XGP 18Mbps

WILLCOMがXGPのデモを行い、下り伝送速度は18Mbpsほどだったそうだ。
移動機は既にアナウンスされているとおり2社が開発を行っている。

256QAM対応は難しいところではあるのだが、静止状態なので何とかコネクトできたと言うところかも知れない。
WiMAXはTDDタイミングが上下非対称で下りに割り当てる時間を長くしているので下りの理論最高速度が高いが、XGPは対象なので上りも下りも理論値は同一になる。
今回のデモで上り速度が出ていないのはエラーが多いなどして256QAMまで変調方式が上がらなかったのではないだろうか。
256QAMでしかもOFDM送信となるとバックオフ電力がかなり必要なので移動機には辛いところだ。
消費電力面などを考慮すれば上りは64QAMでと考えても不思議ではない。

XGPはWiMAXに比較すると伝送速度は出やすいと思う。
それはパケットに特化したWiMAXとは違って音声も視野に入れたその仕様はWiMAXよりかなり厳格であるからだ。
パケット通信の場合はパケットロストが生じても余り問題にはならない（通信速度が遅く見えるだけ）が音声の場合には音声品質の劣化が目に見えてしまうだけに誤魔化しが効きにくい。
このためパケットを落とさない(落としてはいけない)ような仕様になっていて、実は無線部などもWiMAX用をそのまま使うのが難しい面もある。