したり、信頼性に欠けたりする酷い車が出来上がる。酷い車が出来上がっても、それは批判される事がないので売れる。売れる事は売れるのだが、事故を起こしたり故障したりする。

◆ 力を加えれば簡単に変形するブレースや金属部に接触して被覆が破損する電線、電線の固定用クリップは付けられているがクリップを取り付ける側のボディには穴がない。このあたりの無理矢理組み立てちゃう的な手法はテスラにも言えるのだが、中国の整備士曰く「テスラはどれだけ批判しても捕まる事はない」と。

◆ 自動車は最もわかりやすい例だと言われるが、家電製品にしても住宅にしても、中国メーカを悪く言う事は中々出来ない。こうした徹底した隠蔽体質は2011年の列車衝突脱線事故荷も見られる。衝突事故で高架下に落下した鉄道車体を埋めてしまった。鉄道部は埋めた理由に関して、高架下は地盤が悪いため埋める事が最も効率的な救助作業だとした。しかしその後国内外からの批判を受けて、埋めた列車を掘り返す羽目になっている。

輸入車だから仕方のない所もある(11/1)
◆ 納車のトラブルの後には、初期の不具合が報告された。充電出来なくなった、カメラ異常が表示されて安全サポート系が働かなくなった、タッチパネルが反応しない、可動部に指を挟んで怪我をした、シートが割れた、ナビがおかしいなど。これに対して「スマートフォンだって調子が悪くなったら再起動するのが当たり前、それと同じだ」と書かれた。これまではテスラ大好き層が多かったわけだが、普通の人とマニアの感覚の差が面白い。テスラ乗りのレベルの低さも露呈する。タイヤの空気圧低下警告が出たからレッカーを頼んだって、パンクでもないのに。

◆ トラブルで深刻だなと思うのはいきなりの電源喪失→走行不良、あるいは電源は入るが充電出来ないというもの。駐車場から出ようとしたら電源が入らないなど、一定時間停車後に走れなくなるケースが多い。セントリモードやバッテリー加温・冷却をOFFにしていてもバッテリーが減り、走行不能に陥ったというものもある。テスラ派からは「たまに起きるが気にしなくて良い」とコメントが付いたのは、システムがスタンバイにならずに動作し続ける(場合によっては空調が勝手に入り、ライトも点く)事があるからだそうで、バッテリーが満充電なら3〜4日は大丈夫とのこと。

◆ Model YLのサスペンション問題は韓国で先に問題化した。日本でも同様にシャコタン化してしまうトラブル報告が増えた。それに加えてタイヤのトレッド面の剥離も。テスラ乗りは車両が悪いのではなくタイヤが悪いというのだが、Model3やModelYで問題は起きていない。韓国ではタイヤのバーストが起きるなども騒がれた。

◆ キズや塗装の不具合に関する不満もあるのだが、車を持ち帰ってしまうと容赦なく対応対象外となる。その場で写真を撮っておいたにしても対応されない。内外装のチェックは時間をかけて慎重に行うべきなのだが、納車場所が駐車場であり照明器具がないとよく分からないとか、(屋外納車の場合は)天候によってはチェック出来ないと嘆く声も。

◆ AutoPilotが誤判定で正常に動かない、緊急ブレーキが作動しない、AutoParkingで事故を起こしたなどもPostされた。しかしこれは仕様である。FSDとの差別化の意味があるのか?APだってオプション代は40万円も払わなくてはいけないのに。いずれにしてもAPは実用レベルに達していない。テスラジャパンはFSDは年内に使えるようにしたいと言っているので、それを待つのが良いだろう。

◆ 車を買うのがはじめてというテスラ車乗りも少なくはないようで、車自体に慣れていないのに加えて操作が分からないという人もいる。ディスプレイに表示されるアイコンの意味が分からないとか、メニューの出し方が分からないなども。

◆ 車を買うのが初めての人は国産車が良い。トヨタディーラなら比較的親切に対応してくれる。輸入車となると整備や部品の入手や費用その他の面で、初心者にはお勧め出来ない。トヨタが売ったトヨタ製ではないスープラも色々問題があった。トヨタは(BMW製なので)異常に対して敏感なだけで気にしなくて良い、みたいなコメントを出した。そうは言っても「○○異常、すぐディーラへ」とメッセージがでたら気になる。

◆ 2年半後には納車騒ぎとなった人たちが一斉に車検の時期を迎える。テスラディーラの一部は車検を受け付けていないし、基本的には協力工場でないと点検が出来ない。そういえばリモート診断があるから手間がかからないとPostした人もいたが、その後整備点検費用が高すぎると愚痴を書いていたっけ。

先月分はこちらです