- 2009年4月 3日 10:47
孫さんは独自基準が大好きである。
ARPUに割賦代金を混ぜたり、基地局数に中継局を混ぜたりする。
こうしたいわば水増し値と他の値を比較するのだからSBMが優位に見えて当たり前。
もちろん優位に見せるためのテクニックなのだからそれで良いのだが、少なくとも基地局数に関してはボロが出た。
今や基地局数に中継局を混ぜるのは「この期に及んで恥をさらした人だけ」が行えばいい話だ。
さて、こうした独自基準もそうなのだが「俺様がスタンダードだ」と言わんばかりに剣を振り回す孫さんの歴史を見てみよう。
実はADSL時代にもNTTへの嫌がらせも含めて大暴れしている(暴れただけで成果は得られなかったのは800MHz帯寄越せ裁判の時と同じ)のだが、それは今回は触れない。
http://www.itoyama.org/contents/jp/days/2004/1214.html
携帯電話事業参入後に手を付けたのがSIMロック外し屋の排除だったと思う。
これはもう別件逮捕的なものなのだが、ソフトバンクは警察関係には強い(天下り)ので無理も利いたのだろう。
SIMロックを外されると不正に持って行かれた端末が海外に流れる。
かといって不正契約を阻止すると契約数が減ってしまう。
だったらSIMロック外し屋を叩いてしまえという理屈だ。
次にヤフオクへの新機種出品禁止を行う。
これも上記同様の理由からだ。
SIMロック屋つぶしが不正取得防止に効果的ではなかったように、ヤフオク出品禁止もたいした効果はなかった。
結局不利益を受けたのは普通のユーザである。
例えばSBMでスパボを組んで契約してみたものの、理由があって他社に移りたくなったとする。
高額なローン残を出来るだけ少なくしたいと思ってヤフオク出品を考えるもダメ。
これには解約阻止効果もある。
SBMはスーパーボーナスによる自転車操業が原動力になっている。
しかし実際の価値以上の価格を付けて後でキャッシュバックするスーパーボーナスに食いつく客が減ってきた。
新サービスが出るわけではないので古い機種でも十分だし、何なら中古でも良い。
そう、中古でも良いとなると新品の売れ行きに影響を与え、SBMの稼ぎが減ってしまうのだ。
ヤフオクへの出品停止は中古市場の不活性化に少しばかり貢献した。
これに気をよくしたSBMは中古締め出しを強化する。
裁判沙汰にもなっている、端末のロックだ。
SBMはスーパーボーナスの絡みもあるので割賦残があっても端末の所有権は購入者になるようだ。
それをロックしてしまうというのは、他人のものを勝手に使えなくする行為である。
だからこそ裁判にもなるのだと思うが、孫さんにしてみれば「俺様がダメだと言ったらダメなんだ」となる。
SBM自身、中古は安いがリスクがあるからかわない方が良いよみたいな事を言っているわけで、ユーザを馬鹿にしている。
ちなみにユーザを馬鹿にしている王者と言えばドコモだったのだが、その地位をSBMは奪って第一位か。
私自身も含めてなのだが、SBM参入前に「ドコモは素敵だ」なんて思う人が居ただろうか?
MNP開始以前、嫌々ながらもドコモを使っている人がかなり多かったと思うしだからこそ転出ナンバーワン事業者になったと思う。
しかしそのドコモの悪さをSBMはすっかり覆い隠してしまった。
ドコモは気に入らないけれど、SBMに比較すればマシだよな、みたいな。
小沢献金疑惑で自民党支持率が上がったようなもので本質ではないのだが、SBMはそれだけ悪いイメージを持っていると言うことだ。
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