動画なのか

ドコモのBeeTVはそこそこ力が入っていると思う。
既存の番組の焼き直しではなく、専用に制作しているからだ。

同じようにLISMO Videoも専用に制作している。
これからはこうした大容量動画がパケット収益を上げていくのだと、ドコモの更に力を入れると言っている。
その一方で月額料金を安くしないと加入者が集まらないとも言う。
ささっと見てささっと終わるコンテンツではないだけに、動画を定着させるには時間がかかりそうだ。
動画配信に対応して高効率な帯域利用を促進するためにもLTEの導入、そしてマイクロセルかが重要だという。

SBMも動画に力を入れたいという。
出遅れ感のある同社の最大の問題はダウンロード容量制限やネットワーク帯域だろう。
しかしそうも言っていられず、他社に続けとばかりに動画コンテンツの充実を宣言する。

ただしiPhoneは意識されていないようで、いわゆるケータイでの動画閲覧を強化していく雰囲気なのだ。
S-1でもそうなのだがiPhoneはただでさえパケット消費量が多いわけで、しかも契約者すべてがパケットし放題加入者なのでこれ以上パケットを使わせても収益は増えない。
収益が増えないものはやらないのが孫さん流なので、iPhone向けは考慮しないと言うことなのか。

SBMにとってiPhoneはコンテンツビジネスのライバルとなる。
AppStoreに囲い込まれた加入者は付加価値をSBMに見いだすことなくApple側を向いてしまうからだ。
孫さんなどはiモード網を解放しろ（SBM似も使わせろ）みたいなことも言っていたわけで、それほど欲しかった囲い込みツールを今はAppleに持って行かれてしまったのだ。
果たしてSBMは動画コンテンツの配信リーダになれるのだろうか。
ネットワークは耐えられるのだろうか。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/event/wj2009/20090723_304240.html