魅力は描画

iPhone最大の魅力は描画関係だろう。
ドットごとのスクロールや縮小・拡大など、他のモデルでは真似が出来ない。

例えばN-06Aは、スライドショーの時のみドットごとのスクロールをしている感じだが、ブラウザ画面などではそうはなっていない。
当然それは処理速度を稼ぐためなのだが、数ドットごとにスクロールさせると人間はスクロール中の文字を読むことが出来なくなる。
対してiPhoneのようにすれば、街の電光掲示板のように流れる文字を読むことが出来る。
このあたりの考え方、コストをかける部分の差が優れた操作性を生み出していると思う。

iPhoneのスムーズなスクロールなどに触れると他のモノが陳腐に見えてくる。
それはGoogleケータイでも同様で、GoogleケータイのスクロースはN-06A並みというかそれに毛が生えた程度でしかない。
T-01Aはまだいじったことがないのだがどうだろうか。

国産ケータイにしても、iPhone並みの描画性能があればタッチ操作も更に生きてくるはずだ。
iPhone自体で考えると描画バッファをもっと増やして欲しいと思う。
縦長のページなどはびゅんとスクロールさせると描画が追いつかなってしまう。

国産ケータイがこれに追いつけるかどうかは、消費電力を許容できるかどうかなのかも知れない。
iPhoneのバッテリ容量は2Ah前後と言われるが、それは国産ケータイの2倍以上だ。
国産ケータイの連続通話時間が2時間程度であるのに対してiPhoneのそれが長いこともバッテリ容量の違いだ。
しかしこの容量をもっても国産ケータイよりバッテリの減りは早い。
つまり、それが消費電力の違いなのだ。

通信を行わない操作をしていてもiPhoneは発熱する。
これも消費電力の大きさを物語っている。
iPhone3GSでは高速化と同時に低消費電力化も行われているという。
デバイスの進化は早いのだ。