- 2009年10月 6日 11:14
三菱自工は軽自動車とリッターカーのシャーシやパーツを共通化する事によるコストダウンを行うとした。
サイズの違う車のパーツ共用化は難しいのではないかと思われがちだが、過去にはサニーベースのシルビアなんて車もあった。
小さなシャーシにオーバサイズのボディーを乗っける手法で、各部に無理は出るが仕方がない。
軽自動車の場合は極限まで前後オーバハングを切りつめているので、そこ部分の大きなボディーを乗せると不自然さは軽減されるかも知れない。
話題になったHS250hも元はプリウスだし、先代に比較すると随分格好悪くというか商用車チックになったなと思ったエスティマはアルファードだ。
双子車や三つ子車が共通なのは当たり前だが、一見違った車種でも実は中身が共通という車は多い。
そもそもエンジンは各社共通で乗っているわけだし、トランスミッションにしてもベースは同じものが多い。
他社種を扱う大手メーカだと、これら部品の共通化や共用化でコストダウンを図ることが出来る。
扱い車種が少ないとなかなか部品の共通化は出来ないというか、A車に合わせて設計したA部品はB車にはオーバクオリティでコストが逆に上がってしまうなどの問題も起きる。
或いは逆にA車用のA部品をC車に使うと強度が不足してしまう。
そこでトヨタ風に、A部品をC車に使うときには併せてD部品を取り付けることによって強度を確保しましょうみたいな、これぞシステムというようなうまい設計もあるのだ。
無理に部品を共通化しようとして失敗したのは(車ではないが)ドコモの初代の頃の7xxシリーズか。
9xxシリーズの廉価版を狙ったが、狙いすぎて失敗した例である。
もう少し上手に、サスガ家電メーカと思わせたのが同じ部品の共用でも上手にそれを隠したSBM向けのシャープ製だと思う。
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