Home > 更なる改悪なのか

更なる改悪なのか


  • Posted by: F&F
  • 2008年11月27日 22:32

SBMのスーパーボーナスの割賦期間が29ヶ月に延長された機種があるようだ。
http://blog.livedoor.jp/shin_nom34/archives/51263877.html
何故29ヶ月なのか、その理由はいくつか考えられる。

スーパーボーナスとはSBMにとってとても美味しいボーナスである。
割賦契約締結時点で割賦代金はSBMに入ってくる仕組みで、月月割はいわば貰った金の返済や利息支払いと考えられる。
つまりスーパーボーナスの期間を延ばせばSBMが加入者に対して支払うべきお金を長期分割できると言うことだ。
これによって一時的にキャッシュフローは増大する。

スーパーボーナスはそれ自体が壮大な自転車操業である。
自転車操業は今月より来月、来月より再来月の売り上げが増えてくれなければ回らなくなる。
しかし端末販売台数激減でこの自転車操業にヒビが入ってきた。

端末販売台数が増えない以上、支払いを先延ばしにすれば自転車操業は成り立つ。
今年より来年、来年より再来年の支払い回数を増やして返済額を抑える方法だ。
理由は何とでも付けられる。
端末品質が向上したとか、新サービスを開始する予定がないとか、月々の支払額を低減して買いやすくするとか。
そう、加入者が支払う毎月の額が減ればSBMが加入者に支払う金額も抑制できるのである。

もう一つは長期にわたって縛りを効かせたいと言うこと。
おそらく初期の頃のスーパーボーナス期限切れ者のSBM離れが予想以上に多いのだろう。
孫さん自身は決算発表の場でこれを否定したが、その否定の仕方はずいぶんこじつけがましかった。
市場調査でも事業者に対する不満度は群を抜いている。
魅力あるサービスで縛るのではなく、金で縛り付けるのは簡単である。

長期縛りを効かせておいて更なるサービスの改悪や値上げを行えば実質収入は長期にわたって増大する。
それにしても契約締結から29ヶ月、最初の2ヶ月は月月割が効かないので実質31ヶ月、これは凄い。
途中で端末が故障したり紛失したりすれば更にSBMの儲けは大きくなる。
リスク回避で保険に入ってくれればその収入も加算される。

保険の後付禁止などと共に、極めてシステマチックな集金内容になっている。
通信システム構築は全く素人だが、こうした集金システムに関してはさすがプロである。
果たしてこの策でどれほどの利益をSBMは得られるのだろうか。
まだまだ足りないような気もするのだが。

   

Comments:1

aquila 2008年11月28日 02:02

 割賦29回払いの機種には814Tがありますが、この機種は07年7月発売で、既に発売後16ヶ月を過ぎています。これをさらに31ヶ月使わせようというのだから、恐れ入ります。SBMはこの機種を「強度や軽さなどの実用性も抜群に優れたチタンボディのケータイ」なんて言っていますが、ユーザーサイドでは凹みやすくキズ付きやすいというのがもっぱらの評価です。31ヶ月、もつんでしょうかね。また、割賦が終わる頃には発売から4年になりますが、バッテリーの供給は大丈夫なのでしょうか。無茶なことをするもんです。

コメント投稿には JavaScript が必要です。ブラウザのJavaScript 機能を有効にしてください。

サインインしなくてもコメントの投稿は出来ます。
サインインしている場合はお名前などを入力せずに、そのまま投稿できます。

登録は簡単&それによって何かが起きるわけではないのでお気軽にどうぞ。
登録ページ書き込み→確認メール送信→確認メールのURLクリックで承認、の手順です。
確認メールに書かれたURLにアクセスしないと登録は完了せず、正しいログイン状態に移行できません。
コメント フォーム
コメント投稿完了までには少し時間がかかります。
二重投稿にご注意下さい。

Home > 更なる改悪なのか



VC