- 2009年10月29日 10:43
iPhone好きで知られる神尾氏、国内携帯電話市場の冷え込みを分析する。
曰く、割賦販売と2年契約が市場規模を小さくしてしまったという。
これはあながち間違えではない。
2年縛りは旧vodafoneが、割賦販売はSBMが開始したもので後に各社に(やり方は違うが)広まった。
しかし市場を冷え込ませたのはこれだけではない。
インセンティブプランから分離プランへの誘導が大きなインパクトになったのである。
神尾氏は、国内メーカの販売量は低下しているが海外メーカのそれはむしろ増加傾向だという。
おや?海外メーカ製は割賦販売もしなければ2年販売もしないのか?そんなことはないだろう。
販売方式が市場規模を縮小したとするならば、国内メーカ製品だろうが海外製品だろうが同じなはずだ。
海外メーカ製品の中でも神尾氏はiPhoneが凄いのだという。
何故か。
それはインセンティブプランで売っているからだ。
iPhone3Gはゼロ円〜4,800円程度、iPhone3GSは実質2万円程度で手に入る。
一方でSBMの国産ハイエンドは10万円近いプライスタグがぶら下げられ、実質負担額も数万円になる。
つまり販売方式が違うからiPhoneが売れただけで、もしもドコモがハイエンドモデルを一括ゼロ円で配ったらどうなるのか。
一括ゼロ円でなくても、iPhone同様に実質負担額2万円で売ったら飛ぶように売れるだろう。
神尾氏は記事中で「iPhoneは東京など都市部では女性層や若年層にも広く受け入れられ、猛烈な勢いで人気が拡大中だ。」としている。
確かに電車の中などでもたまにiPhoneを使っている人を見かけるが、販売シェアで1%程度、契約シェアで0.5%程度あるのだから電車内に200人の人が乗っていれば1人くらいはiPhoneを持っている計算だ。
通常の電車で座っている人と立っている人がいるが混んでいないと思われる状態で150人前後、少し混んできたかなと思う程度の電車内に1人はiPhone持ちがいるわけだ。
もっともSBMの場合は極端な関東集中純増なので、その分を考慮する必要があるとは思う。
しかしこれは「猛烈」なのだろうか。
販売ランキングでも他のモデルにトップの座を明け渡して久しいし、iPhone3Gはゼロ円+オマケ付きで売っているのに販売ランクは上がってこない。
そもそもF1層など爪の長い女性はタッチパネルいじりに不向きだし、デコメなども多用する関係でiPhoneの機能に満足できるとは考えにくい。
LG電子もお気に入りのようだが、ドコモ機の中でも売れない部類なのがこのメーカの端末だ。
記事中でも「今年に入ってから一気にシェアを拡大している。」とあるが、これも疑問だ。
一気にシェアを拡大したならば販売ランキングの上位に食い込んでも良いのではないのか。
BCNランキングによると以下のようになっており、LGがシェアを一気に拡大しているとは思えない。
1:N-03A
2:iPhone 3GS 32GB
3:F-07A
4:K002
5:SH001
6:SH-06A
7:W63SH
8:830P
9:iPhone 3GS 16GB
10:T002
これまでのシェアが1ppmだったのに、今年に入ってそれが10ppmと10倍になったというなら納得だがそんな程度なら記事にしなくて良い。
この方ってiPhoneはドコモから出るのだと豪語していたんじゃなかったかな。
ちょっと妄想入ってるかも。
http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/0910/28/news046.html
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