年度中だった

SBM新機種が緊急地しん速報に対応していない件に関して、SBMは年内対応を約束していた風なことを書いたが誤りだった。
古い(2007年の)記事を捜してみたら、2008年度中には対応すると書かれていた。

ようするに春モデルで対応すれば良いわけだ。
当時の記事によるとドコモとauはインタフェースの共通化なども進めていたらしい。
SBMは3G加入者に情報を提供するとのみ書かれていた。

マルチキャストなどの一斉通報は意外に面倒なものだ。
Rev.Aではそもそもこの機能が、W-CDMAでもMBMSがあるのだが用途が少し違うような気がする。
これらはいずれも放送に近いというか、ある程度容量のあるファイルを分割したりしながら送りつけるような用途に向いている。
ちなみにauは3GPP2で規定されているBroadcastSMSを使っており、W-CDMAではCBSを利用する。

緊急地しん速報はデータサイズは小さいが、配信場所によって異なるデータをしかも一斉に行うなど特殊性がある。
このため海外の事業者なども日本のこの配信システムを勉強に来たと言われるくらいである。
ドコモの場合だと全国を約200箇所に分割して、その中に同じ内容の情報を送信するらしい。

SBMもW-CDMAを使うのでCBSに対応した局ならばこれが可能である。
しかしvodafone時代の古い設備が多いとされるSBMの全ての局がこれに対応できるか否かは分からない。
またブロードキャストなので個別の端末に対して着呼応答が返るわけではなく、配信の確実性と信頼性を上げるためにはエリア整備が必須となる。