- 2009年11月 7日 11:01
レクサスLS(SZ)のマイナーチェンジで何が変わったのか。
一番変化が感じられるのはスピードメータかも知れない。
その巨大な速度計のフルスケールは従来の180km/hから280km/hへと一気に100km/hもアップした。
と言ってもリミッタがあるので180km/h以上出るわけではなく、単に視認性が悪くなるだけ。
あ、そうか、だから大きくしたのか。
アナログ計器の場合の視認分解能は大きさに比例だから。
やはりこのクラスを買う人ともなると、ほら見ろ俺の車は280km/hメータだぜ!と言いたくなるに違いない。
ブレーキだって高額車にふさわしくブレンボの6ピストンで、これはトヨタ内製より余程良いと思う。
ホイールだって19インチ、もともとLSはタイヤ径が大きかったのでさほど不自然さはない。
なのだがインプレッションを見ると冴えない。
ボディー剛性が絶対的に不足しているようで、フロアに微振動が伝わってくるとか。
サスペンションセッティングはトヨタ曰く「欧州向けと同じ堅さ」だそうだが、日本人にもしっくり来るほど柔らかめだそうだ。
サスペンションを堅くするためにはボディー剛性を上げなければならず、それにはカネがかかる。
日本車の場合はボディーのたわみ自体をサスペンションに利用するというと大げさなのだが、最近のコンピュータ駆使による設計ではボディのたわみを含めた振動制御のシミュレーションも出来る。
ただこのような設計だと4輪リジッドみたいな動きになってしまいそうだ。
柔らかなサスペンションも日本人の好みや購買層の年齢を意識したものになっているはず。
ただトヨタの分析によれば、欧州車に比較して走行安定性が低いと言われたのでサスペンションセッティングを見直したらしい。
(そのためにボディ剛性の弱さが露呈してしまったとも言える)
ステアリングにシフトパッドをくっつけて自慢の8ATを自在に操れるように、更にその変速パターンも見直したという。
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