春商戦終盤

今週末が春商戦の実質的な最終日となる。
各社共に最後の追い上げとばかりにゼロ円攻勢で戦っているのではないだろうか。

この時期になってSBMの様々な話が露呈してきており、光系への突っ込み強化だとか新卒学生を狙ってにわか営業マンに仕立て上げる作戦、車のディーラに新車契約させるのと同じような仕組みで従業員や代理店に契約させる手法などが明るみに出たりもしている。
昨年に今頃はどうだったかと言えばauがプリペ配りで、プリペと共に話題も振りまいてくれていた。
SBMの方は今年ほどボロが出ていなかったわけで、未だ勢いがあったのかなと思わないでもない。

では今年はダメなのかと言えば、それは来月7日を待ってみなければ分からないが、SBMの事だから何が何でも頑張ったと思う。
ジャーナリストも書いていたが、SBMは純増数を宣伝文句としている関係でここを崩すわけにはいかないというのだ。
従来auが独走していたときにもauは純増トップを宣伝文句には使っていなかった訳で、それはトップから脱落したときのインパクトが大きいと見たからかも知れない。

純増トップ以外に宣伝文句があればいいのだが、新サービスも目新しいものが無い以上仕方ないとは思う。
白犬もそろそろ飽きられてきたらしいしS-1は面白くないと各所で書かれ、タダを連発する安っぽいイメージもすっかり浸透してインパクトがない。
孫さん的には、次期iPhoneがこの次期にあったら良いなと思っているのかも知れないが、残念ながらそれはまだ先である。
現行iPhoneもゼロ円攻勢の材料にされたものの、販売台数が伸びたのは一瞬のことだった。
確かに実質ゼロ円とは言ってもランニングコストがかかるわけで、途中で契約を解除したくても出来ない。
通常の契約であればS!を外すなどで安くすることも出来るがiPhoneはそうは行かない。

EMの100円PCの売れ行きに驚いている販売店は多い。
通信機能が付いただけでこれだけ売れるのか、という所らしい。
DELLのMVNOの話の中でDELL側も、通信機能付きは強いと言っているとおりでありモバイル分野をEMが開拓したと言っても良いだろう。
勿論従来からデータ通信カードは存在したわけだが、移動体通信事業者との契約をセットにしてまとめて分割払いが出来る点が目新しい。

ドコモやauの売り場を見ても特に活気があるようにも思えない。
従来どおりというか、旧機種のゼロ円セールなど今に始まったことでもない。
ドコモの冬モデルは一部ドコモショップで、新規加入とフルオプション加入で2万円を切っている。
買い増しは5万円以上なので不公平感は大きい。

SBMはスパボ一括売りが増えているのだが、ゼロ円はなかなか見かけない。
ヨドバシあたりでも4,800円であり、今となっては「4,800円も出すのか」的な目で見てしまう。
2年前にはスパボ一括売りのPOPに人だかりがしたのに。

そのSBMの売り場面積が縮小されてEMが割り込んだ横浜のヨドバシがEMの勢いを表しているようだ。
少なくとも昨年は広い売り場面積を確保していたのに、入り口側は電池売り場に占領され奥側はEMの売り場になってしまった。