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バッテリ交換


  • Posted by: F&F
  • 2009年11月 4日 10:45

APC SU1400のバッテリを交換した。
交換しようとして気づいたのだが、既に端子の部分からガスが噴出していて端子とネジがボロボロに腐食していた。

腐食しているので当然ネジが外れず、ネジが外れないとヒュージブルリンクが取れない。
というか、そもそもバッテリが熱くて力を入れて押さえられないのだ。
仕方がないのでぞうきんで押さえつけながらネジを回そうとするがダメ。
悪戦苦闘するもどうにもならずヒュージブルリンクを半破壊して取り外した。

今までもこのバッテリのふくらみは経験しているのだが、これほど激しく端子部が腐食したのは初めてだ。
それでもバッテリをUPS外に取り出して温度をモニタしていたから解ったことだし、そもそもMRTGで温度グラフを取っていなかったらUPS内でバッテリは腐食性ガスを吹いていたことだろう。

配達されてきたNewバッテリにやっと交換。
完全充電を待って充電電流やバッテリ温度を測ってみようと思う。
ちなみにバッテリ交換直後の電流は410mA/18℃、交換12時間後の電流は100mA/19℃だった。
充電終止電圧は26.8V(元々は28V)に設定してあるので消費電力は2.68Wとなる。
充電電流が低下したことによりUPS内部温度も低下し、この時期の室温に見合った30℃台となった。
UPS内部温度は室温によっても変化し、最も下がる冬場では25℃程度になるが春〜夏〜秋口までは35℃〜45℃が普通だ。

外したバッテリは未だに温かく、熱容量の大きさが解る。
その中の端子にガスを吹いていた方は解放電圧が12.6Vと正常だったが、一見正常(ただしかなり膨らんでいる)な方は9.56Vしかなかった。
このUPSに使った場合の破壊モードとして1セルがショートしたような電圧になるのは度々見られるが、今回も同様のようだ。
1セルがショートしているとすると公称電圧は22Vとなり、そこに28Vの定電圧充電をするのだから当然発熱する。
正常なバッテリだと22V(11セル)で28Vまでは上がらないのかも知れないのだが、この壊れたバッテリは上がってしまう。

壊れた方の12Vバッテリで実験してみると、充電電流数アンペアまでは端子電圧11V程度を維持して頑張ろうとするが充電電流が10Aを超えると端子電圧が14V程度(つまり6セルの標準的電圧)に上がって一見正常風になる。
しかし正常化したわけではなく、放置すると端子電圧はすぐに10V以下にまで落ちてしまって充電すると上記と同じ事となる。

バッテリの寿命は温度がパラメタとなる訳だが、UPSの内部温度は高い。
バッテリが傷んで充電電流が増えると更に温度が上がり熱暴走状態になる。
今回はバッテリを筐体外に出して使用、更に充電終止電圧を28V→26.8Vに下げている。
UPSはこの電圧でバッテリ充電率を80%と計算しているが、なかなか上品な値ではないか。
確かにトリクル充電時には(24Vのバッテリ公称電圧に対して)28V〜30Vで問題はないはずだが、スタンバイユースでは27Vが基準だと言うことで下げてみたわけだ。

   

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