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携帯電話基地局数


  • Posted by: F&F
  • 2009年2月12日 13:38

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ドコモ、au共に基地局数を増やしている。
SBMは相変わらずだ。
ドコモやauの増局はトラフィック対策の為であるのは勿論だが、それ以外にも重要なことがある。

ここぞという場所は既にどこかしらの基地局が建っていると言われるとおり、都市部における場所の確保は大変だ。
世界的に見ても日本の都市部における人口密度は高く、これに対応するためにNTTが小ゾーン方式の(アナログ)移動体通信システムを開発したことが現在のサービスにつながっている。
当時も或いは今でもそうなのかも知れないが、海外事業者や基地局ベンダは日本の過密さをなかなか理解しない。
従ってマイクロセルによるサービスは日本の事業者自らが推進する必要がある。

基地局こそ規格品ではあるが、その装置をいかに配置してセッティングするかはノウハウだ。
cdmaOne導入時に旧セルラーグループやIDOがいかにこれに苦しんだかを見れば解るとおり、機械を買ってきて取り付ければいいという話ではない。

トラフィック増を考えると、或いは今後のLTEやその先を見据えたとするならば基地局密度は重要である。
つまり今のうちに場所を確保しておかなければ、後から云々の言う話はないのだ。
電波法の基本精神は他の無線通信に影響を与えないことであり、もしもそこに他事業者の基地局が建っていたとするならば、後から隣接地に基地局を建てようとする事業者は相当な注意を払わなければクレームが付く。
最近ではマンション屋上なども耐震負荷などが問題になって大型のものが設置しにくいし、郊外においても大型基地局は年々設置しづらくなっている。

ドコモやauはこうした点も踏まえた上での基地局建設を行っていると思われる。

   

Comments:4

Lear 2009年2月12日 13:50

今増やしている新規の基地局はソフトウェアレベル程度または簡易なUpdateでLETへ対応させられるものと考えるのが妥当なんでしょうか?
auの場合はどうなのでしょう?

F&F Author Profile Page 2009年2月12日 14:05

確かに現行基地局などはSDR(ソフトウエア無線機)的になっていますが、果たしてLTE(OFDMA)の要求する演算速度が得られるかどうか。

無線部の特性としてCDMA方式よりバックオフが必要なので、受信部にしても送信部にしても高いリニアリティとダイナミックレンジが必要になります。
変調方式もHSDPAは16QAM迄ですがLTEは64QAMまで使うと思うので、たぶんW-CDMA無線部より(OFDM化も含めて)10dB程は余計にダイナミックレンジがいるでしょう。

これに一番効くのは送信部のPAで、例えば現在20W送信をしているものより10dB上げるとなると200Wに耐えるPAが必要になります。
これは何も200Wの出力を出すと言うことではなくて、平均出力20Wを出すためには200W程度までのリニアリティのあるアンプでないと歪んでしまうと言うことです。

HSPA+も64QAMまで使うので、OFDM分は必要ないですが傾向としては同じですね。

auは全く互換性が無くなるので、使えるのはアンテナとかアンテナ共用機とかフィルタくらいでしょう。
SDRになっているとしても帯域幅が違うのでどうかなぁ。
cdma2000の場合はA/Dコンバータのビット数もW-CDMA程要らないのでそのあたりも。
更に地上系のインタフェースも変わってくるので大変だと思います。

eddy 2009年2月12日 15:32

>海外事業者や基地局ベンダは日本の過密さをなかなか理解しない。

というか、要求される品質の高さを理解しないのではないでしょうか。
混雑地域は時々つながらない、これで何が悪いの?って感じで。

あと、cdmaOneはツーカーじゃなくてセルラーですよ。

F&F Author Profile Page 2009年2月12日 15:36

セルラー、何という勘違い。
書き直します。

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