新形状？

ストレート、折りたたみ、スライド、さらにそこに手を加えた様々なスタイルのケータイがある。
形を変えて大ヒットしたのはPMCのWオープンだろう。

元々はソニエリがこのスタイルを商品化したのだが、残念ながらヒットしなかった。
それを手直しというかヒンジを小さく改良するとともに、引っかけ爪を付けて剛性を確保したのがPMCスタイルだ。
その後キーの文字を縦横で変えるなどの細工も施して完成系に近づけた。
どんなスタイルでもそうだが、それが目立つものであればあるほど飽きも早く来る。

シャープはサイクロイドがお得意だが、このauの秋冬モデルには採用してこなかった。
シャープ自身は次なるステップを考えているとも言うのだが、SBM向けに関しては「未だ代替時期が来ない」からサイクロイドを使い続ける風なことも言っていた。
富士通はF-06AF-09Aでスライド＋回転を採用してそこそこ売った。
NECはN-01A/N-06Aで90度回転×2回で富士通と同じようなスタイル変化を狙ったが売れなかった。
個人的には富士通スタイルが良いかなと思うのだが、動きが少し渋いのと表示側の裏面の処理が美しくないのが欠点か。

こうした多重変形型は箱根細工みたいな感じがする。
それこそ縦横スライド、縦にスライドさせるとテンキーが現れて横にスライドさせるとQWERTYキーが顔を覗かせるなんて事も頑張れば出来そうな気がする。
キー部分をハードキーではなくタッチパネルにしてしまえば簡単だが、これはアンチテーゼか。

新しい風は常にPMCスタイルから吹いてくる。
何て言ったかどうかは知らないのだが、この冬モデルではWオープン改良版祖の3が見られるのだろうか。
P905iの頃のインパクトはないし、沢山売れたが故に新鮮味が薄れたのも事実だ。
しかし明確にそれを拒否する人の数もそう多くはない。
まだまだ改良の余地があり、手を入れていけば使いやすくなるはず。
PMCがそう思っているとすれば、新たなギミック？と共に冬モデルでデビューを果たすはずだ。