Home > 金融政策

金融政策


  • Posted by: F&F
  • 2009年9月28日 11:27

財務大臣の円高誘導発言や亀井氏の中小企業救済策は日本経済にいかなるインパクトを与えるのか。
亀井氏のモラトリアム法案も財務大臣の円高誘導もそれ自体の考え方は間違ってはいないのかも知れない。

たとえば円高誘導にしても、無資源国である日本を考えればエネルギをはじめとする資源調達コストが下がり国内需要を拡大するという点では間違ってはいない。
ところが現在の日本の産業構造はそうはなっていない。
悲しいかな国内需要は落ち込んでいるし消費人口自体も少なくなってきている。
つまり、小学校で習うように海外の原材料に日本で付加価値を付け、再び海外に売らなければ日本の産業は維持できないのだ。
だからといって介入的な円安誘導が正しいとも思えないし、各国が自国通貨安に誘導すれば結局は同じになってしまう。
つまりは円高誘導でもなく円安誘導でもなく、経済力や市場に任せていくのがやり方だろう。
まあ財務大臣の発言にこの時期適していると思われるのは「為替動向を注視している」的なところか。
一部には藤井財務相はヘッジファンドの回し者かみたいな声も聞かれるほどで、多くの輸出系企業から反感を買っている。

亀井発言もグローバルに見た場合はどうかと思う。
確かに銀行はさんざん国に救済されてきたのだから、今度は銀行が中小企業を救済せよと言うのは分かる。
では何故銀行が救済されてきたのかというと、救済しないと大変だったからだ。
これが景気が上向いているときならば銀行に負担を強いるのは間違えではないと思うのだが、現状でこれをやって銀行は大丈夫なのか?
そのために更に銀行に税金を突っ込むことになったら全く意味がない。

亀井氏の暴走は誰にも止められないと言われているわけで、暴走しすぎて自滅でもしてくれないかと誰もが思っているのだとか。

   

Comments:3

https://me.yahoo.co.jp/a/O.ZAzGQaV7NkUXX9WqF87Utb3aI-#bfdc6 Author Profile Page 2009年9月28日 14:03

http://www.youtube.com/watch?v=N_EGpiC9Sgo&feature=player_embedded

鳩山さんも亀井さんのこの法案を応援すると明言してるわけですが・・・

実際にこのような法案が通ると銀行が新規に貸し出しをしなくなって貸し渋りになるとしか思えないのですがね

Langle 2009年9月28日 14:12

確かその話で、夕刊系が銀行株どうのといった話を記事にしていました。
株価下落予想もあった気がします。

F&F Author Profile Page 2009年9月28日 14:18

この法案、聞こえはいいんですよね。
では貸し倒れ対策をどうするかとか、保証協会の保証費用が上がるのではないかとか、リスクの分だけ金利が上がるのではないかとか、要するに銀行も商売なので景気悪化時に決めるとデメリットが見えてきてしまう。

これが好景気の時にササッと決めちゃうと良かったりするんですけどね。

コメント投稿には JavaScript が必要です。ブラウザのJavaScript 機能を有効にしてください。

サインインしなくてもコメントの投稿は出来ます。
サインインしている場合はお名前などを入力せずに、そのまま投稿できます。

登録は簡単&それによって何かが起きるわけではないのでお気軽にどうぞ。
登録ページ書き込み→確認メール送信→確認メールのURLクリックで承認、の手順です。
確認メールに書かれたURLにアクセスしないと登録は完了せず、正しいログイン状態に移行できません。
コメント フォーム
コメント投稿完了までには少し時間がかかります。
二重投稿にご注意下さい。

Home > 金融政策



VC