- 2009年8月10日 12:03
加入者獲得競争は熾烈を極める。
その理由として、加入者増こそが成長の証であるとする投資家の見方がある。
たとえ赤字だろうが何だろうが加入者が増えていれば金は集まるが、一旦落ち目になってしまうと金がなくなってしまう。
金がなくなると無茶な投げ売りが出来なくなるので余計に厳しい状態になる。
そこで金を集めながら、その金をばらまいて純増を確保するというのが従来型の経営といえる。
ただここ数年は加入者増の飽和にあわせたスタイルでの経営にシフトしている感もあり、あのドコモが顧客満足度を重視するなど冗談でしょ?みたいな方策にシフトしたのがその例だ。
エリア整備など顧客満足度の確保は事業者としては当然のことだ。
これによって解約率は低下し、付加価値は上昇する。
同じサービスを売るにしても付加価値が高ければ高額でそれを売ることが出来るのは当然で、価格競争の中にも品質を確保しようとするのはそのためだ。
ドコモは高い、フレッツは高い、SBMとYBBを使えば安いじゃないか論がある。
確かに価格という観点で見るとそうなのかも知れず、何が何でも安い方がいい人はSBMやYBBを使うのが良いだろう。
しかし世の中そういう人ばかりではないことはシェアを見れば分かる。
au全盛時代は比較的長く続いていた。
若年層の取り込みによる需要拡大で加入者数をのばし続けたが、崩壊は急激にやってきた。
無理して無理して無理して無理しながら純増の数字にしがみついていたが、それを失った後は低迷期に突入した。
恐らく無理をしなければ自然に純増数が低下して来たのだろうが、ちょうど伝送システムに強力な誤り訂正処理を入れているかのごとくぎりぎりまで粘ったあげくの急降下になったのだ。
SBMの純増者数が安定的に落ちるのにはまだ少し早いかなと思う。
投げ売りなどでもう少しがんばれるのではないだろうか。
ただauの落ち始めの頃は販売方式の変更やそれに伴う端末価格の上昇、新規即解約端末の再登録拒否などの時期でもあった。
SBMも月月割りの改悪や、その他の値上げや改悪などが目白押し状態だ。
ドコモやauは付加価値シフトが早かったと言える。
特にドコモはサービスと新機種をペアで出す施策で端末販売数を確保してきた。
ただし商業的成功率はお世辞にも高いとは言えなかったが、何かしら新しいことをし続けてきたわけだ。
SBMの場合にはそれがない。
そうなると、やはり価格勝負にならざるを得ないだろう。
今年後半を乗り越えられるのか否か、SBMにとっての重要な時期が来ているのかも知れない。
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