- 2009年9月 3日 11:29
久々に中継局の数でも。
SBMは一時期のピークから減少に転じている。
これが包括免許への切り替えなのか、実際に中継局数を減らしているのかは分からない。
ある方は、SBMを見習ってドコモも中継局数を増やしたと主張したようだがグラフを見て解るように両データに相関はない。
適当なことを言うのも戦略なのかも知れないが、グラフにすれば一目瞭然なのだから何とも。
また、SBMは小出力中継局を基地局に含めていない(出所不明)がドコモはマイクロセル/ピコセル局も基地局にカウントして水増ししているとも主張しているという。
マイクロセル局もピコセル局も基地局には違いないしトラフィック分散が目的、それに免許が必要な基地局設備だから切り離すこともないだろう。
まあSBMが免許の種類の違う中継局を基地局に混ぜることを正当化したいという思いは分かるが、全く的はずれだ。
ドコモの中継局数は増えているが急激ではなく、基地局数の増加に合わせて屋内中継局なども増やした結果だろう。
最近では地下鉄の駅間のエリア化にも取り組んでいるので、その辺りにも使用用途があると思われる。
いずれにしてもSBMを見習ったという痕跡は発見できないし、常識的にあり得ない話だ。
SBMが周波数変換型中継器の発表を、これは凄いぞと言ったことがあったが、ドコモはずっと以前にそれを発表している。
ただし周波数利用効率が悪化するので実際には使われなかったと思う。
周波数変換型にするのは発振を避けるためで、これは干渉防止装置(RF Window社の説明による名称)が完璧ではないことを示している。
基地局数の方にも書いたが干渉(発振)問題は深刻で、これを防止しようとすると元の信号も劣化してしまう。
カネがあればドナーアンテナを離れた場所に立てる事も出来るのだが、節約仕様にはならなくなってしまう。
ちなみに、一旦ベースバンドに落とすタイプの中継器であれば干渉回避などは比較的高精度で可能なのだが、今度は遅延が増えてしまうのでそこが問題になるしコストがかかる。
結局安価で高性能な魔法の方式など存在しないというのが実際の所なのだ。
孫さんは「低価格でエリア構築の出来る画期的方式」と吠えたが、後にルーラルエリアは800MHz帯がないから無理と泣きが入った。
これに対してドコモは「低価格で画期的な方式があるんでしょ?それを使ったら如何ですか?」と虐め、孫さんはショボンだった。
燃費グッズでも同じだが、そんな画期的な方法があったらみんな使っている。
みんなが使わないと言うことは、それが画期的でも何でもないものだからなのだ。
中継局減少が、中継局を撤去して基地局に入れ替えているとすればネットワークは健全化を目指していると言える。
鉄塔を建てるのはカネがかかるが中味の入れ替えならばと孫さんも言っていたし、宮川さんも中継器乱立が問題だという。
そこで従来中継局として使っていたところを、設備を入れ替えて基地局化すれば健全化が図れる。
ただし中継局の減少数と基地局増加数の間に明確な相関は見られない。
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