パケット制限で不幸になるのは？

ドコモはこの4月から新たなパケット制限策を発動する。
従来はパケホーダイのパケット優先順位などを下げる事は行われてきたのだが、それを一歩進めて個別制限を可能にすると言うものだ。

この個別制限はauが既に行っている。
ドコモの場合は回線混雑具合などに応じて制限を行うと言うもので、auの一律制限とはまた少し違う。
確かにネットワークが空いていればベビーユーザだろうが何だろうが許容できるわけで、逆に混雑時には制限の閾値を下げることも必要かも知れない。
実際にこの効果というか障害がどの程度になるのかは分からないのだが、今まで一律制限されていた（とされる）パケホーダイ加入者も制限が解除されればより高速な通信が行えるかも知れない。

個人的にはこれらの制限には反対である。
上限制限付きの定額制を謳うならまだしも、定額ですからどんどん使って下さい的なアナウンスをしているのは詐欺っぽい。
ほんのわずかな加入者がトラフィックの多くを使ってしまうのは事実だと思うし、これは無線に限らず有線でも同じだ。
だから制限する？

だったら制限をしない方向への取り組みもあって良いのでは？
現在のパケホーダイダブルの場合フルブラウザを使えば無条件で定額上限料金は上がるが、もしもフルブラウザを使ったとしてもさほどパケットを流さなかったら価格を下げるとか、つまりそう言うことだ。
iモードブラウザだけでもパケットを使う人は使うが、フルブラウザを使ったからと言ってパケットを使わない人はさほど使わない。
高トラフィック加入者を制限しますよと言うのなら、低トラフィック加入者を優遇しても良いのではないか。
え？それが傾斜型だって？
いやいや、傾斜型にはトラフィック制限事項が明確に盛り込まれていないのだから。