- 2008年11月 6日 10:49
サイクロイドと言えば今やシャープの顔である。
過去にも様々な回転機構にトライしてきた各メーカ、今後はどうなっていくのだろうか。
古くはSONYのリボルバーやPMCの爪切りスタイルなんてものもあった。
この頃は単に表示部を稼働する目的として様々な機構のヒンジが試されたと思うのだが、最近はワンセグがキーである。
ワンセグ画面を横向きフルサイズで楽しみたいとすればケータイそのものを横に向けるか表示部を回転させなければならない。
スライド型などではスライドさせない状態で横に向ければそれで済む。
しかしキー操作を伴う場合は少々面倒だ。
だったら表示部だけを回転させてしまえと開発されたのがシャープ方式で、回転させながらも表示部の中央がキーの中心線に合うように動かすところがキモである。
初作では耐久性やサイズが気にされたものだが、世代を経るに従って完成度は高まった。
個人的にはディスプレイを閉じたときの段差が気になる。
表示部を回転させるためには仕方のない部分なのだが、表示部をサンドイッチ構造にして中央部にこの板を持ってくればスマートになるだろう。
反面、隙間の処理やゴミなどの侵入を防ぐ仕組みは必要になるし表示部全体の厚みが増す。
しかしスマートさを求めるのであれば回転機構の全てを表示部内側に持ってくる必要がある。
同じ事は富士通のスタイルにも言えるのだが、片側に傾ける富士通方式は見た目のアンバランスさから人気が余りなかった。
特許などの関係もあってシャープ同様の機構が使えなかったのかも知れないが、横に回した後バネの力で中央まで引っ込むみたいな事が出来たかも知れない。
PMCのWオープンはSONYのW44Sを進化させたような感じである。
W44Sが強度確保のために巨大な機構を本体外部に突出させたのに対し、Wオープンは小さな一つの爪で剛性感を確保することにより通常のヒンジとさほど変わらぬ大きさに機構部をまとめたところが評価できる。
P-01Aでは横向きの時にはキーの文字表示もそれに対応させるなど、熟成は進んでいる。
N-01は回転機構はあるものの、開いて回すのではなく回して使うというリボルバースタイルを進化させた感じだ。
携帯電話である以上は縦向きで使わないと通話に不便&キー操作が片手で出来ないなどの問題がある。
そこで90度回したところから、さらに90度回せる、しかもその時に中心位置をずらせない工夫がシャープのサイクロイドに似ている。
おそらくこの機構のために10g以上の質量と30cc位の容積を犠牲にしたはずだ。
横向きにしない状態でも必要最小限の操作をタッチパネルで行えることも売りとなっているが、果たしてサイクロイドやWオープンのように世代を経て熟成されるものになるのか?或いは一代限りで消えてしまう運命にあるのか。
私はワンセグ付きケータイを使っていないのだがmobile2pcを横向き画面で見ている。
WVGAならばPC画面のかなりの部分を一度に表示できるので便利なのだ。
なので横向き画面+ニューロがあれば更に使いやすいのかなとは思うのだが、小さく軽く薄くあって欲しいという欲求もある。
NECで言えば薄くて軽いオーソドックスなN-02Aはシートキーチックな部分とニューロと横向き画面を諦めれば、ほぼフル機能でありながら106gと軽量で薄型が手に入る。
逆にN-02Aに無い部分を求めれば139gの重量級になってしまう。
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