IP契約数

下の記事でiPhoneはIP契約数に含むと断定的に書いたが、それに対しての反論もあったようだ。
http://www.fnf.jp/blog/2009/08/fnfblog1963.html

つまりiPhoneがIP契約数に含まれるとすると、IP契約減少率が説明できなくなると言うことなのだ。
孫さんはiPhoneは他事業者の端末を含めても一番売れているというのだが、それすら説明が難しくなる。
数字に関してはこちらがわかりやすい。
http://d.hatena.ne.jp/aquila2664/20090809

果たしてS!ベーシック代を取られているiPhoneの契約はIPサービス加入者数としてカウントされるのか否か。
これに対して明確な回答が示された。
http://suzunonejh.blog15.fc2.com/blog-entry-564.html
同ページにはこの契約割合から推定したiPhoneの契約台数も示されていて、50万〜60万契約ではないかとされる。

販売台数予想に関しては↓でも過去に行われている。
http://d.hatena.ne.jp/aquila2664/20090528#1243520459
春の数字で70万〜80万台なので、夏に100万台は不可能な線ではないと思う。
ただ販売台数の中のどの程度が現在も契約を残しているのかは良く分からない。
このあたりはデータARPUの推移、IP契約者数の推移、純増数や解約率を見ながらさらに検討してみる必要がある。

私は4,800円でiPhoneを買ったわけで、放置すると2年間で約1.3万円がかかる。
解約すると約1万円で済むので使う気がなければ解約するだろうし私も解約予定だ。
どうせ持ち歩いて使うわけでもなく、ビル内に入れば圏外なのだからWi-Fi専用機として使っても良いような気がする。

こうして解約したiPhoneを国内外で売ると3万円前後で売れるので1台売れば1.5万円が儲かる。
こんな美味しい商売を中国人が見逃すはずが無く、つまり販売台数自体は100万台近くあるのかも知れないが使われているのはもっとずっと少ないと言うことなのかも知れない。
即解約は以降の商売のじゃまになるとすれば契約を残したまま本体は売ってしまったようなケースも相当数あるだろう。
そしてそれらの契約は順次解約される。
この解約数が純増数の足を引っ張りはじめているのは容易に想像できる。

もしもiPhoneが自慢に値する販売台数になっているのなら、孫さんのことだからグラフにして公表するだろう。
Appleとの契約が…　などと言葉を濁す必要もない。
親しいお友達を自負されるのなら販売台数自慢が商売に必要なのだとApple側に言えばいい話で、それは絵文字対応を要求するよりずっと簡単ではないのか。

契約してそのまま使わずに、或いは即解約はSBMに取っては好ましくないかも知れない。
しかしiPhoneの販売数コミットを達成するためには仕方がないことだと諦めているのかも知れない。
iPhone3Gを、おそらく100万台は軽く売れるとか何とか言ってしまったのだろう。
そう言わなければiPhone販売権が獲得できなかったかも知れない。

だが実際には売れなかった。
投げ売りを開始すると一時的に需要は高まったが、でも売れない。
そんな事をしているうちに3GSが発売されたが、まだ3Gの在庫の山は消えない。
危機感を持ったSBMは3GSも最初から安価誘導するとともに、店頭在庫数を制御して投げ売りイメージを出さないように頑張っている。


実際に何台が売れてなんだいの契約が残っているのかは分からない。
勝手かつ適当な予測に加えて100万台ありきをベースにすると、100万±10万台程度が売れ、80万±10万台程度の契約が残っていると見てはどうだろうか。
IP契約者数からの計算と少し乖離が生じるが、IP契約付きの2G端末を解約してIP契約なしの3Gにした人やプリペイドケータイを解約して同IP無しの3Gケータイにした人が一定数いるとしてつじつまを合わせる。