- 2009年4月10日 10:46
孫さんが800MHz帯がないから沢山の基地局を整備しなければならず、それには金がかかると言った。
しかし今や800MHz帯をメインに使うauとSBMの基地局数差はないではないか。
ドコモはそんな孫さんに「800MHz帯局は高いですよ」と微笑んだ。
では実際どのくらいのコスト差があるのだろうか。
メーカや世代の違いがあるので一概に比較が出来ないのだが、某事業者では2GHz帯局は800MHz帯局の1/5以下のコストだと言った。
波長が短くなると全てが小さくなる。
キャビティもアンテナもフィルタも。
また無線部自体も800MHz帯だと分布常数にするには波長が長すぎることもあって集中常数になる。
2GHz帯だと部分的には分布常数が使えたりするのでこのあたりもコストには関係してくる。
周波数が上がるとデバイス価格が高いのではないかと思う方もいるだろうが、今や2GHz帯などC-MOSデバイスで実現できる時代である。
RF CMOSで考えると価格差はないし、PAなどはGaAsメインなのでこれも周波数とコストは余り関係ない。
唯一伝送路のロスが増えるので、同じロスにしようとすれば太い同軸ケーブルが必要になってコストが上がるし同じ太さのケーブルであればロスが増えるので電力効率が悪化する。
SBMの2GHz帯基地局数が約3.7万なのだが、もしauと同様な構成にすると考えると800MHz帯局が2万くらい必要になるだろう。
800MHz帯局の価格を仮に2GHz帯局の(控えめに)2倍だとしても、同じカネをかければ2GHz帯局だけで5.7万局が整備できることになる。
※SBMの基地局は1セクタが多く、auの800MHz帯局は殆どが6セクタ/ダイバシティなのでコスト差が2倍で済むことはあり得ない。
孫さんの800MHz帯がないから不利だは耳タコだが、こうして考えてみると例え800MHz帯が割り当てられていたとしても今と何ら変わらない程度しかエリア整備は出来ていなかったのではないかと思う。
ようするに言い訳のネタに過ぎないのである。
そんな言い訳をしている暇があったらエリア整備を進めて欲しいものだが、言い訳はタダだがインフラ整備には金がかかるからダメか。
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