景気悪化で

失業率の増加など、景気悪化の影響はジワジワと拡大してきている。
派遣切りなども問題になったが、会社自体が倒産するなどで職を失う人も多い。

数年前にはこんな世の中になることすら想像も出来ず、ローンを組んで車や住居を手に入れた人も多かったはずだ。
それが急激な景気の悪化によって職を失い、マンションを売ろうにも値が付かずに破産に追い込まれる例も珍しくはない。
Aさんは8年ほど前にマンションを購入したそうだ。
それほど高額でもない3千万円台の物件を30年ローンで買った。

昨年からの不況でAさんの勤めていた会社は倒産、奥さんのパートや自分もアルバイトをするものの住宅ローンが払えなくなったという。
マンションを売却すると800万円にしかならず、一方でローンは2千万円以上残っている。
内装をやり直して賃貸物件として貸すにも、その家賃収入でローンを払うことが出来ない。
もちろんそうなれば別途住居を確保する必要もあり支出が嵩む。
もはや破産以外に生き延びる手がないのか。