- 2009年2月 9日 10:52
SBMと言えばフェムトセルト言う感じで、2年ほど前からアナウンスだけはしている。
フェムトセルも決して目新しいものではなく、ドコモなどは従来のIMCSをフェムトセル(とは呼んでいないが)にトラフィックに応じて変更したりしている。
SBMのフェムトセルは、これを一般家庭にばらまくという計画が目新しい。
ホームアンテナのばらまきによってパフォーマンスを下げてしまったネットワークの救世主としてSBM自身も期待していたに違いない。
しかしこれ、他社がばらまきをやらないには理由がある。
メリットも勿論あるのだがデメリットもあるわけで、ドコモはエリア調査などを行った上でなければ設置しない。
SBMの狙いは公衆基地局トラフィックの軽減だ。
ヘビーユーザの多くは屋内で携帯電話を使っており、そこをフェムトセルでカバーすれば公衆基地局のトラフィックは軽減されるはずだと同社も言っている。
これが実現できればPC定額だって可能になる…
ん?
そもそも屋内でPCデータ通信を行うなら無線LANで良くないですか?
と言うことで、PC定額のフェムトセル収容には無理があった。
そもそもフェムトセルでどの程度のトラフィックを逃がすことが出来るのだろうか。
SBMはiPhoneは出来るだけLAN環境で使いましょうと言っている。
それでもトラフィックが下がらないとすれば、それはLAN環境のないところでiPhoneが使われているからだと思う。
でもフェムトセルは有効に働く?
そんなうまい具合に行くのだろうか?
SBMのHSDPAエリアはかなり狭く、具体的エリア拡張のアナウンスは行われていない。
だったらiPhoneのトラフィックもEMに逃がすべく、次期iPhoneは1.7GHzまで対応にして貰ったらいいと思う。
が、国内では売れ行きがアレなのでそう簡単に話を聞いては貰えないか。
SBMはiPhoneのトラフィックが普通の携帯電話の○○倍だから厳しいとか言っているが、それはあくまでもSBM基準の話だろう。
10Mバイトの音楽データや、或いはストリーミング動画見放題のドコモにとっては(たぶん)iPhoneのトラフィックなど驚くに値しない。
SBMは孫さん自ら定額だからと言って大容量データを使われたら堪らないと言っている。
実際jigブラウザで動画を観るにしても、jig代金+フルブラウザ料金を払った上で時間制限付きでしか観られないというのだから情けない。
iPhone云々より以前の、動画視聴段階で既にネットワーク容量は限界に達していた訳だ。
これの解決には以前から書いているように、ホームアンテナを撤廃してフェムトセルに入れ替えるとか、よりミクロな基地局配置にするとか、周波数利用効率の高いHSDPA化を進めるとかすればいい。
いや、フェムトセルが順調にいけばそれで急場はしのげると思っていたのかも。
所が基地局整備を行う資金はなく、フェムトセルは「やるやる詐欺」だとも言われはじめた。
最新の計画?だと今年後半にもフェムトセル配りをはじめたいとしているが、SBMの場合は実際に実行されるまで分からない。
そもそも仕入れ原価で5万円もすると言われているフェムトセルを配るカネはあるのだろうか?
有線系ネットワークはフレッツ網を使うことでハードルの一つはクリアできるはずだ。
これに関しても、ご自慢のADSLを改造して接続したいと思っているはずだ。
もしかしたらADSL接続も可能になるかも知れないが、フェムトセル接続のために網改造なんてカネがないからダメと一蹴されたかも。
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