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かんたん携帯問題


  • Posted by: F&F
  • 2009年4月16日 10:51

ドコモの富士通製らくらくホンを真似た東芝のSBM向けかんたんケータイに関するトラブルで和解が成立した。
内容は明らかにされなかったものの、ドコモは「酷似した機種の市場投入が公正な環境から制限され大変意義があることと考えており実質的に私どもの勝利」とした。

一方のSBMは「お客様にも次期機種開発にも影響のない形での和解で満足しており、実質的勝利と考えている」と、こちらも勝利宣言だ。
このような和解案では双方が勝利宣言できるように持っていくのが普通かも知れない。
このコメントを読んでみると、基本的にはドコモの言い分が認められたが現行機種に対する発売の制限などは認められなかったと言う風に見える。
そして次期モデルに関して東芝は富士通の真似しちゃダメよという感じだろうか。

ドコモとしては既に新機種が出ていてらくらくホンIIIは過去のものであり、821Tが販売継続される点は我慢する。
SBMは821Tの販売が継続できること、次機種はオリジナリティを出して開発を進めることから「お客様にも次期機種開発にも影響のない…」和解だとの認識だろう。

ソフトウエア製品に関する裁判などでもそうなのだが、裁判が長引くためにその商品なりの寿命が終わってしまう。
携帯電話系アフターマーケットソフトだと、携帯電話のメモリ編集ソフトに関しての裁判があった。
ソフトウエアの一部が酷似していると言う問題もあったし、商標に関することもあった。
http://www.trkm.co.jp/tizai/05031602.htm
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/17376.html

ドコモにしても既にらくらくホンはモデルチェンジしてしまっている。
従って旧機種が真似っぽくても我慢しなさいねと言うことであり、逆にSBMは旧機種を売り続けているので販売停止処分にならなかったことを勝利と認識できると言うことだ。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0904/15/news078.html

この手の高齢者向けケータイはドコモの独壇場みたいな所がある。
高齢者と子供をターゲットにマーケット開拓を行ってきたドコモの歴史を感じるわけだが、そのドコモ機に外観を似せて「ドコモのと同じです」と売ったのだからドコモが怒るのも無理はなかったと言える。
電気店などにはドコモのらくらくホンと同じでしかも月額料金が安いと書いたPOPがあったりしたのだから。
SBMとしても学生や高齢者などの未開拓分野を強化していきたい事は分かるし、ドコモが作ったイメージをそっくり頂戴したいとも思うだろう。

クルマだって同じようなことが言えるのではないか。
ワンボックスが流行ればみんなワンボックスで、エンブレムを外して車種を言い当てられる人が一体どれだけ居るのか。
小型車が流行れば小型車が似たようなスタイルになる。
ソアラが売れた当時、ホンダはリアデザインをそれに真似てみた。
マツダはルーチェ(だったかな?)のCピラーデザインをBENZに似せて、広島ベンツなどと呼ばれた。
どこまでがオリジナルでどこからが真似なのか、判断は難しいと思う。

   

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