- 2009年11月 3日 11:04
ドコモは冬モデル発表会の場でフェムトセルを利用した新たなサービス展開を公表するようだ。
ドコモはこれまでも屋内のエリア対策用としてフェムトセルを利用していた。
それはとても地味な展開だったのだが、幸か不幸かSBMがフェムトセルだフェムトセルだと騒ぎはじめてくれたのでその名称が多くの人に知られることになった。
そのSBMは家庭用にフェムトセルを配って屋内圏外対策とトラフィック対策を行おうとした。
同社によればトラフィックの多くは屋内で発生しており、これをフェムトセルに逃がすことによって公衆基地局は楽になると言うのだ。
確かにトラフィックの多くは屋内で発生するだろうが、それが自宅かどうかは解らない。
もっともPCを持たない世代では家でのんびりケータイでインターネットアクセスという図式が当てはまるのかも知れない。
SBMのフェムトセル計画は幾度となく延期や挫折が繰り返されたあげく、未だにモノになっていない。
いや、もしかしたら冬モデル発表会でドコモ同様フェムトセルに関するアナウンスがあるかも。
というのも、ドコモにとってのフェムトセルは単に新サービスを担うデバイスの一つでしかないと思うし、レンタル方式だと言うから月額料金もかかるだろう。
しかしSBMにとってのフェムトセルは、ネットワークを汚しているホームアンテナの撤去と混みすぎたネットワークの負荷低減にも貢献してくれるのだ。
今のSBMはカネがないからタダで配るかどうかは解らないが、タダで配ってでもネットワーク負荷を下げたいというのが本心だと思う。
ではフェムトセルとWiFiはどこが違うのか。
少なくとも非音声サービスにおいてはどちらも似たようなモノだし、複雑すぎる3Gネットワークへのコネクションプロトコルに比較すればWiFiはずっと楽で素早い。
ただしiPhoneはWiFi接続だとMMSが受からないなど機能上の制限を受ける。
フェムトセルならそれが無くなるのは勿論のこと、音声トラフィックも有線ネットワークに流すことが出来る。
このためにソフトバンクはフレッツ仲間に入った(現状でマルチセッションが張れるのはフレッツ系)とも言われる。
孫さん的にはYBBの線に乗せたかったのだろうが、電話における通話品質基準をクリアしなかったという話がある。
IP電話の場合はまだしも、一応携帯電話な訳なのでそれなりの品質は必要になると言うわけだ。
(IP電話でも規格があるが、これを満たしていないものも多い)
フェムトセルの楽な点は利用者がそれを意識しなくて良いところにもある。
WiFiの場合はそれの使える場所と使えない場所でスイッチを切り替えないと待ち受け時間などに差が出たりする。
N-06AなどはWiFi設定を行ったままWiFi圏外に出るとアプリからの通信が(WiFiの方を向きっぱなしなので)タイムアウトする。
まあこれは無線LAN系の実装が×なだけではあるが、そんなトラブルもフェムトセルなら気にすることはない。
でもSBMがフェムトセルに言及しなかったら、これも他のプロジェクト同様失敗から消滅への道筋か。
発表会では孫さん自ら否定する日本製ケータイをどう紹介するのか?
フェムトセルなどを含めた新サービスはあるのかが見所か。
ドコモの方は、"あ〜あ2つに割っちゃった"みたいな富士通製に興味あり。
- Newer: OMRONも
- Older: トップページが更新されました
コメント投稿には JavaScript が必要です。ブラウザのJavaScript 機能を有効にしてください。
サインインしなくてもコメントの投稿は出来ます。
サインインしている場合はお名前などを入力せずに、そのまま投稿できます。
登録は簡単&それによって何かが起きるわけではないのでお気軽にどうぞ。
登録ページ書き込み→確認メール送信→確認メールのURLクリックで承認、の手順です。
確認メールに書かれたURLにアクセスしないと登録は完了せず、正しいログイン状態に移行できません。
コメント投稿完了までには少し時間がかかります。
二重投稿にご注意下さい。