あ〜あ、割れちゃった

ソフトバンク株は2005年12月の株式分割後初の千円割れ、今日の終値は996円、安値は993円だった。
英国のリセッション入りなどもあり、ダウ下落に引きずられて日経平均も600円以上下げたので仕方ないと言えば仕方ない。

vodafone買収当時のソフトバンク株価が3千円前後、つまり1/3になってしまったと言うことだ。
参考までに、日経平均の方も当時の半値以下にはなっている。

最近話題になるCDSは昨日のデータで765(76.5ではなく、七百六十五）まで上昇している。
CDS値とは何なんだ？という話になるが、平たく言うと企業信用度の逆数（倒産リスク）を示すものだと思えばいいだろう。
当然この値が高いほど倒産リスクが高いと見られる。
ちなみにドコモは33.04でKDDIは50.12である。

一般的（何が一般なのかはよく解らないが）には、この数値が200を超えるとヤバさが露呈するという。
CDSの数値がおおよその借金利率になる（らしい）ので、例えばドコモが年率0.33%で金が借りられるところを、ソフトバンクは7.65%でしか貸して貰えないという話だ。
（詳しくないので間違っているかも知れない）

これだけ企業信用度が低下したとしても、例えば借金の少ない企業であればまだマシである。
所が借りた金を運用して利益を出すソフトバンクなどで考えると金利上昇や貸し渋りは命取りになる。
ちなみにSBMの方はvodafone信用度の継続があるのでソフトバンクよりは資金調達がしやすいが、SBMで借りた金をソフトバンクが持っていかないように制限が付け加えられているはずだ。

ここ数日ソフトバンクの株価は千円の少し上で推移していた。
千円というキリの良い価格が意識された結果だと思うのだが、こうして割れてしまうと千円は単なる通過点に過ぎなかったのではないかとさえ思える。
千円で支えられるならこの後の上昇を期待して買おうと思っていた投資家が居るかも知れないが、今度は逆に千円を割れるならもっと下げるのではないかと思う人が増える。
全体(すなわちNYダウや日経平均)の様子に釣られて千円を挟んだ動きにはなるだろうが、昨日までは底値5百円と言われていたのに今日は3百円だとにわかアナリストは予測していた。