KDDIおおむね好調

KDDIの1Q決算は減収増益となった。
営業利益は14%増と、携帯電話販売台数が2割以上減った割には頑張ったと言えるのかも知れない。

この増益理由の一つは純増数の低迷にあるだろう。
携帯電話販売店に行くと「タイムサービスで1円です」なんて声が響いていたりする。
新規でMNPならば夏モデルが1円で買えるのだから素晴らしい。
これだけインセンを出したとしても、そのインセンを受け取るべき加入者が少ないから総額は低い。
実際加入者あたりのインセンティブ額は4.1万円とされており、昨年末頃よりも増加している。

インセンティブ額に関しては(たぶん)ドコモがもっとも強気なのではないだろうか。
逆にインセンを出しまくるのはSBMで、何しろiPhone3Gがスパボ一括4,800円で買える上に月月割りを3万円も貰える。
つまりiPhoneを一台売るために10万円以上を積んでいるわけで、もちろん月月割りなどはインセン額に計上しない（ARPU低下の方向で）のだろうが、すごい額だ。

解約率は低下して0.64%となったがドコモはまだその先にいる。
ARPUは300円の減少、データARPUは60円増加の2,250円となったが音声ARPUの低下を補いきれなかった。
音声定額に関して、現時点では800MHz帯の再編に伴う事もあり帯域は足りるとしている。
だったら通信パケット数のリミットを引き上げても良いのではないかと思うのだが、それに関しては触れていない。

基地局数は屋外が約3.3万、屋内が約1.3万だそうだ。
これを今後年間1万局程度増加させていき、3年後には3万局を増やすという。
auにとって基地局増設はエリアカバレッジではなくトラフィック分散の意味が大きいはずだ。