カタログから消えた？！

発売が遅れているSBMの931N(ドコモのN-01A/N-06Aのお下がり)は秋のカタログから姿を消したのだとか。
一説によると無線LAN搭載で仕入れ価格が高い割に販売量が見込めない（ドコモ向けも売れていない）ので仕入れを見合わせるのではないかと。

発表から発売まで間がある製品に関しては、発表時のインパクトを見て製品化を検討するという話もある。
話題になれば売るし、そうでなければカタログのモデル数を増すだけのために働いてもらうというわけだ。
お菓子の地域限定版なども同様で、実験地域での売れ行きを見ながら全国発売するか否かを決める。

SBMも料金体系の密かな変更は地域限定でこれを行い、クレームの有無などを調査した上で全国実施とする場合がある。
端末も同様に事前調査を行えば無駄な金をかけずに済むし、孫さんの大嫌いな在庫の山だって見なくて済む。

ドコモのお下がりモデルで開発費を浮かせるアイディアは、プライドさえ捨てられればお得だ。
もっとも、プライドの高い孫さんにそれを捨てさせるのは余程のことが必要だと思う。
懐事情なのか？国内ケータイは捨ててiPhoneのみに力を入れるのか？
ところがこのお下がり作戦、ドコモでは売れた機種がSBMに持ってくると売れないという現象につながった。
逆にSBMでは全くと言っていいほど売れなかったインターネットマシンも、その改良版をドコモで出したら売れた。
ようするに客層が違うのである。

在庫といえばiPhoneなのだろうが、これも年内には売り尽くしたいだろうなぁ。
何せiPhone3Gが残っているとiPhone3GSが投げ売りできなくなり、すると来年版のiPhone3GTも売れなくなってしまう。
iPhone3Gは巧みな？出荷制御で投げ売りと在庫切れを絡めながらのセールストークで売ってきた感じがある。
実際6月の大規模投げ売りの後、7月初旬には在庫切れを理由にいったん投げ売りが中止された。
だが7月半ばには再度投げ売り開始、販売店によると「全てはSBM側の指示通り」であると。
私はこの時点で買ったわけだが、そのときにも在庫切れが近いと言われて（言わされて？）いたっけ。
もちろんその後も在庫が切れることなく、しかし売れ残り率の高い8GB版を前面に出す作戦が続いた。
いつになったら「本当に」在庫が無くなるのか。

※iPhone3GTは勝手に、Sの次の文字をくっつけただけで根拠なし。
来年版iPhoneはFelicaが乗ってARMのマルチコアプロセッサになって、みたいな話もささやかれてはいるがどうなるのか。

GfKのランキングでITmediaは「”新色”で急浮上するドコモ端末」としているが、新色効果ではなく安価販売による効果ではないのか。
N-03Aはドコモショップなどでも新規・買い増しいずれでも9,800円以下になっており、主に代替需要が喚起されたと考えられなくもない。
通常のドコモ端末の価格は数万円は下らず、新規ならば0円の端末も買い増しだと3万円とか平気で言われる。
そんな中で安価な端末があれば、しかもドコモショップレベルで全国展開安売り合戦みたいな事になればお得感が漂うというものだ。

iPhone3GSは少し予約をためて一気にみたいな作戦か。
やはり孫さん的には販売ランク上位にいないと「日本でもっとも売れている」論の説得力が無くなってしまう。
そこで、在庫切れなら仕方がないなと思わせておいて一気に供給、ランキングを押し上げるなんてサスガと言える作戦を採ったとか。
これまで行列作戦や話題作り作戦などを展開してきた同社だけに、卸売業で培ったノウハウ全開でこのまま年末まで勢いを維持したいのだろうと思う。