- 2009年3月15日 13:46
携帯電話の通信料金を安くするためには効率的な収益構造を目指さなくてはいけない。
一般的に企業が大きくなれば様々なコストが付加されるのでサービスの料金は上昇する。
スケールメリットがそれを抑制する方向に働くのは事実で量販店などもそれは同じだ。
このバランス如何によっては必ずしも大規模量販店の方が安売りできるわけでもなくなったりもする。
SBMは高額でvodafoneを買ったために高コスト体質になってしまったといえる。
なにせのれん代の償却だけで大変なわけで、これは明らかに失敗なのだが自力でサービスを始められなかった以上仕方がない。
800MHz帯がないとか何とか泣き言を言うが、それは「私はおかしなものを買ってしまった馬鹿者です」と大声で言っているようで恥ずかしい。
コスト低減には設備投資を行わないことが一番であると、孫さんはADSL事業で学んだ。
ADSLが下火となり速度アップも行われなくなれば設備投資は不要になり、既存設備の償却だけを考えれば良いから利益率は上がる。
これと同じ事を、実はまだ設備投資をやめるべきタイミングではないのにやってしまったのがSBMで、おかげで自前でハイスピードエリア整備さえ出来なくなった。
しかしそれをもってしても十分な収益は得られない。
SBMに比較するとドコモはもっとコストがかかっているはずだ。
確かに加入者数は多いが基地局にかかる電波利用料や借地代、その他諸々の経費がかかっている。
経費の部分は大きいが付加価値部分で高い料金が得られているのでバランスしている。
ARPUが高い=価格が高いことなのだが、その高い価格を加入者が許容している(許容しないのなら加入者はどんどん減っていくはず)のは、それに見合った付加価値があるからである。
SBMのARPUはく加入者は増えている。
ARPUが低いから加入者が増えているのか、もしかしたらもう少しARPUを上げても加入者が増えるのかは分からないが、数々の値上げも行われているのでこれはやがて結果が出てくるだろう。
ドコモやKDDIが安定した設備投資なり次世代開発投資が出来ているのは、ようするに付加価値なりの商売が出来ているからだ。
SBMが設備投資が出来なくなってしまったのは、付加価値収入が得られないから儲からないのだ。
vodafoneを高値買いしてしまった事は勿論あるのだが、高値買いに見合った付加価値をサービスに付けていくことを怠った経営に問題もある。
安い或いは安っぽいイメージを前面に出したTV CMで加入者は集まったが、安っぽいイメージを脱するのはこの先大変だろうと思う。
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