検査時間は6分？

毎週膨大な数のアプリが運び込まれるAppStoreで、アプリ1本の審査にかけられる時間は6分ほどだとか。
機能を制限する代わりに扱いを自由にするのか、全ての機能を開放する代わりに審査を厳しくするのか。

それは国産ケータイ向けのアプリでも悩みの種だと思う。
ドコモはiアプリとiアプリDXで仕様を分け、iアプリDXに関しては仕様の制限を緩くする代わりに公式サイトでしか配布できないようになっている。
SBM(Vodafone)は基本的に勝手にアプリを配布することが出来ない。（今は変わっているかも知れない）
全てのアプリは審査を受ける必要があり、事業者の気に入らないアプリはそこではじかれる。
その分だけiアプリよりは自由度の高いアプリが組める。
auのBREWは審査が面倒なことで一時期話題になった。
自由度が高いこともあるが、公式アプリでさえ審査には相当な時間を要することからタイムリーなゲーム投入などの障害となった。

いずれも国産ケータイの場合は事業者が公開可否を決めるか、或いは制限の範囲内で製作されたものを勝手に(iアプリやauのjavaアプリ)公開することになる。
この勝手に何をやっても良い自由度がiアプリによるゲーム機エミュレータみたいなものを生み出したとも言える。
何でも出来る機能的な自由度、どんなアプリでも公開できる制度上の自由度を両立させることは出来ないのだろうか。

AppStoreの場合にはAppleの都合のみではなく各事業者の思惑も考慮する必要がある。
そうなると日本のアプリよりも事情は複雑となるわけで、公開までの期間も長くならざるを得ない。
事業者にしても配布されるアプリがその事業者のネットワーク事情にマッチするか否かを検証しなければならないわけで、それにはカネがかかる。
iPhoneを売っても儲からないと世界の事業者が言っているわけだが、そのひとつの原因がアプリなのかも知れない。
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20398742,00.htm