- 2008年10月 9日 21:47
iPhoneは売れる、日本のケータイを過去の遺物とするくらいのインパクトがあると言った以上、売れないことを認めるわけにはいかない。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0810/09/news038.html
客観的に見ればiPhoneは失敗とは言えないと思う。
この手のジャンルの商品として20万台を早期に売ったことは評価して良いのではないだろうか。
W-ZERO3が10万台以上を売った経緯を見れば、加謄桁者数に占める割合からすれば売れていない。
しかし他のスマートフォンよりは売った。
もしもスマートフォン市場が立ち上がっていたならば、もっと多くの台数が売れたと思う。
もう一つは売り方だ。
話題性と買いにくさを強調した出荷コントロールは話題作りに成功した。
しかし普通のケータイユーザはiPhoneがフツーではないと思ってしまったと思う。
たかがケータイを買うために行列を作ったA系の人々を見て、ワタシとは違う人種だワと思った人も少なからずいると思う。
そしてiPhoneを使うためにはPCが必要、2年間にわたって高額なプランに固定される、SBMの保険システムは使えない、電池交換は事実上出来ずに本体交換で費用が嵩むなど、iPhoneを安心して使うためのベースがSBMには無かった。
記事では時間をかけて売っていく商品であるとしているが、果たして1年前のモデルに高額な値が付くだろうか。
来年の夏になり、店頭で手あかにまみれたモックアップを見た人々は「ああ、去年話題になったヤツね」と冷ややかな目線を注ぐだろう。
もちろん固定客にとってそんなことはどうでも良い。
自分にとって素敵な商品を長く使う、拘りを持って大切に使うに違いない。
しかしそんな人々は既にiPhoneを手に入れているはずだ。
噂によると20万台が倉庫に山積みされているというiPhoneを、孫さんは企業に配るという。
これはイメージ的にはマイナスだろう。
すなわち、パーソナル性の高い素敵な商品がお仕事用のイメージを持ってしまうからだ。
孫さん的には台数は売りたいが安売りはしたくないはずだ。
在庫を抱えていればEBITDAは下がらないが、売れば1台ごとにインセンティブ分の4万円ずつ損失になる。
しかし売り切らなければ次期モデルが供給して貰えなくなる。
iPhone取り扱いの何がいけなかったのか。
それはズバリ、iPhoneを販売したいがために無理をしすぎたことにある。
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