- 2009年4月21日 10:41
DIAMOND onlineの記事に関して幾つかのblogに書かれている。
例の接続両問題やADSL売却失敗などが書かれているのだが、記事としては今ひとつ詰めが甘い感じもする。
確かにここに来てSBMは攻められていて、それはSBMが弱り始めたからではないかと私は想像する。
独自基準で中継局を急遽混ぜて数合わせをした基地局数、これは4.6万局構想をぶち上げた当初から不可能だと言われていたことで、実際に不可能だった。
それでも当初は誰も相手にしなかったが、それを良いことに好きなだけ基地局を口先で増やしてしまうと言う孫スタイルが反感を食らった。
そもそも基地局数は3.7万、中継局数は10万近いわけで、それをどう計算すると5.5万になるかの根拠すら示せない。
MVNO問題もあったがこれはSBMの勝ちだった。
問題が発覚して規制すべきだとの議論が行われている最中にMVNOをスタートさせてしまったからだ。
法は遡らないを逆手に取った戦法で、中継局のばらまきと同様な手法だ。
おそらくはこうしたゲリラ戦法を快く思わないドコモが、接続料問題では先手を打ったのだろう。
ADSL事業売却は以前から言われていたようだが、引き取り手がないとか。
世界最大級のネットワークというふれこみだったらしいが、老朽化したそれは買い手も無いのかも知れない。
ADSLは所詮斜陽であり旬はとっくに過ぎている。
FTTH参入は出来ず、ADSLは斜陽、困った孫さんが手を出したのが移動体通信事業だった。
しかし悲しいかな自力参入は出来ず、800MHz寄越せ問題で他社妨害を試みるも失敗。
仕方なく超高額で買ったvodafoneの設備がボロだったという話に後から気づき、しかもvodafoneの肩代わり750億円は投資失敗で泡と消えた。
しかし、弱り目のSBMだからといってドコモがその息の根を止められるのかと言えば疑問だ。
孫さんは言わば手負い状態だが、ばらまき力は相変わらずだからだ。
ドコモが同じ事をやったら株主からは反発を食らい社長や役員は解任されるかも知れない。
だが孫さんにはそれが出来る。
例え会社を潰すようなことになっても、潰れる寸前までばらまきをやめないことが出来るのだ。
こうなると当然マトモな勝負ではなくなる。
SBMは以前から場外乱闘を得意としていたが、セオリーに敏感なドコモは場外乱闘は出来ない。
従って同じ土俵に上がらせることから話は始まるわけで、その第一歩がSBM独自基準を崩すことだったのだろう。
http://diamond.jp/series/it_biz_dw/10033/
- Newer: 今年は早いぞ、決算報告
- Older: トップページが更新されました
コメント投稿には JavaScript が必要です。ブラウザのJavaScript 機能を有効にしてください。
サインインしなくてもコメントの投稿は出来ます。
サインインしている場合はお名前などを入力せずに、そのまま投稿できます。
登録は簡単&それによって何かが起きるわけではないのでお気軽にどうぞ。
登録ページ書き込み→確認メール送信→確認メールのURLクリックで承認、の手順です。
確認メールに書かれたURLにアクセスしないと登録は完了せず、正しいログイン状態に移行できません。
コメント投稿完了までには少し時間がかかります。
二重投稿にご注意下さい。