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冬モデルに思う


  • Posted by: F&F
  • 2008年11月 5日 20:04

ドコモは大量の冬/春モデルを発表した。
私は事前に仕様を知っていたので特別な思いはなかった。

発表会は盛大だった。
SBMの夏モデル発表会には雰囲気で及ばないものの、金がかかっているなと思わせる演出だったと思う。
モデル名を今回から変更し、各社共に力の入ったモデルを出してきた。

ドコモのこれまでの例に外れることなく新サービスと新端末を紐付け、メーカによらず基本機能を統一している。
例えばSBMの930SHはオーソドックスなスタイルでありながら高画素カメラを内蔵するなど魅力的ではあるが、新サービスやGPSには対応していない。
一方で931SHは多くの機能を詰め込んだ尖ったモデルだが一般受けするか否か。

ドコモの場合は全部入りは全メーカ共通で、そこに防水があったり高画素カメラがあったりタッチパネルがあったりする。
これも供給メーカが多いからなせるワザだと思う。
もしもSBM向けにPMCやNECがハイエンドモデルを供給したならば、ドコモ並みの選択肢の広さを演出できたはずだ。

しかし供給メーカ数やモデル数が多ければ市場を食い合うことになる。
これを市場原理と言ってしまえばそれまでだが、事業者側としてはメーカ保護や温存も又必要になる。
ドコモはコミット台数を買い上げてくれる点でメーカにしてみれば安心な存在だ。
ただし納入仕様などで意見が分かれるとソニエリのようになってしまう。

SBMは端末販売台数の激減でコミット台数を消化できずにキャンセルを食らった(某メーカ)所もあり、各社共に慎重になっているはずだ。
そこで海外メーカモデルの仕様を変更し日本市場に合わせる形で開発費を抑制した。
auは1年にわたって販売奨励金を出す作戦で端末販売台数を増やすと共に、供給数を減らすことで需要の分散を防いだ。
ではドコモはどうなのか。
販売台数低迷のこの時期にあって、思いっきり沢山のモデルを出してきた。
これには似非分離プランによる利益率の向上も作用していることは間違いないが、他社とは反対の策に出た可能性もある。

ドコモの新機種発売日にはドコモショップに列が出来ると言われた頃が懐かしいと販売店員は言う。
最近でもWILLCOMのモデルやiPhoneなどを求めて列が出来たのは記憶に新しいが、その他のモデルを求める列は余り聞かない。
一つは端末価格の上昇である。
5万円、6万円と言えば立派なPCが買える価格だ。
携帯電話の大量消費を促すためには2〜3万円台での販売が必要なはず。
果たしてドコモはこの大量のモデルを売り切るためにどんな策を講じてくるのだろうか。

   

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