有機EL

有機ELディスプレイと言えばauだろうか。
疑似VGA表示器はちょっとアレだが、まあスーパーハニカムCCDみたいなものだとでも言えばいいのか。
実際に文字を表示させて比較したサイトがあるので見てみると面白いと思う。
http://suumani.blog17.fc2.com/blog-entry-321.html
これは拡大写真だからアラが見えるが、通常の写真などなら問題ないと思う。

液晶パネルの品質は高くなり、少なくともPC用の液晶パネルよりケータイ用のそれの方が金がかかっている。
シャープなどは6色フィルタを使うなどして液晶で出しにくい色に対応している。
しかし、それでもコントラストは有限だ。
液晶テレビを暗い部屋で見ると黒がうまく出ないのが分かるように、人間の目は1000:1のコントラストでも未だ不足と感じるわけだ。

有機ELの場合は画素自体が発光するので、発光しない、すなわち消灯している画素は真っ暗に出来る。
（プラズマだとプリ発光がある。有機ELもコントラスト向上の工夫がある）
その為コントラストは測定器の限界にも達し、SONYは100万:1だと言っていた。

液晶の場合はバックライトの輝度を上げればパネルの輝度も上がる。
有機ELの場合は素子を明るく光らせなければいけないので、ここにも難しさがある。
明るく光らせれば消費電力は増大しパネルの寿命は短くなる。
もう一つは衝撃に余り強くないことで、液晶に比較すると多少弱い面がある。
ただ繰り返しになるが暗いところで見た美しさは、特に車の中などで見ると違いがハッキリ分かる。
噂ではドコモも有機ELモデルを出すとも言われていたのだが、初期型NEC製FOMAで酷い目にあっているだけに踏ん切りが付かないのかも知れない。